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2016年4月20日 (水)

はみだす力

はみだす力 スプツニ子 宝島社

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 スプツニ子氏は情熱大陸(2013/11/17)で初めて知った。情熱大陸で見た記憶はあるのだが、正直あまり鮮明に覚えていない。今話題のMITの助教授になった現代アーティストがくらいの感じだった。

 この本は初版が 2013/11/18 だ。スプツニ子氏の幼少期から情熱大陸の少し後くらいの内容が書いてある。当時、書店で見かけた記憶はあるがスルーした。

 スプツニ子氏は2016/4からNHK Eテレのスーパープレゼンテーションのナビゲータをやっている。残念ながらコメントは至極まともで「はみだし」た感がいまいちだ。毎週見かけるようになったので、この本を読んでみた。

 スプツニ子氏は世の中を斜に見ている感がある。常識やモラル、権威を小ばかにした内容をテクノロジーで表現している感じだ。特に、社会や人々の心に潜む性差別(男尊女卑)を意識して取り上げているようだ。

 28歳(出版時)にして自己啓発本のような内容が書けるのは、幼少期からアメリカンスクールまでに体験した、集団からの疎外感から得たものだろうか。普通の人達の集団から「はみだし」ている者が、その集団を観測している感じだ。集団の中にいると観測できない真実が集団の外に「はみだし」た者からは観測することができる。

 しかし、ネットを通じて積極的に支援を求めたり、MITから招へいされるくらいだから、完全に「はみだし」ているわけではなさそうだ。 「はみだし」を超えて普通の人達の集団から完全に分離すると、普通の人達の集団から無視される。

 この「はみだし」具合が微妙でちょうどイイ感じなのだろう。

 

 「はみだし」者が「はみだし」ているうちは創造的に振る舞えるけれど、自分の周りに世界ができてくると、「はみだし」者は苦しくなってくる。そして創造性がなくなり、ただの変な奴になる。

 スプツニ子氏は自ら「はみだして」いるのだろう。そして、自ら「はみだして」いるうちは「スプツニ子」でいられるのだろう。 いつまで「はみだして」いられるか楽しみだ。(上から目線だ^^;)

 ところで、この本の冒頭に

どこにいても、浮いていてなじめない人。
けれど、自分を抑え込んでまでまわりに合わせるのがツライって人。
       -略-
逆にいつも人の顔色を気にしていて周りに流されてばかりの人。
それでいて、「平凡」な自分「普通」の人生で終わるのがこわい人。

に読んでほしいと書いてある。

 好き・嫌いにかかわらず集団の中にいる人が「はみだす」のは、かなり難しいのではないだろうか。「はみだし」は、たいてい自ら望んだ結果ではなく、生まれ持った性質や生まれ育った環境、人間関係など、自分ではいかんともしがたいことが原因だ。

 集団の中に入りすぎてイタイ思いをしたり、集団から離れてサミシイ思いをしながら、ちょうどいい距離を見つけてきた。それが「はみだし者」ではないだろうか。


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