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2012年11月 1日 (木)

才能を引き出すエレメントの法則

才能を引き出すエレメントの法則 ケン・ロビンソン 祥伝社
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 TEDで「学校教育は何が問題か」について語ったケン・ロビンソン氏の著書で、内容はTEDでの講演そのものである。

 TEDでの講演を聴いたときには、学校教育のあり方についての提言かと思っていた(ので駄文を書いてしまった)が、ケン・ロビンソン氏の提言は自分らしく生きる方法についてであり、自分らしく生きることを最も阻害しているのは学校教育であるという主張であることが分かった。

 ケン・ロビンソン氏は、 エレメントを「生まれ持った才能と情熱の合致点」と定義して、好きなことを仕事にするためには、純粋に自分らしく生きるためにはどうするかについて述べている。

 天職(2011/10/04)に書いたけれど、
若い人たちは、好きなことを職業にすることは(現実離れした)理想で、更に自分の好きなことで成功するのは極々稀であり、一度失敗・挫折すると即ゲーム・オーバ(人生の落伍者)だと思っているようだ。 iPS細胞の中山教授の「若い間にいっぱい失敗して、挫折してください」にネットの若者たちが反発しているのも同じ理由のようだ。
これこそが、ケン・ロビンソン氏がいう学校教育の問題点である。

 物心付いたときからこのような考え方を、親を含む大人から刷り込まれ、更に学校で教えられるので、ようやく社会に出て働き始めた若者がこのような考え方を持っていても不思議ではない。むしろこのような考え方をする若者の方が圧倒的である。
(この考え方は若者特有かと思っていたが、我々が若いころから既にあったと最近気が付いた。)

 「やればできる」は成功者の意見であまり好きではない。
頂上に上った人は登ってきた道が見えるけれど登頂途中の人は、登ってきた道を見る余裕など無いし、その道が正しいかどうかもわからない。
しかし、今登っている道が正しいということと道を登っていることが楽しいということは全く別物である。更に、漠然とできるかもしれないと思ったことは結構できるものである。
 結局、失敗・挫折の原因や結果を自分で引き受ければよい。エレメントに関することならば誰かにやらされていることではなく、自らが選択し行動していることなので、失敗・挫折の原因や結果を自分で引き受けることは容易ではないか。

 エレメントの発見やエレメントに集中するには、運と指導者が必要であるとケン・ロビンソン氏はいう。最も身近な指導者は両親であり次に学校の先生であろう。

 現在の状態は、人を教え育てることがエレメントでない教師(我々を教えてくれた先生達か)が多かっため、子供達(当時の我々)はエレメントを発見できない、または発見できても継続・集中できなかった。そのような子供が親(我々)になるわけだから益々エレメントを発見できない子供(我々の子供)が増え、結果的に閉塞感が充満しいるのであろう。

 この本で紹介されているエレメントを見つけ成功した人は、世間の常識では"一風変わった人"である。エレメントを発見し職業にするには、周りから"一風変わった人"と評価されることを覚悟しなければならないということかもしれない。

 ケン・ロビンソン氏の提言は、人の多様化を認め"一風変わった人"を受け入れる社会になれば、エレメントを発見し易くなるという主張のようにも感じる。

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