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2013年7月30日 (火)

評価者講習

 評価者講習なる講習を受けてきた。 
以前、成果主義が話題になったときに評価制度について考えたことがあったので、別の意味で興味があった。
 講習自体は業者に委託したようで、40分の座学の後、ケーススタディとして与えられた情報から評価するという内容である。

 実は、今の評価制度には不備を感じている。今の評価制度は、いわゆる「能力主義、成果主義に基づく評価」で、、導入時には方々でこの評価方法は破たんしていて、評価制度を見直している企業の例も多く紹介されていたのだが導入されてしまったものである。

 現在の評価制度の問題は1つではないが、最も問題なのは客観的評価の実現である。
客観的評価の実現方法としては、

  • 客観的評価は困難として、評価者の主観を補正する手段を講じるか、
  • あくまで客観的評価を目指して、評価者の客観性を高めるか

である。

 「能力主義、成果主義に基づく評価」では、評価者の評価が客観的であることを担保する必要があって、評価制度は多かれ少なかれこの問題を解決するための措置を講じている。例えば、360度評価であったり、クロス評価であったり、顧客へのアンケートであったり、
あるは、見切りをつけて、「能力主義、実績主義に基づく評価」だけの評価を止める。
などだ。

 評価者の客観性を高める具体的方法として、この講習が存在するのだろうけれど、評価者が客観的でない評価した場合に評価者や被評価者が利益を得ることができて(一時的にでも)、それを咎められる可能性が{ない|少ない}のであれば。モラルハザードの発生を止めることはできない。この点を顧慮しなければ、この講習も絵に描いた餅になる可能性は高い。

講師は「能力主義、実績主義に基づく評価」の注意点・問題点としてとして、

  • 寛大化傾向
  • 中心化傾向
  • 逆算化傾向

をあげて、「こんな評価はしていないと思いますけど...」を連発するのだが...

 寛大化傾向、中心化傾向、逆算化傾向の対策は、

  • 評価者の資質に頼るのではなく制度面で考慮すべきだ

と言いたかったのか

  • この制度は評価者の良心と資質にかかっている

と言いたかったのか?

 客観的評価は思うより困難である。評価者と被評価者は上司・部下として同じ業務に従事しているのだから浅からぬ人間関係が存在する。人間関係にとらわれず客観的にに評価するのは極めて大変な作業である。

 評価者の資質に頼った場合、客観的な評価をする評価者に評価された者と、
寛大化傾向、中心化傾向、逆算化傾向があることを良しとしている評価者に評価された者では、評価に著しい差が生じる。

 最終的(退職するとき、臨終のとき)には、この差は{無くなる|逆転する}かもしれないが、それまでの間は、この差に煩わされることになるし、被評価者に、「まじめに評価したから他の評価者に評価された人より評価が低いかもしれない」と言っても受け入れられることはないだろう。

 講師がこの評価制度をどう考えていたかは聞かなかったのだけれど、
講習後に評価者の主観の影響について質問したら「あなたがそう考えていて評価しているなら良いのでは」という玉虫色の回答であった。
不備がある評価制度の講習を請け負ったけれどクライアントの評価制度自体は批判できない。という大人の態度を感じた。(詰まるところ講師も金儲けだからね)

 「評価」は手段であって目的ではないと、何年かぶりに考えた。

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