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2015年12月 4日 (金)

下積み期間

新人の「下積み期間」って本当に必要? 「貴重な数年を無駄にするだけの糞システム」との声も「 キャリコネニュース
「理不尽な下積みは、もう要らない! 素人を2か月で一人前にする「東京すしアカデミー」の野望」 キャリコネニュース

 「教えないから11年もかかってんだよ」は正しいと思うが、「ちゃんと教えれば1年で覚えられるだろう」は極端だ。 1年で到達できるレベルはそれなりだと思う。

 優秀な職人は高い技能を持っているが、優れた育成能力をもっているとは限らないし、育成意欲を持っているとも限らない。

 だから、「教えないから11年もかかってんだよ」は正しいが、教える意欲がないのだからどうしようもない。そして、「ちゃんと教えれば1年で覚えられるだろ」は、教える能力がないのだからどうしようもない。

 教えてもらえないかもしれない。それを承知で行う修行が弟子入りだけど、師匠は選ばなければならない。

 教育・育成は必要があって行うものだ。

客単価が高い寿司店ではそれなりの技術を要求されるし、職人の身なりや客あしらいも高いレベルを求められる。高いレベルの技術や、客あしらいは暗黙知だから、修得には長い期間が必要になる。

 「東京寿司アカデミー」が狙っているのは、高級寿司店の職人ではなく、海外進出するSushi Barの店員だから、寿司職人としての技術や身なり、客あしらいは、高級店レベルでなくてよい。 このレベルなら、形式知化できる。しかも需要があるから、短期間で育成できるシステムを作ることができるのだろう。

 需要がある業種は短期育成システムができる。職業高校や高専、専門学校、職業訓練校などだ。

 例えば調理専門学校も短期育成システムだが、調理専門学校を卒業したからと言って、いきなり一流シェフになれるわけではい。一流になろうとするならば、その後一流の店で修業しなければならない。

 つまり、「東京寿司アカデミー」と高級寿司店の育成を同じように考えてはいけない。

一般的には

 職人仕事の多くは高い技能を発揮することを求められている。例えば寿司職人の場合は、雰囲気の良い店で美味しい寿司を客に提供することである。 職人として、自分が良い仕事をする前に育成を考える職人はまずいない。

 職人自信が社会的責任に気が付くと、技能の伝承、後進の育成を考えるようになる。ところが、暗黙知は容易に形式知にならないのでムダに月日を費やすことになる。

 これが、職人が個人的に技能伝承、後進の育成を行う上での問題点である。

 組織的に技能伝承を行うのであれば、

  • 職人が自ら暗黙知を形式知化することを促す者
  • 職人の暗黙知を形式知化する者

がいると、1年は無理でも育成期間が短縮できる。

 これも、職人(技術者)をマネジメントする者の仕事だ。

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