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2012年12月21日 (金)

自ら学ぶ

技術の伝承(2012/12/3)で自発的な学習の重要性や職場の空気について書いた。
このことについて、以前知人から指摘されたことがある。
知人曰く

通常業務が多忙な中、短期的成果に結びつかない(即効性のない)ことについて学習のモチベーションを維持することは容易ではない。
モチベーションを維持できる者のはせいぜい数%ではないのか。
お前は、仕事と趣味が連続しているから短期的成果に結びつかないことでも学習できるのではないか。

というものである。

 「「日本で最も人材を育成する会社」のテキスト」で酒井穣氏は、学習に対する姿勢とその割合は

積極的学習者(10%)、消極的学習者(60%)、学習拒否者(30%)

であるという。

 パケットリピータStoneの作者、千石浩明氏のblogにプログラマ―35歳定年説に関する考察がある。
千石氏曰く

プログラマには少なくとも二種類あって、
他の「高度な知的労働」の職種と同様に定年がない「優秀なプログラマ」と、
若いだけが取りえの「見習いプログラマ」とを、
きちんと区別する必要があると。
で、「見習いプログラマ」は 35歳といわず、もっと早い段階で、
プログラミングに向いてないことを自覚し、
もっと自分に向いている仕事を見つけるべきだ、ということですね。

と。
つまり、プログラマーとしての素質がある者は35歳を超えても限界はなく仕事ができるが、素質のない者は、体力で補おうとするため若い間(20代)は良いが、30代になると燃え尽きる、ということであろうか。

 千石氏がいう『定年がない「優秀なプログラマ」』と『若いだけが取りえの「見習いプログラマ」』との差は、プログラミングや隣接技術における学習への取り組み方の差ではないだろうか。
消極的学習者のプログラマは、IT業界の技術の変化に付いて行けない。付いて行けない部分を気合いや体力で補うので35歳を過ぎた頃に燃え尽きてしまう。

 積極的学習者のプログラマは自らの能力を向上させたり、新しい能力を獲得できるので、技術の変化に付いて行ける。SEに必要な能力やマネージメントに必要な能力も獲得できるので35歳を超えても燃え尽きることなく仕事ができるのであろう。

閑話休題
 酒井氏のいうカテゴリのうちどのカテゴリに属するかは学習する内容により異なる。
自分のことを考えると、冒頭の知人が指摘するように、プログラミングやネットワーク技術、無線に関する技術などの仕事と隣接している趣味に関連する内容については積極的学習者だが、コミュニケーション・スキルについては学習拒否者かもしれない。

 マネージャが考慮すべきは、消極的学習者を積極的学習者にする(根本治療)ことや消極的学習者や学習拒否者に当面の答えを与える(対処療法)であろう。
積極的学習者は放っておいても学習するので学習の邪魔をしないようにすることも重要。

対処療法
 消極的学習者や学習拒否者に当面の答えを与えること、例えばマニュアルを与えることは一時しのぎである。
マニュアルが用意できる場合には一見成果が上がったように見えるが、マニュアルを作る者がいなければこの方法が破綻するのは誰でも分かることである。
 この方法を使うならばマニュアルを作る人材も育成する必要があるが、マニュアルを作ることができる人材は大抵積極的学習者なので、積極的学習者を増やさなければならない。

根本治療
 結局、消極的学習者が積極的学習者になる必要があるが、消極的学習者を積極的学習者に変えることは、相手の行動様式を変えなければならないので難しい。※1

 学習者が学習する内容に興味がなければ積極的学習者にはなれないのではないかと思う。「見せかけの勤勉の正体」にあるように、日本人の多くは興味がない分野でも頑張ったふりをするる人が多いので、頑張っているようで実は頑張っていないという問題がある。
特段の興味がない分野においても頑張ってしまう人は燃え尽きてしまうという問題もある。

消極的学習者に対してマネージャのできることは「興味がある分野で頑張れ」「興味がない分野では頑張らなくてもいい」とアドバイスすることか。


※1 このような議論をすると、アメとムチ理論を持ち出す人がいるが、アメとムチ理論の効果には懐疑的だ。自分自身のことを考えるとアメでもムチでも行動様式が変わったことが無い。ましてや思考様式が変わったことなど無い。

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