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2015年7月

2015年7月31日 (金)

情報共有(3) <どうやって共有するのか>

ある会社の「情報共有」の方法が、よく考えられていて素晴らしかった。 知と知を繋ぐ Book & Apps

 成功のポイントは

  • 最初にある程度の情報量を入れてしまう
  • すぐに役立ちそうな情報をランキングなどでわかり易く提示する
  • 信頼できる人から利用を勧められる
  • 自分も発信できる

 というもの。このポイントは一見そんなに難しいことではないように思える。

 何度も「情報共有」に挑戦していると分かってくる。 問題は、なぜ、「情報共有」の仕組みにこのポイントが実現できないかである。

 いまのところの理解は、その組織において「情報共有」が必須だと思われていないからだろう。 経営層に近い人達だけでなく多くの人たちが「情報共有が有効」だとは思っているが、「情報共有が必須」だとは思っていないからだ。

 最近のICT業界は扱う範囲が広くなって、必要とする情報の範囲も広くなっている。
20年くらい前「ICT」が「IT」と「CT」に分かれていた頃は、特定の範囲だけをカバーすればよかった。

 例えば、「CT」で扱っていた「移動無線伝送路の保守に関する情報」は狭いが、「ICT」で扱う「スマホからの個人情報流出に関する情報」は極めて広く複数の分野を網羅しなければならない。

 今の年寄は「IT」と「CT」に分かれていたころ現場にいた人達だ。年寄は自分の専門以外の分野をどうやって網羅するかを考えない。昔は個々が頑張ることで全体が網羅できていたから、「情報共有は有効」という認識しかない。

 今や、個々が頑張っただけでは、とうてい全ての分野を網羅することはできない。組織的な対応が必要だから「情報共有が必須」なのだが、年寄りは認識を変えられないのだろう。

 具体的な方法論の前に、意識改革や風土改革で引っ掛かっているからなあ...

 続くかも...


 冷静になって読み返してみると、ほぼ愚痴だ。 (^^; 下のリンクを読んで1年前の自分に教えられた。 んっ!! この1年成長していないということ?(2015/07/31)


2015年7月29日 (水)

TED世界を魅了するプレゼンの極意

TED世界を魅了するプレゼンの極意 アカッシュ・カリア著 月沢季歌子訳 SBクリエイティブ

Tedm

 TEDの優れた200以上のプレゼンを分析して、TEDトークで成功するための共通要素を見つけ出したもの。

つまり、プレゼン手法のHow To本だ。 「カリスマ講師 The バイブル(2015/05/27)」とは違って完全にプレゼン手法だけ書かれた本。

 プレゼンは自分の主張を誰かに伝える手段だ。プレゼンで伝えようとする主張の部分と伝える手段を分離して考える。手段の部分については先人のプレゼンから成功する法則を見出してマネすれば良いということ。合理的だ。

 TEDの聴衆は品が良いし、聴く意思を持った人の集まりだからプレゼンしやすいように思う。

 プレゼンテーションが終われば、聞き手は商品の特徴の多くを忘れる。特徴しか述べなければ、話のほとんどが記憶から消えてしまう。しかし、メリットであれば覚えておいてもらえる。よってそれぞれの特徴について、必ずメリットを述べるようにしよう。商品やサービスを買うのは、特徴があるからではなくメリットがあるからだ。よって、メリットを述べることに多くの時間を割くべきだ。

 プレゼンの後にアンケートを取ると具体的な事例が聞きたいという意見がよくある。
だいいち、モデルケースになるような具体的な事例はそうそうないし、プレゼンする側が、具体的な事例は1つの特殊例というスタンスで話しても、聞く側に一般的手法ととられてしまうこともある。固有名詞等を消して、一般論を混ぜるとだんだん抽象的になる。

 抽象的になると、聴衆にとってはメリットが明確でなくなるり、自分の仕事にどのようなメリットがあるかがイメージし難くなる。

 「自分の仕事に活用できないか」と思いながら聞いてくれると良いのだが、聴衆すべてにそれを求めることはできない。

積極的でない聴衆に対するプレゼンを工夫してみよう。

2015年7月27日 (月)

故郷 <故郷=田舎ではない>

 近所の団地の夏祭りに行った。この団地は昭和60年代に埋め立てたところだから、団塊の世代が田舎から出てきて住みついた団地だ。

 地方の田舎から都会に出てきて住みついた団塊の世代は、年を取ってしまったので、今は団塊ジュニア・ジュニアの時代だ。でも、年寄りがしゃしゃり出てくるので始末が悪いらいしい。

 田舎でも、ご意見番の年寄りはいる。そんな年寄りを蔑ろにしてはいけない!

 20年くらい前に近くの団地に住んでいて自治会の役員をやったことがあるのだが、その団地に住んでいる人達は皆地方から出てきて3年くらいで帰るので、ご意見番はいない。そして、地域に愛着がない。(仮の住処だから)

 子供たちは、団地の祭を楽しみにしているのだが、大人たちは故郷の祭りと比べるのでニセモノ感があって醒めてる。祖先が受け継いできた祭を知っていると、最近始めた祭はママゴト感は否めない。

ところが、今日行った団地の人達は田舎に帰らない覚悟で、終の棲家にする覚悟なので、子供たちの故郷にしようという気概がある。だから今、ジュニア・ジュニア世代が行動しているのだろう。

 故郷を離れた者には故郷がある。でもその子供たちは故郷はない。高度成長時代から4、50年経過して、田舎から出てきた人達が、今住んでいるところを子供たちの故郷にしようとしている団地は、今とてもいい感じだ。親子三代が集まってくる。

 自分はというと、3年で広島に帰るつもりで出てきて20年以上過ぎてしまったので、未だ異邦人感覚が抜けない。

 自分は根無し草になってしまったけど、娘達が根無し草にならなかったのは、よかったと思う。

2015年7月25日 (土)

基本方針(2)

 やはり基本は重要だと思う。(上司対応と基本方針(2015/07/15))

 細部まで完全に合意できなくて、「取りあえずやってみようよ」となることはある。 「走りなが考える」のは吝かではない。難癖付けて動かないよりは100倍マシだ。

 それでも基本的な方針は合意しておきたいと思う。基本的な方針の合意が無ければ、呉越同舟、同床異夢、野合だ。

 業務遂行能力の高い人は、呉越同舟でも結果を残してしまうから始末が悪い。このような状態が続くと、何故やるかや、基本的な方針は蔑ろになり、「取りあえずやること」が目的となり、手段が目的化してしまう。

 基本方針があって、現状に対応するのと、基本方針がなく、現状に流されるのは、全く違う。

2015年7月22日 (水)

「努力できる人たち」は一体何がちがうのか。その6つのちがい。

「努力できる人たち」は一体何がちがうのか。その6つのちがい。 知と知を繋ぐBooks&Apps

  1. 努力とは、精神論でなく、方法論である
  2. 努力とは、才能でなく、環境に依存する
  3. 努力とは、結果でなく、過程である
  4. 努力とは、楽しむものではなく、単なる習慣である
  5. 努力とは、達成感ではなく、学習感である。
  6. 努力とは、信仰である。

というもの。

 「努力は必ず報われる」といった努力万能論でもなく、「環境を考えて努力するべき」のように斜に構えているわけでもなく。「努力」の本質を考えている。

 「努力」は、文字どおり「努めて行うこと」であって、行ったこと以上の結果が得られる行為ではなく、行動と結果の因果を自分の中に求めることこそが重要というこだろうか。

 「報われる」かを問うと「報いるもの」が必要なので、因果を自分の外に求めてしまう。

 結果は自分では制御できないものである。

 目標達成レベルを下げれば目標達成確率は上がり、目標達成レベルをあげれば目標達成確率は下がる。更に、努力すれば確率は上がり、努力しなければ確立は下がる。

 ただし、達成レベルを下げて、努力しても達成する確率は100%になることはなく、達成レベルを上げて、努力しなかったとしても達成する確率は0%になることもない。なぜならば、自分では制御できない、不運、幸運があるからだ。

 しかし、自分で制御できるのは行動すなわち努力だけである。

自分の理解は、

  • 「努力」を考えるとき「報われる」かどうかを考えることに意味はない。
  • 「努力」とは成功の確率を上げる唯一の方法である。
  • 「努力の方法」は他人に同意を求めるようなものではなく自分が信じていればよい。

ということ。


2015年7月20日 (月)

ROMエミュレータ(4) 

XC9536でROMエミュレータを作った

Romemu_ale3

 ROMエミュレータ(3)とはちょっと違う。A1、A2、A3、A4が不自然にクロスしていたり、A7が変なところに繋がっていたり。

 なぜかというと、配線を間違えたから。(^^;
配線を直すのは大変なのでucfファイルを変えて対応した。

VHDLはこんな感じ

library IEEE;
use IEEE.STD_LOGIC_1164.ALL;

entity ROMemu is
    Port ( AD		: inout	STD_LOGIC_VECTOR (7 downto 0);
           A		: in	STD_LOGIC_VECTOR (9 downto 8);
           nOE		: in	STD_LOGIC;
           nCE		: in	STD_LOGIC;
           ALE		: in	STD_LOGIC;
           RamD		: inout	STD_LOGIC_VECTOR (7 downto 0);
           RamA		: out	STD_LOGIC_VECTOR (9 downto 0);
           nRamWR	: out	STD_LOGIC;
           nRamOE	: out	STD_LOGIC;
           nRamCE  : out	STD_LOGIC
	);
end ROMemu;

architecture Behavioral of ROMemu is
	signal addr	: std_logic_vector(7 downto 0);
begin
	nRamWR	<= '1';
	nRamCE	<= nCE;
	nRamOE	<= nOE;
	RamA	<= A & addr;
	addr	<= AD when ALE = '1' else addr;	-- address latch
	AD	<= RamD when nOE='0' and nCE = '0' else "ZZZZZZZZ";
end Behavioral;

RTLschematic
Rtlschematic

 ConfigはJTAGkeyそっくりさんを使う。
cblsrvを使うとiMpactからConfigできるらしいのだが、FT2232にROMを付けてVIDとPIDもそっくりさんにしないとダメらしいので、UrJTAGのsvfコマンドでConfigした。

jtag> cable ft2232
Connected to libftd2xx driver.
jtag> detect
IR length: 8
Chain length: 1
Device Id: 00101001010100000010000010010011 (0x0000000029502093)
  Manufacturer: Xilinx
  Part(0):         xc9536
  Stepping:     2
  Filename:     c:\program files\urjtag\data/xilinx/xc9536/xc9536_vq44
jtag> help svf
Usage: svf FILE [stop] [progress] [ref_freq=]
Execute svf commands from FILE.
stop     : Command execution stops upon TDO mismatch.
progress : Continually displays progress status.
ref_freq : Use  as the reference for 'RUNTEST xxx SEC' commands

FILE file containing SVF commands

jtag> svf img/ROMemuALE.svf progress
Parsing  10200/10207 ( 99%)
Scanned device output matched expected TDO values.
jtag>

2015年7月17日 (金)

Interface 2015/07 <初体験!オール・ソフトウェア無線>

Interface 2015/07  初体験!オール・ソフトウェア無線

Interface201507

NXPのLPC4370(Cortex-M4 204MHz)を使ってソフトウエア無線でFM放送を受信するという企画。著者の高橋知宏氏のブログ Computer Radio RF Techにこの記事の元になった投稿がある。

 とうとうマイコンでソフトウェア無線ができる時代になったんだ。と、しみぢみ。

 NXPによると、LPC4370は 高速データ取得アプリケーション向けマイクロコントローラ だそうで、

  • 32-bit 204MHz ARM Cortex-M4 + 2 x M0 MCU
  • 282 kB SRAM
  • Ethernet
  • 2 x HS USBs
  • 80 Msps 12-bit ADC

なんとADCは12bit 80Msps!、高橋知宏氏が書いておられるように、ダイレクトサンプリングしてみたくなるADCだ。

 このLPC4370がNPXの純正JTAGデバッガLPC-Link2(\2,800@秋月)に載ってる。LabTool Bundle EA-XPR-202(\17,800@秋月)にはLPC-Link2が載っている。

 DSP内蔵のBlack finがオマケで付いている「音遊び!Blackfin DSP基板でデジタル信号処理初体験」 は\4,860だから迷ってしまう。

 周りのおじさん達はソフトウェア無線に抵抗があるようだけど、これから先は、ソフトウェア無線だよね。 ソフトウェアの知識技能はますます重要になる。

 でも、ハードがなくなることは無い!

2015年7月15日 (水)

上司対応と基本方針

 人には本音と建前がある。 でも、基本は重要だ。

 先日、ある人から、こちらが示した基本的な方針を変えてくれないかという相談を受けた。なんでも上司がその基本的な方針に納得しないらしい。上司が分からず屋なのか、相談した人が上司の意向を理解していないのかは分からないが、よくある話である。

 この相談を聞いて強い違和感を感じた。
示した基本的な方針が間違ってるならまだしも、上司が了解しないので基本的な方針を変えてくれ、はあんまりだ!。

 基本的な方針を曲げないで仕事ができるようにして欲しいと言うならForceを使って上司を黙らせることはできる。でも、基本的な方針を自ら曲げると、自らDark sideに堕ちるのではないか思う。

 気になるのは、 相談をした人が、分からず屋の上司を説得したり、上司の言い分を理解するより、基本的な方針を曲げる方が障壁が低いと考えていること。

 もしかして、相談をした人の部署では、基本的な方針でも安易に変えればよい、という考え方が蔓延しているのではないだろうか。もしそうであれば、分からず屋の上司が暴走しているより問題の根は深い

 氷山の一角ではないのだろうか。

2015年7月13日 (月)

iPhoneリモコン付イヤホン

 iPhone用のリモコン付イヤホンを自作機器に使えないかと思い、ぐーぐる先生に聞いてみても情報は少ない。
 その中で、さくら もものこさんのブログ「時代遅れのアナログ爺さん」に「100円 iphone用リモートシャッター分解 」 「iPhone純正のリモコン信号」を見つけた。

 さっそく100均でiPhone用リモコンシャッターを買ってきた。

Remoconshuter Remoconshuter1


さくら もものこさんのとは外形が違うけど中身は同じ基板のようだ

Rmoconsuter_2 Rmoconsuter_3


RYCM301という謎のチップがある。
↓こんな回路のようだ
Iphoneremocon

 iPhoneのリモコンはマイク端子を利用して周波数で制御しているようだ。

 トラ技(2015/7)でiPhone用の有料アプリe-scope3-in-1が紹介されていた。マイク入力を使ってオシロスコープ、FFTアナライザに、ヘッドホン出力を使ってオシレータになるというもので株式会社e-skettが作っている。

 これを使うとリモコンの信号が見えるのではないかと思い、やってみた。

 シャッターボタンを押したときの信号↓

Remoconshutersignal

 左端(-40ms)でSW1がONになってトリガが掛かっている。

  • -40ms~10ms
    50msくらいの間のSW1 ON時のチャッタ(スパイク状のノイズ)が出ている
  • 10ms~240ms
    レベルが下がった信号が出る。(R3 220Ωでショートされるのでレベルが下がる)。
  • 240msから290ms
    SW1がOFFになってチャッタが50msくらい出ている
  • 290ms~480ms
    240mvp-pくらいの信号が出る。(リモコン+ボタン)
  • 480ms~
    その後、16mvp-pくらいの信号が出ている。(リモコン接続信号か?)

左:リモコン接続信号(SW OFF時)  右:FFTアナライザ
Signalswoff Fftswoff


FFTアナライザで見ると、969Hzのシングルトーンがでている。オシロの波形を見ると低い周波数の信号が乗っているような気がする。

SW1のON-OFF後に出る信号は
Signalswon

いかにも、2周波の信号だ。
この部分を切り取ってFFTに掛けようとすると...できないらしい。e-scope3-in-1のFFTアナライザ機能は入力信号を連続的にFFTする機能しかなく、オシロでキャプチャした信号をFFTできないようだ。 orz

 この信号はSW1 OFF時にバースト的に出るので、 e-scope3-in-1のFFT機能で見ると一瞬表示されるがキャプチャできない。

 仕方ないので、iPhoneの録音ソフトで録音してPCに転送して別のアプリで見ることにした。使ったのはWavePadの無料版

左:SW1 ON時のFFT 右:低い周波数の拡大

Iphoneplusfft Iphoneplusfft473


473Hzと968Hzだ。

 さくら もものこさんの記事では、単周波の信号が切り替わっているのだが、見てるところが違うのかな?


Reverse Engineering the iPod Shuffle 3G headphone remote protocol (http://david.carne.ca/shuffle_hax/shuffle_remote.html)


最近の投稿【最近のiPhone

 

2015年7月11日 (土)

情報流通 <風通しの良い職場>

情報共有ツールとしてのメールをなくすのはもうあきらめよう
風通しを良くしすぎない日本型の情報共有ツールはどこに?
 ASCII.jp × TECH

 御多分に漏れずウチも情報共有はメールが使われることが多い。
ITシステムは機能もいまいちだが仕組みとして使い物にならない。それでも使おうとすると、ITシステムを使っているユーザの意識や組織風土の問題に直面する。

 「風通しの良い職場」の風とは情報である。ということを何かの本で読んだことがある。(出展を失念)

 風=情報ならば、ウチは非常に風通しの悪い職場だ。 風通しを良くする=情報を流通させるためにはITが有効だが、ITシステムを導入することが目的になっているので、ちっとも情報の流通は良くならない。それどころか後退している感さえもある。

 最近、情報が流通してないと感じることがあって、真面目に考えたら、ウチのITシステムは情報の流通の助けになっていない。使えないITシステムだということを改めて実感した。

 ITシステムを導入するときや、リプレースするときに情報の流通を加速する/助ける/という観点がない。当然、ITシステムで業務を効率化するなどという観点はあろうはずもない。

 とはいえ、ITシステムは情報流通のツールであって、情報流通の主体は人だから、 人が努めて情報を廻さなければならない。ところが、情報の流通がシステム的ではなくて個人に任されている(丸投げされている)ので担当者個人の資質による影響が大きい。

 人間の能力に左右されない仕組を作れば良いのだろうが、組織風土というものだろうか、「積極的に情報を流通させる」=「風通しを良くするための改善を行うという文化」が無いのだ。  

 ITシステムや情シスさんの愚痴を言っていても始まらない。人ができるところから始めよう。

2015年7月 9日 (木)

トヨタ経営システムの研究―永続的成長の原理

トヨタ経営システムの研究―永続的成長の原理 日野三十四 ダイヤモンド社

M

 元マツダの人が書いたトヨタの本。

 書店でトヨタ本は多く見かけるが、「カイゼン」や「トヨタ生産システム」や「企業文化」などトヨタの一部を取り上げた内容が多い。

 著者の日野三十四氏が同じ自動車製造業に従事していたとはいえ、この本は、社史、組織論から生産システムまで研究の幅が広い。
特に前半は製造業でなくても参考になる。

 日野三十四氏は日経テクノロジーに自身の技術者としての半生を連載しておられる。(一人の技術者がモジュラーデザインを確立した軌跡 ) 

 その中の「合理的・革新的な言動が物議を醸し、ロータリーエンジン実験課から離れる」に、久米先生語録連関図がある。この図は、書籍中でもA社の失敗例として紹介されている。更にこの図を裏返したものも紹介されていてそれがトヨタの成功例だという。

 原因系の最も根本的な項目は、マツダは「田舎の悪さが出ている会社」で、トヨタは「田舎にある良さが出ている会社」であるということだ。そして、もう一つ根本的な項目は、マツダの「語り部の集団」に対してトヨタは「文書と記録で受け継ぐ集団」ということである。

 マツダの連関図をみてホンダの人が「この図はうちのことじゃないかと思った。」と語ったそうだから、多くの会社はこの図のような構図があるのだろう。

 ウチは製造業ではないけれど、符合するところがたくさんある。この図と異なるところは、「文書によるコミュニケーション」である。 ウチもマニュアル化も好きだし、文書で指示をしないと動かない。

 しかし、マニュアルを作ることが目的になっていて、マニュアルが更新されず、苦労して作ったマニュアルが使われなくなる。そしてまた誰かがマニュアル化を指示ずるという非生産的な作業を繰り返している。

 また、時代遅れの通達を金科玉条のごとく扱い、問題を解決するのではなく通達を逸脱しないことしか考えない。

 文書主義は官僚組織の特徴である。トヨタくらい大きい会社になると、ある程度官僚的にならなければ全体をコントロールできない。

 なぜ、トヨタは、官僚組織の逆機能が働かず、「文書によるコミュニケーション」(文書主義)が有効に働いているのかを考えた。

 日野三十四氏は↓のような企業モデルで説明している。

M
出展:「トヨタ経営システムの研究―永続的成長の原理」 日野三十四, 図0-4企業モデル 

 企業モデルで各企業を透かしてみると、構造ごとに濃淡が出てくる。その濃淡が企業の成長力の程度を示している。上部構造は濃いが下部構造が淡い企業は、ビル・ゲイツが驚かないといった『五年間成長』の企業である。たまたま時流に乗って、もしくは二番手戦略で製品が売れているだけであり、一〇年、二〇年単位で見ると、経営が破たんしている可能性が大きい。
―略―
逆に上部構造は淡いが下部構造が濃い企業は、初期のトヨタの姿であり、『二〇年、三〇年にわたって継続的に優れた成果を出す企業』としての資質を持った企業である。

 つまり、企業モデルで示されたピラミッドの下層の部分「遺伝子・DNA」「パラダイム」を全員が共有していれば「文書によるコミュニケーション」が有効に働くが、共有していなければ「前例主義」「繁文縟礼」になるということだろう。

2015年7月 7日 (火)

サービスの「卓越」と「凡庸」を分かつもの

サービスの「卓越」と「凡庸」を分かつもの 日経BizGate

 平均的な看護師と卓越した看護師の違いを、技術スキルと関係性スキルを分析したら、 平均的な看護師は関係性スキルより技術スキルの方が高く、卓越した看護師は技術スキルより関係性スキルの方が高いという違いがあったそうだ。


(http://bizgate.nikkei.co.jp/article/87592216_2.html)

技術スキルとは、看護職としての臨床的なテクニックや技量を裏付けるものであり、たとえば分析的思考力、概念的思考力、情報志向性などが含まれる。これに対し、関係性スキルは、周囲の人々と対話し、他者を受け入れ、自分を受け入れてもらうためのソーシャルなスキルだ。たとえば、対人理解力、対人影響力、関係構築力、組織認識力、リーダーシップなどが含まれる。

 ウチはICT関係だけど技術・技能を提供するサービスという面では同じなので考えてみた。

 関係性スキルが低い人は技術スキルを使う機会が限られる。「やって欲しかったら、やってやるよ」とか「暇な時にやってやるよ」では技術スキルを使う機会はなかなかない。技術スキルを使うための関係性スキルがなければハイパフォーマーにはなれないということだ。

 注目すべきは、ハイパフォーマーの技術スキルは平均的な看護師の技術スキルより絶対値が高いということである。 関係性スキルが向上したことによる相乗効果で技術スキルも高くなるのではないだろうか。

つまり、

 関係性スキル向上 → 技術スキルを使用する機会の増加 → 技術スキル向上・成果向上 → 関係性スキル向上

という好循環が生まれているのではないか。

 看護師とICT技術者の決定的な違いは、ソーシャルスキルの低い看護師は使い物ならないが、ICT技術者はソーシャル・スキルが低くてもある程度やっていけるという点である。

 関係性スキルが低いまま技術スキルだけで騙し騙しやっている間はなんとかなるが、マネジメントしなくてはならなくなると破綻してしまう。こういう例をよく見かける。

 自分のことを考えてみると、

身の回りのいろいろな人々の心模様、感情、意図、動機など意識の細波や底流を察して、敏感に受け入れることができる。思いやりが深く、他者を大切にして感情移入も豊かでマインドフル

は、目眩がしそうだ。(3回くらい生まれ変わったら出来るかもしれない。)

 ICT技術者が全て、関係性スキルが低いわけでも、関係性スキルを向上できないわけではない。

 注意しなければならないことは、

  • 周りにいる技術スキルは高いが関係性スキルの低い人(変な人)の悪影響を受けないようにする
  • 技術スキル至上の空気に流されない

ことが重要だと思う。

 昔のσ^^)を知っている人が見たら、「オマエが言うのか!!」だろうなぁ...

2015年7月 4日 (土)

ヘッドルーペ <買って分かったこと>

 半田付けなどの細かい作業は、度の強い老眼鏡を使って作業していた
先日ROMエミュレータ(2015/06/30)を作ったら、0.8mmピッチの半田付けが困難になっていたのでヘッドルーペを買うことにした。

 Amazonなどで探してみると結構種類がある。ヘッドルーペを使って作業したことがないので使い勝手がよくわからない。とりあえず、レンズが交換できて手ごろな(安い)ものを買ってみた。

Photo

レンズが5枚付いて、1,296円+送料     540円=1,836円

 使ってみた感じは

○ 眼鏡タイプなので締め付け感がない
× 老眼鏡の上から装着できない
   レンズは動かして上に上げることはできるのだが、レンズを上に上げると裸眼で手元が全く見えない。普段使ってる老眼鏡の上から装着できるタイプの方が良かった。
× レンズは5枚入っていても全て使わない
   レンズはx1.0, x1.5, x2.0 x2.5, x3.0の5枚が入っているのだがx1.0~x2.0は使わない(使えない)

 ところで、いま作業用に使っているのは100均の老眼鏡(めがね 2011/10/20)だ。

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 買ったときには驚くほどよく見えていたのだが、最近見えにくくなってきた。よく見ると普段使いの老眼鏡と同じ度数だった。(どうりで見えにくくなったはずだ)

 この作業用老眼鏡を使って作業する時には、この老眼鏡と普段使いの老眼鏡を首から下げて、掛け換えながら使っていた。ヘッドルーペも首から下げて使うのかな。

 1年位前に100均で眼鏡に装着できる老眼鏡を買った。
Photo_2

 使わないときにはレンズを上に上げられるので、ヘッドルーペとして使えるのではないかと思ったのだが、作業用老眼鏡は100均なので重い。

 この老眼鏡も100均なので重い。この老眼鏡を作業用の老眼鏡に装着すると、重い老眼鏡に重い老眼鏡を付けるのでますます重くなる。半田付けは下を向く作業なのですぐにり、レンズがずれて使い物にならなかった。

 普段使いの老眼鏡は眼鏡屋で作ったので軽い。試しに普段使いの老眼鏡に装着してみると
2

案外使える。

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ヘッドルーペを買って分かったこと
・老眼鏡の上から装着できるタイプでないと作業効率が極めて悪い
・100均のめがね装着型老眼鏡でもいいかも

腕が鈍ったのは道具ではカバーできないのだが...

2015年7月 2日 (木)

ゴリラの冷や汗 <4つの個性がチームを動かす>

ゴリラの冷や汗 Team GATHER Project 夜間飛行

Photo

 ガイヤの夜明け「快進撃スーパーの裏側 驚きの人材力!」(2015年6月23日放映) で紹介されていた。

 福山に本社がある食品スーパー・エブリィでは「類人猿分類」を活用した研修を実施していて、店長が研修を受けると売り上げが1日20万アップしたと言う内容だったので、この本を読んでみた。

 自分やチームのメンバーを、職人気質のこだわり屋オランウータン、平和主義の安定志向ゴリラ、勝ち負け重視の積極派チンパンジー、空気が読める話好きボノボに分類することによって、相互理解を深めチーム力を向上させることができるらしい。

 類人猿診断してみると、 σ^^)は「職人気質のこだわり屋、オランウータン」 だそうだ。

この本はさわりだけ。自分のタイプはわかる。
この本を読んでいてウー太に親近感を感じていた。親近感を感じる登場猿物が自分のタイプということだ。チームのメンバーを分類するときには、どの登場猿物に似ているかを考えればよいということだろう。

 しかし、タイプ別の接し方までは書いてない。まず、自分とは異なるタイプの人間がいることを認識して、その後は自分で考えろということだろうか。だったら、ウー太には無理だ。そもそも他人に興味がない。

 ウー太なσ^^)は、これまでの経験では、ゴリ平と組むと成果が上がっているように思う。

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 娘曰く、タイプ別対処法が書いてないのは、この後「ゴリ平なあなたへ」「ウー太なあなたへ」「チー助なあなたへ」「ボノちゃんなあなたへ」というシリーズの計画があるのではないか。

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