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2021年7月

2021年7月25日 (日)

オリンピック開会式 <モヤッと>

モヤッとする翌日、東京オリンピック2020開会式が露呈したもの、僕たちはそれらを噛み締めて前を向いていかないといけない  安川新一郎 (2021/07/24)

開会式のメッセージは何かと問われると、今時の問題は一通り盛り込まれてはいたような気がする。

モヤッとするのは、それが問題に対する一般論のように感じるからだろうか?

自分たちは、何をするのか、日本は何をしようとするのか分からなかった。もちろん、日本人の共通した認識もなかった。

オリンピックを国威高揚に使うのは時代遅れという指摘は多い。
国威高揚であれば、これから世界を担う日本の若者に対するメッセージは何だったのだろう。

未来に対するメッセージなら発信者は若者が最適だが、若者のメッセージは何だったのだろう。

根回し力を発揮して誘致に成功したところまでは良かった。それはこれまでの日本だ。

これからの日本、これからの世界のビジョンを示すことができなかったのは、日本が誘致活動をしていたときのまま変わっていなかったからだろう。

本来オリンピックはアスリートのためのものだ、若いアスリートは存分に力を発揮してほしい。

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書いて一晩おいたけど、やっぱりモヤッとだなあ。

開会式だけではなくて、組織員会のゴタゴタがあったり、復興が道半ばだったり、新型コロナウイルスの感染が拡大中だったり、コロナ後のニューノーマルが見えなかったり、というモヤモヤの象徴だったのかもしれない。


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お辞儀ハンコ

「官公庁から要望が…」シヤチハタ語る電子でも「お辞儀ハンコ」継続の理由 女性自身 (2021/07/14)

 責任を曖昧にするならば、意思決定フローを複雑にして意思決定に参加する者を増やせば良い。
そうすると、後から問題が発生しやすい。そして、後から問題が発生した際には、責任の押し付け合いになる。
ポシションに応じて責任引き受けるべきだが、「皆がハンコを押しているから大丈夫だと思った」という言い訳ができるように、ハンコの数が多くなっているのだ。

ハンコが大きい順に責任を取るわけではなく、弱い立場の者が不利益を被ることは多い。
そこで弱者の知恵として、ハンコを傾けたり、きっくり返したり、訂正印を押したりして、実は指摘したいことがあったけど多数意見に押し切られたという言い訳ができるようにしているわけだ。

ちなみに、お辞儀印は敬意を示しているわけではなく、私のハンコの重要性は低いというエクスキューズで、問題が起こった時に責任放棄されないための外堀の意味合いが大きい。だから、この責任曖昧意思決定システムを変えないなら、ハンコの角度を変える機能は有効だ。

電子決済にするならば、コメント入力できれば良いと思うが、言葉にすると生々しすぎる。後出しでハンコの角度の意味を言えることが重要だ。

業務改革して、本当に責任を引き受ける者が意思決定するように、意思決定フローを変えると、迅速に意思決定できるようになる。そうすると、当然ハンコの角度に意味は無いし、そもそもハンコも不要だ。

意思決定フローを変えるには、短い時間で妥当な意思決定ができる能力と、問題発生時に責任を引き受ける度量と、問題を解決できる能力を持つ人材が必要だ。

そんな人材どこに??... いないからハンコの角度の調整機能が必要なのだ。

一般論ですよ、一般論。


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2021年7月19日 (月)

汎用データベース

システムを作る際に、「データを整理して蓄積し、いつでも引き出せると便利だ」くらいのノリで開発が始まることがある。
便利なことに対しては誰も異論はないのだが、誰がどのように使うか、データの更新は誰が行うか、更には費用対効果を考えないで走り出してしまう。

ストレージのビット単価も安くなり、有り余るCPUパワーも使えて、高速ネットワークに繋がる。しかも、Cloudに置くと設置場所も取らないから、昔と比べて気軽に構築できるようになった。

ところがである。
あったら便利なデータベースは使われない。使われないデータベースの維持は虚しい。

ICT業界で40年働いていると、失敗のニオイが分かってきた。

「データ」と「情報」は曖昧に使われることが多いのだが、

  • 「データ」は数字や記号の集まり
  • 「情報」は数字や記号の集まりを、目的をもって収集、加工したもの

とする。簡単に言うと「データ」には価値はなく「情報」になって初めて価値を持つ。

汎用的なデータベースの最終的な目標は、蓄積したデータが新しい価値を生み出すことだろう。

データベース・システムはデータを蓄積、検索できる機能を提供するが、有意なデータを抽出するための条件や、複数のデータから新しい価値を生み出すのは、人間の知恵が必要だ。これを、誤解している人が多い。データベース・システムが知恵を持っていると誤解しているのだ。

理解している人が、汎用的なデータベースを使った時の反応は「わーっ!面白そう。こんなこと、あんなことにも使えそうだ。」と言う。一方で、誤解している人が、汎用的なデータベースを使うと、「なーんだ。ぜんぜんつかえないじゃん」と言う。

知恵が無い人はデータから価値を生み出すことができないのだ。

データから価値を生み出す知恵を持っている人は、誰でも知恵を持っていると思いがちだ。だから、「何で使えないの?」と思ってしまう。

データから価値を生み出す知恵を持っていない人は、データベースは魔法の箱で、たちどころに、自分が欲しい情報(価値があるデータ)が現れると思っている。

AI入れるとできるんじゃないのと言うのは、「知恵」を持っていない人だ。

知恵を形式知にして蓄積して、ナレッジベースにできれば、他人の知恵が使えるようになって、だれでもデータから価値を生み出すことができるだろう。ところが、知恵の多くは暗黙知なので形式知にし難い。自分の暗黙知を形式知にできる人は極々僅かだから、他人の力が必要だ。

データベース・システムを構築できる人は多いし、外注もできる。
データベース・システムが価値を生み出すためには、

  • 知恵を持った人
  • 暗黙知を形式知にできる人

をどうやって確保するかにかかっている。


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2021年7月15日 (木)

なぜデジタル政府は失敗し続けるのか

なぜデジタル政府は失敗し続けるのか
消えた年金からコロナ対策まで
 日経コンピュータ  日経BP

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日経コンピュータの動かないコンピュータお役所版という感じだ。

IT人材という言葉がたくさん出てくる。そしてIT人材の不足が原因として挙げられている。

IT人材不足と言うが、日本の社会はIT人材を消耗品扱いするから当然のことだ。35歳限界説は都市伝説では無い。

役所はIT人材のキャリアパスが無い。ゼネラリスト用のキャリアパスしか用意されていない。さらに、転勤サイクルが短いから専門性を高めることが困難だし、専門性を高めたところで、処遇されない。だから、IT人材は不足する。

平井デジタル大臣は、「デジタル庁に求める人材像は」との問いに対して、

 一言で言うなら、「次の時代をこうつくりたいという熱意と技術、能力を持った人」になると思います

とおっしゃるが、現状ではかなり多い困難が待ち構えているだろう。

熱意と技術、能力を持った人が失望しない組織にするには、熱意と政治力、能力を持ったトップが不可欠だ。平井デジタル大臣がそのような人材であることを願っている。

デジタル庁は省庁・官民の寄り合い世帯だ。今後独立した省庁になるのか寄り合い世帯のまま、省庁間、企業間の代理戦争の場のなるのか注目しておこう。

既に、刺し合いが始まっているのかもしれない。真っ先に刺されたのが大臣とは先が思いやられる。


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2021年7月12日 (月)

The Intelligence Trap

The Intelligence Trap(インテリジェンス・トラップ)
なぜ、賢い人ほど愚かな決断を下すのか
 デビッド・ロブソン 日経BP

Intelligencetrap

デビッド・ロブソン氏は、

一般的知能や学校教育は、私たちをさまざまな認知的過ちから守ってくれないだけではない。賢い人はある種の愚かな思考に人並み以上に陥りやすいのだ。

とおっしゃる。これを「知性の罠」「インテリジェス・トラップ」と呼んでいる。そして、一般的な知能が高いほど正しい判断ができると思いがちだが、この前提は間違っているという。

一般的な知能はIQテストで数値化できるから、IQの値が賢さを示していると思われている。日本ではIQの代わりに、なんだかわからない偏差値という数値が賢さを示していると思われている。

IQが高い人の方がより妥当な判断ができるとは限らないことは、40年働いてきてわかった。

IQと学歴の相関はかなり高いという前提で考えると。経験的には学歴と仕事ができるかどうかの相関はかなり低い。

判断を伴わない作業ならば、IQが高い方が処理速度や出来栄えが良いから、判断を伴わない作業を行う者が多く必要なら学歴を重視するのは、あながち間違いではないだろう。しかし、判断や意思決定、創造性はIQとの相関は低いから、リーダやマネジャーを学歴で選ぶと、

 意思決定しない、前例踏襲の組織になる可能性が高い。

意外だったのは、日本教育が絶賛されていることだ。

デビッド・ロブソン氏によると、日本の教育はインテリジェンス・トラップが起こりにくい教育方法らしい。

しかし、
日本人が考えている「賢さ」はIQではなく偏差値だからだろうか、同じように「インテリジェンス・トラップ」はある。


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2021年7月 6日 (火)

技術が高ければ高いほど、求められるわけではない

自分の強みに気付けば、組織での“役割”が見える。ハロプロOG・宮崎由加&ハラミちゃんの「居場所の作り方」 (2021/06/23)

 最近ポップスピアニスト、ハラミちゃんにハマっていて、Youtubeで演奏を聴いたり、本を読んだりしていたら、ハラミちゃんとJuice=Juiceの初代リーダ宮崎由香さんとの対談を見つけた。

ハラミちゃんは

今の活動を始めてから必ずしも「技術が高ければ高いほど、求められる」ではないかもしれない、と思うようになりました。

もちろん「技術力」はピアニストにとって、必ず必要な要素です。ただ、それよりも一人ひとりにあるその人にしか出せない音やパフォーマンスにちゃんと自分で気付いて、自己表現できる人の演奏が求められるんじゃないかなと。

とおっしゃる。

「技術」に引っかかってしまった。

 技術の世界は「使ってなんのぼの世界」だからいくら技術が高くても引き合いがなければ何の価値もない。

 若いころはそれに気が付かず、ひたすら技術力を求めていた。そして、管理職はやらない!ずっと技術で生きていく!!とツッパっていた。
マネジメントするようになって気が付いたことは、メンバーが持っている技術をどうやって「売る」かということだった。
客観的にみると、メンバーの絶対的な技術力は見えてくる。技術力が高いから「売れる」とは限らない。必要とされることを提供すれば「売れる」。

 ハラミちゃんは4歳からピアノに打ち込んでいたから20代(おそらく)でわかったのだろう。

 オヤジは30年仕事をしてようやくわかった。


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