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2013年8月21日 (水)

死の淵を見た男

死の淵を見た男 門田 隆将 PHP研究所
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 福島第1原発事故を当事者のインタビューを基にしたノンフィクション。
元所長吉田昌郎氏がサブタイトルになっているが取り上げられているのは吉田昌郎氏だけではない。

 「官僚組織における現場の重要性」とか「日本人における危機管理意識」とか「緊急時に頼りになるもの」とか、いろいろなことを考えたたのだけれど、「理系VS文系」について書いてみようと思う。
σ(^^は原発推進派でもなく原発廃止派でもない。

 海水を注入するまでのゴタゴタについて当事者にインタビューしている。
内閣府原子力安全委員会斑目委員長は「再臨界の可能性はゼロではない」との発言が「再臨界の危険性がある」と報道されたことに憤慨されてるようだ。

 これこそは、池上彰氏が指摘する学者のわからない発言なわけだが、理系にとっては、斑目委員長の「危険性と可能性の違いもわからないのか!」という言い分はよく分かる。

 これは理系VS文系ではなく、養老猛司氏のいう「バカの壁」であろう。

 池上彰氏は理系に対して、非理系にも分かるように説明できる能力を持つべきだと仰るが、壁は片方からは越えられないので、両方から超える努力が必要ではないのか。
(養老猛司氏は「バカの壁」は越えられないと仰るのだが...)

理系:「可能性はゼロではない」 
文系:「危険なんですか?」
理系:「可能性は限りなくゼロに近い」
文系:「非難した方がいいんですか?」
理系:「しなくてよいと思われる」

のような会話は、理系、文系双方が相手を理解して初めて成り立つのではないだろうか。池上彰氏が原発事故報道番組で学者先生から分かりやすい説明を引き出したように。

 斑目委員長VSどこかの記者、斑目委員長VSどこかの国会議員の会話は、「バカの壁」を挟んで、双方が乗り越える努力をせず、心の中で相手を馬鹿にした言葉を投げ合っているだけのようで滑稽千万である。(尤も最後は、学者先生が揚げ足を取られて部が悪くなるのだが...)

σ(^^は原発推進派でもなく原発廃止派でもない。念のため


吉田昌郎氏や最後まで残った技術者のことはいつか書こう

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