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2014年1月22日 (水)

技術者になる決心

技術者として喰っていく 

 社会に出る前に「技術者として喰っていく」決心をしている人としていない人では、仕事に対する取り組み方が違うように思う。このことは高専ロボン(2013/12/22)のエントリにも書いた。

 「技術者として喰っていく」決心をしていない人は昔からいた。昔と変わったのは「技術者として食っていく」決心をした人が減り、相対的に「技術者として喰っていく」決心をしていない人の割合が増えたことだ。

 進路を決めるときに、高専に進むならなら16才で工業大学に進むならなら18才で「技術者として喰っていく」決心をする人が少なからずいる。また、金沢工大のように「技術者入門」についての授業があれば、将来「技術者として喰っていく」ことができるかを社会に出る前に考えることができる。
ところが、理学、工学は関係なく偏差値で進路を決めた人は、就職も入れそうなところを選択し、結局「技術者として喰っていく」決心をしないまま、技術系の仕事に就く。
このような人が増えたのではないのだろうか。

 当然のことだけれど技術者にとって「技術者として喰っていく」決心は重要である。
 就職すると学校で教えてもらったことは使えないことに気が付く。喰っていくために技術を修得しなければならないのだが、学生時代のように手取り足取り教えてくれる教師はいないので、基本は自学自習である。

 自学自習では何をどう学ぶかは自分で考える必要がある。「偏差値が高い」は記憶力が優れているとほぼ等価だが、記憶力が優れてい(偏差値が高く)ても自学自習できるわけではないし、モチベーションを維持できるわけではない。

 習得すべき技術に興味があればモチベーションの維持は容易だが、そうであるとは限らない。 そのようなときに、「技術者として喰っていく」決心が大きなモチベーションとなる。

 「技術者として喰っていく」なら、技術のライフサイクルにおける導入期は無理にしても成長期には技術を修得したい。成熟期に達した技術は修得し易いが価値は低く、成長期に達した「技術で喰っていく」ことは困難である。技術の成長期、しかも早期にその技術を修得するには、周りが勉強を始めてから自分も始めたのでは遅い。周りが勉強を始める前に、修得べき技術を見つけ、習得のための勉強を始めなければ、「技術者で喰っていく」ことはできない。

 成熟期になって修得しているのでは、技術者ではなく技術者の指示で働く技能者止まりだ。「技術者として喰っていく」決心ができれいれば、技能者に止まることを良しとせず、新しい技術を修得するであろう。

 技術者は成長期の技術を追いかけるが、技能者は成熟期に達した技術にいつも追われる。

技術者のマネジメント

 ゼネラリスト信仰が強い組織では、いずれ、技術かマネジメントかの選択を迫られ、大抵は 「マネジメントで喰っていく」決心をしないまま マネジメントに進路転換する。技術者のマネジメントは技術者の経験がある者が適している。つまり、マネジメントができる技術者である必要がある。

 「技術者で喰っていく」心決をしている者はマネジメントができる技術者になれる。「技術者として喰っていく」決心も「マネジメントで喰っていく」決心もしていない者は単なる技術者崩れのマネジャである。マネジメントされる側は、技術に追いて行けなくなったマネジャと見ているので、たいてい技術者のマネジメントに失敗する。このようなマネジャは昔から見かける。

技術者に不可欠な資質

 技術者に不可欠な資質は、「創造力と探究心」ではないかと思う。しかし、創造力と探究心は天賦の才なので、才能を「頑張り」で補おうとすると若くして燃え尽きてしまう。
燃え尽きないで、頑張るためには「技術者として喰っていく」決心が役立つが、残念なことに「技術者として喰っていく」決心をした者にすべてが創造力と探究心を持っているわけではない。
そこで、採用が極めて重要となるが、偏差値でしか人を見たことがない採用担当は「創造力と探究心」の見分けることができない。現場としては、せめて「技術者で喰っていく」決心をした人を採用してくれると良いのだが。

 現場でできることは、「創造力や探究心」がある者、「技術者として喰っていく」決心をしている者を見極めて伸ばすこと。
 ↑カッコ良すぎる。最低限潰さないことだ。

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