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2016年6月 1日 (水)

はみだし者 <はぐれないではみだす>

はみだす力,スプツニ子」(2016/04/20) と 「県庁そろそろクビですか,円城寺雄介」(2016/04/29)に共通するキーワードは「はみだし」だ。
Photo Photo

「はみだし」について考えてみた。

「はみだす」は広辞苑では

はみだす

中からおされて、すきまから外へ,ふくれ出る。
定められた範囲から一部が外へ出る。

だ。

「はみだし」のイメージはこんな↓イメージだろうか?

S

(みかんの認知絵:http://mikan-ninchie.cocolog-nifty.com/blog/2012/09/post-4e25.html を編集しました。)

しかし、これは、「はぐれる」ではないだろうか。

はぐれる

同行の者を見失う。他の人にまぎれて連れの人から離れる。

「はみだす」は集団から完全に分離・離脱していない状態で、完全に分離・離脱すると「はぐれる」はないかと思う。

S_2

(みかんの認知絵:http://mikan-ninchie.cocolog-nifty.com/blog/2012/09/post-4e25.html を編集しました。)

 一般的な認識ではないかもしれないが、ここが重要なところだと思う。両氏は「はみだせ」と言うけれど「はぐれろ」と言っているわけではないのではないだろうか。

「はみだし者」VS「はぐれ者」

 集団の中にいると居心地が悪いと感じる人はいる。
集団特有の、常識や空気を感じることができなかったり、しきたり、暗黙の了解を受け入れられなかったりすると、居心地が悪くなる。そして、集団の外側へ押し出される。

 ここで、集団から完全に分離・離脱して「はぐれ」て、他人に頼らない覚悟をすると楽になる。そして、どの集団からも「はぐれ」てしまうと世捨て人か仙人になってしまう。

 ところが人は集団から簡単には離れられないから完全に分離・離脱できない。その結果、集団に属しているような離れているような「はみだし」状態になってしまう。

 「はみ出し者」にとって「はみだし」は決して心地よい状態ではない。集団に入りすぎると居心地が悪くなるし、離れると困ってしまう。 集団は日々変化するので、「はみだし者」は、いつも微妙なバランスを取りながら生きている。

 意識しないで「はみだす」人もいるが、意識して「はみだし者」になるのは、何かのきっかけや相当の決心が必要だと思う。

 スプツニ子氏は先天的な「はみだし」で円城寺雄介氏は後天的な「はみだし」だろう。
後天的な「はみだし」は、「はみだし」の素質がありながら集団に適応している状態だ。このような人は外部から刺激を受けると「はみだす」ことができるようになるのではないだろうか。

 「はみだし者」は、ある時は外部から集団を見て問題提議し、ある時は集団の一員として集団のために行動することができる。

 「はぐれ者」と「はみだし者」の大きな違いは、「はぐれ者」は集団に利益をもたらさないが、「はみだし者」は集団に利益をもたらすとこだ。

組織的には

 「はみだし者」がいると組織が活性化する。「はみだし者」は組織を俯瞰し、組織の悪しき常識に異を唱えることができる。

 「はみだし者」がいない組織は良く言えば均質化、悪く言えば硬直化した組織だ。そして、「はみだし者」がいない硬直化した組織は環境の変化に弱い。

 「はみだす」部分は「はみだし者」によって違う。「はみ出し者」が2人いて、それぞれ違う部分ではみだしていれば、組織は、「はみだし者」が「はみだした」た部分だけ大きくなれる。「はみだし」た部分で成果が上がったらリソースをシフトすることで、環境に適応して組織を変えていくことができる。

 とはいえ、組織と適当な距離を持った「はみだし者」はとても少ないので、「はみだし」気質を持った者を見付けて刺激して「はみだす」ことができるようにしなければならない。
刺激が過ぎると「はぐれ」てしまうので、バランスが必要だ。

 「はぐれ者」(アウトロー、一匹狼)も組織の悪しき常識に異を唱えることができるが、「はぐれ者」は扱いにくい。

 考えなしに一匹狼を集めても、7人の侍のようにはならない。組織にするためには、目的の共有が必要だ。 分かりやすい「はぐれ者」は、映画に登場する用心棒だろう。用心棒は金という分かりやすい目的で組織に組み込まれる。

 「一匹狼」的な人はどこの組織にも1人や2人いるものだ。金で動かない「一匹狼」の能力が必要なら「一匹狼」が組織に片足を入れるだけの大儀が必要だ。

 大儀のない組織では「はぐれ者」は「はぐれ」たままで、組織を活性化する「はみだし者」にはなれないと思う。

マネジャ的には

 「はみだし気質」のないマネジャに「はみだし者」のマネジメントは難しいのではないかと思う。 

 「はみだし者」をマネジメントできるマネジャは少ない。 硬直化した組織では「はみだし気質」の者はマネジャになことは稀だ。「はみださない」者が管理者になることが多く、「はみだし者」を一方的に管理しようとする。これが「はみだし者」が感じる居心地の悪さの大きな要因だ。

 組織が硬直化しているから「はみだす」者がいないのか、「はみだす」者がいないから組織が硬直するのかは卵鶏問題だ。この悪循環を断ち切るには「はみ出し者」が必要だ。

「はみだし気質」のないマネジャは、管理したいのを我慢して

  • 「はみだし気質の者」を見つけて刺激を与えて「はみだす」後押しをする。
  • 「はぐれ者」に大儀を説いて「はみだし」状態に引き込む。
  • 「はみだし者」は触らずそっとしておく。

してみるといいんじゃないだろうか。

 「はみ出し者」が増えると管理できなくなると心配になる管理者もいるだろうが、たいてい「はみだし」たくない者のほうが多いので心配にしなくてもよい。 よほど「はみだし者」を集めないかぎり、目的と手段を取り違えないかぎり、カオス状態にはならないような気がする。

 「はみだし者」のマネジャは注意が必要だ。自分自身が集団の中心ではなく端にいることを自覚していればマネジメントできると思う。 往々にして肩書が付いたりマネジャになると自分自身が「はみだし」ていることを忘れて自分が組織の中心に居ると勘違いしてしまいがちだ。その場合には組織はカオス化する。 


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