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2021年12月 9日 (木)

物事が出来るようになるための思考法 <唯一の方法ではない>

プログラミングというより物事が出来るようになる思考法 牛尾 剛 (2021/11/22)

牛尾剛氏は、

皮肉なことに「早く出来るように頑張る」ということが最終的な生産性を圧倒的に下げていたのだ。理解が十分でないから、努力しても空回りになるし、身につかないし、忘れやすくなるので頭にのこらないのだ。

とおっしゃる。

働いていると、知っているだけでは仕事に使えないことはわかってくるものだ。
理解(分かる)していてしかも仕事に使える(できる)状態になるのが理想だけど、時間がかかる。
例えばエンジニアとテクニシャン、技術と技能のように「分かる」と「できる」は分業できるのだが、今時は「わかって、できる」テクノロジストが求められる。

知っている状態からわかってできるようになるためには、理解してできるようになる、できるようになって理解するという2つのアプローチがある。
できると分かるは明確に分離しているわけではなく、できると分かるは並列に進むのだが、どちらかが優勢になるようだ。

「分かるが」優勢のアプローチは、できるようになるまで時間がかかる。
一方、「できる」が優勢のアプローチは、早く使えるようになる。

「できる」が優勢のアプローチは、できるようになると、わかることを止めてしまいがちだ。
一方で、「わかる」が優勢のアプローチは、高いレベルに達することができる。

牛尾剛氏は「できる」が優勢のアプローチだったのだろう。
経験則だが、牛尾剛氏に限らず「できる」が優勢のアプローチの人は多い。
わかる前にまず覚えるという日本の人材育成方法が少なからず影響しているのではないかと思う。

投稿に登場する、できる人たちは分かるが優勢のようだが、ビデオを何十回見るよりも、ざっくり理解したところで、やってみることで効率的に理解できることもあるだろう。と「できる」が優勢の凡人は考えてしまう。

よく考えると
物事が出来るようになるための唯一の方法はなくて、人それぞれではないかと思う。

牛尾剛氏の素晴らしいところは、自発的に、能力が高い人の行動を観察して、自分に足りないことを分析して、言語化し、それを補うための行動ができるところだ。

だから
物事ができるようになる普遍的な方法は、牛尾剛氏が発見した方法ではなく、発見までの行動そのものだろう。

ところで、前々職で若い人の研修に携わっていたときに分からなかったことは、若い人たちが知っているのにやろうとしないことだった。
彼らが投稿を読んだらどう行動するのだろうか?
周りのできる人の観察と自己分析から始めるのか、単純に牛尾剛氏の手法を真似るのか、興味がある。


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