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2015年4月23日 (木)

アンパンマンの遺書 & わたしが正義について語るなら

アンパンマンの遺書 やなせたかし 岩波現代文庫
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 アンパンマンの作者やなせたかし先生の自伝、1995年当時76歳の時出版され、逝去された2013に再刊された。

 最後に九十四歳のご挨拶 --「岩波現代文庫」あとがきにかえて-- が収録されていて、その最後は

 好きで入った浮き草稼業だから世間並みの落ち着いたラストは無用のようである。メディアの世界の荒波と疾風の中、よろめきながら倒れていくのだ。
 しかたがない。みなさばアバヨ

だ。

わたしが正義について語るなら やなせたかし ポプラ新書
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アンパンマンの遺書をベースに正義について書かれている。

 沖縄タイムスに「アンパンマン」と「正義」の功罪 という知名孝氏のコラムがあって。 知名孝氏がアンパンマンを例に「正義」のはきき違えについて書いておられる。

 本当にアンパンマンは「正義」についてはき違えているのか、やなせたかし先生の本を読んでみた。

 絶対的な正義は無いことについては知名孝氏もやなせたかし先生も同じ考え方のようだ。

 暴力表現については、やなせたかし先生はアンパンマンは手加減していると仰っている。アンパンチでバイキンマンを山の向こうまで飛ばすけれど、バイキンUFOは壊れないで翌週には元気に出てくる。 たしかに、ウルトラマンのようにスペシュウム光線で怪獣を撃って爆破したりしない。

 水戸黄門も例に引いているけど、黄門様が格さんだった頃はもっと酷かった。 悪代官が「曲者じゃ!出あえ出あえ」と言うと、家来が出て来て黄門さま御一行に切りかかる。格さんは家来を容赦なく切る!助さんは殴る蹴るで家来を池の中に投げ込む。(切られるより殴られる方がましか)

 最近、格さんは心を入れ替えたのか基本峰打ちするようになったから、往生際の悪い用心棒かヤクザの親分が切られるだけだ。

 印籠を出すなら先に出せよ!と思っているおじさんたちは多いと思う。

 知名孝氏の正義の危うさについての考察は共感できる。ただ、例に引くならばアンパンマンでない方が良かった。

 幼児向けの絵本やアニメで正義の危うさを伝えるのは難しい。
ウルトラマンのジャミラの回を見たのは小学校低学年だったが、ウルトラマンや科学特捜隊の正義にも矛盾はあると思ったのを覚えているので、小学生なら伝えられると思う。

 知名孝氏はもっと分かりやすい例を引けばよかったのに。例えば「自称世界の警察アメリカの戦争」とか...(リアルすぎか)

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