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2014年9月20日 (土)

「すき家」の労働環境改善に関する第三者委員会報告書

 ほうぼうから叩かれている「すき家」が労働環境改善のために設置した、『「すき家」の労働環境改善に関する第三者委員会報告書』を読んでみた。

 原因論にある「3.経営幹部の思考・行動パターンの問題-③自己の成功体験にとらわれた思考・行動パターン」は他山の石かも。

★ 自己の成功体験にとらわれた思考・行動パターン
「できる社員(=自分)」を基準にした対応を世代も能力も異なる部下に求めるという無理のあるビジネスモデルを押し通そうとした。
過去の成功体験にとらわれた経営幹部は、巨大化したすき家に対する新しい時代の社会的要請(コンプライアンスとCSR を実践して発展すること)を理解できなかった。

 経営者(経営幹部)が全ての社員の顔を知っている規模ならば、創業者の成功体験を語り、社員の反応を見ることによって思考・行動パターンを変えることができるのだろうが、これだけ規模が大きくなると創業者の成功体験は神話化してくる。(ワタミも同じパターンか?)

 創業者や創業当時の社員は志・夢を持ってがむしゃらに働いて夢を叶えたわけだ。これは創業者の自伝に書かれている部分。

 会社が大きくなると全ての従業員が創業者と同じ志や夢を持っているわけではない。単に労働力と金を交換している人もいる。 生活できれば仕事にやりがいなど不要という意見もある。(「やりがいのある仕事」という幻想(2013/08/07))

 正規・非正規を問わずこのような社員・バイトにとっては、収入/労働時間=時給は固定であって、労働時間に見合う金額を得ることが目的であるから、収入/労働時間が減少することは受け入れられない。

 一方会社側は、支払金額を簡単に減らすことができないので支払金額を変えないで労働時間を増すことによって実質時給を減らしているわけだ。

 ところが、ブラック企業経営者のホンネ(2014/08/23)に登場する元ワタミ社員の例にあるように、金以外のものを得ている(と思っているなら)実質時給の減少は問題にならない(ように感じる)のであろう。 少なくとも創業者はそう考えていたのだろうし、創業者を信奉する者もそうだろう。

 ゼンショーCEO小川賢太郎氏、ワタミ創業者渡邉美樹氏、京セラ創業者稲盛和夫氏の 信念?には共通した部分が多い。一部の人からはブラック企業といわれるのも共通している。

 疑問は、すき家、ワタミは社会問題になり京セラは社会問題にならないのだろうか?正規社員が多いか非正規社員が多いことだろうか?

 正規・非正規に限らず、会社に一定の割合でいる労働時間と金を交換している人に対していきなり成功体験に基づいた要求をしても受け入れられないということだ。まず成功体験の元になった信念を説明することから始めることが必要だろう。(それって洗脳?)

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