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2016年8月

2016年8月30日 (火)

混合水栓修理

 何日か前から風呂場の水栓が故障したらしく水も湯もシャワーも出なくなった。
家人が直せと言うので、「クラシアン」に頼んだらと言ったら、基本料金が5,000円であとは状況により2万円とか3万円必要らしい。ということで、修理するとにした。

 ネットで調べると直した人は結構いるようだが、水が漏れるという人は見つかるのだが、水が出ないという人は見付からなかった。原因がわからないので、とりあえず、バラしてみることにした。

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一番左の黒い筒が開閉ユニットで一番右のハンドルに軸でつながっている。

 開閉ユニットを見ると、窓がある黒い筒の中に、軸と繋がった金属の筒が入っていて、この金属の筒にも窓があり、金属の筒が回って窓の部分が一致すると水や湯が出る仕組みのようだ。

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金属の筒を抜いてみると、筒と軸が空回りしているようだ。

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筒を外して接合部を見るとツメが折れている。

 ツメが折れたのが原因で、ハンドルを回しても真鍮筒が回らず、水や湯が出なくなっていることが分かった。

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 自分で修理した人のように開閉ユニットとスペーサーを取り替えることにした。
補修用の部品は売っているらしい。近所の大きなホームセンターに行ったら置いてなくて、取り寄せになるという。 取りに行くには面倒だけどAmazonなら届けてくれると思いAmazonで買うことにした。

 なんと、次の日に届いた。さすがに新品はきれいだ。

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上:ハンドルとスペーサ THA1-2 下:開閉ユニット TH577

 組み上げてみると水が漏れるし、ハンドルの位置が合わない。
もう一度バラシてみると、開閉ユニットとスペーサと凹凸が合っていなかった。
凹凸を合わせて組み上げると無事治った。2万円も3万円も払わないでよかった。

交換したハンドルはきれいだけど、水垢が目立つなあ。
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2016年8月28日 (日)

セキュリティ技術者不足

 セキュリティ技術者は2020年に20万人不足するらしい。

一体誰が見積もっているんだろうと思ったら、言い出しっぺは経産省らしい。
(「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果を取りまとめました」経済産業省 )

 昔から、プログラマーが×万人不足するのようなことは耳にするけれど、こんなに不足するなら、プログラマーの市場価値が急騰しているとか、なりたい職業ランキングの上位にランキングされるかというと。そういう話は聞かない。

 セキュリティ技術者不足もこの類の話なのだろうか?
 危機感を煽って国の施策になると金が動くので、嬉しい人達がいるんじゃなかろうか?

 セキュリティ技術者が不足するという発表を受けて、多くの人が「セキュリティ技術者の育成」を口にする。ところが、セキュリティ技術者育成ならまだしも、トップガンの育成だったりホワイト・ハッカーの育成だったりだ。 これくらいブチ上げないと金が取れないという事情は分からないでもないが、他方で地に脚を付けた施策や活動は必要だと思う。

 トラックやバスなどの大型自動車のドライバーが不足していると言われている運輸業界で、ドライバーを増やすためにF1ドライバーを育成すると言ってるようなものだ。

 セキュリティ技術者を育成すると言ってる人達には2種類いることに気が付いた。
育成に必要な機器やコンテンツを売ってる人達とそれを使う人達だ。

 売ってる人達が言うことを聞いてみると、人物像や、達成目標は、企業の要求や社会の要求だ。金儲けだから、直接金を払う人に訴求しなければならないのだろう。

 では、使う人達はどうかというと、やっぱり企業や社会のが求める人物像や達成目標を表に出す人達が多い。

 学校関係者もそうだ。受講者や学生のスキルを向上させて、人材の市場価値を上げるのだと。

 問題は、教えられる側の観点を持った人がいないということ。

 ICT業界は、公的資格がなくても仕事ができるから、参入障壁が低い。参入障壁が低い業界では労働力は買い叩かれる。業界はICT技術者が足りないと言っているが、少々の技能と体力を持った者を買い叩いて働かせている。そして体力と気力がなくなった時点で使い捨てる。これが、IT技術者がデジタル土方と言われる元凶だ。

 せめて、社会に出る前の学生・生徒を教える人達は、企業や社会の目線ではなく、教えられる側(学生・生徒)の立場で、企業に使い捨てにされない人材を育ててほしいと思う。


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2016年8月26日 (金)

人間を磨く 人間関係が好転する「こころの技法」 

人間を磨く 人間関係が好転する「こころの技法」 田坂広志 光文社新書

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田坂広志氏は人間関係を好転させる

  • 第一の「こころの技法」 ‐ 心の中で自分の非を認める
  • 第二の「こころの技法」 ‐ 自分から声をかけ、目を合わせる
  • 第三の「こころの技法」 ‐ 心の中の「小さなエゴ」を見つめる
  • 第四の「こころの技法」 ‐ その相手を好きになろうと思う
  • 第五の「こころの技法」 ‐ 言葉の怖さを知り、言葉の力を活かす
  • 第六の「こころの技法」 ‐ 別れても心の関係を絶たない
  • 第七の「こころの技法」 ‐ その出会いの意味を深く考える

7つの「こころの技法」を説明している。

「第四の「こころの技法」 ‐ その相手を好きになろうと思う」では

相手の心に正対するだけで関係は良くなる

なぜなら、

関係がおかしくなるときというのは、多くのの場合、心の奥で相手と「正対」せず、相手を「斜に構えて」見ているからである。

という。そのとおりだと思う。

 ヒネた性格だから、つい「斜に構えて」しまう。今となっては、「斜に構えて」いるから、人の好き嫌いが多いのか、人の好き嫌いが多いから、「斜に構えて」るようになったのかは分からない。

 積極的にコミュニケーションを取る性格ではないので、自分と同じように積極的にコミュニケーションを取れない人や、話が通じない人は苦手だ。 周囲とコミュニケーションしなくてもよい性格(マイワールドを持っている)なので、ついマイワールドに引きこもってしまうから、ますます、コミュニケーションが取れなくなる。

 話が通じない人とは、お互いの常識が異なっていることに気が付いたのは最近だ。「何で分かってくれないんだろう」とマイワールドに引きこもって考えていた。

 常識が異なる相手と話すときは、相手の常識を基準に話さないと話は通じない。また、自分の常識を基準に話してくれない人を「話が通じない人」と決めつけると話は通じない。

 つまり、相手の話を分かろうとしていなかった(今でもか^^;)のだと思う。

 苦手な人とも「正対」しつつ、人間関係を築くのは、まさに、「心の修行」だ。そこそこ歳をとったがまだまだ修行は必要だと思う。


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2016年8月24日 (水)

「雨降らし男」の物語(2)

 理由ははっきりしないのだが「なんとなく、おかしい」と感じる。

 体の調子が悪いわけでもなく、とりたてて普段の行いが悪いというわけでもなと思うのだが、それでも、何かと良くないことが続いて起こったりする。

 河合隼雄氏の「心理療法序説」(岩波書店)に紹介されている、

 これはユングが中国研究者のリヒャルト・ヴィルヘルムより聞いた話として伝えているものである。

ヴィルヘルムが中国のある地方にいたとき旱魃が起こった。
数カ月雨が降らず、祈りなどいろいろしたが無駄だった。
最後に「雨降らし男」が呼ばれた。

彼はそこいらに小屋を作ってくれと言い、そこに籠った。
四日目に 雪の嵐が生じた。村中大喜びだったが、ヴィルヘルムはその男に会って、どうしてこうなったのかを訊いた。

彼は「自分の責任ではない」と言った。
しかし、三 日間の間何をしていたのかと問うと、「ここでは、天から与えられた秩序によって人々が生きていない。

従って、すべての国が「道(タオ)」の状態にはない。
自分はここにやってきたので、自分も自然の秩序に反する状態になった。
そこで三日間籠って、自分が「道」の状態になるのを待った。
すると自然に雨が降って きた」というのが彼の説明であった。

 「なんとなく、おかしい」と感じるのは「雨降らし男」の言う天の秩序が崩れた状態なのではないだろうか。

 ひょっとして、「雨降らし男」のように、徳を持った人がいなくなったのが原因かもしれない。 しかし、残念ながら自分の心を整えることで、天の秩序を整えるような徳は持ち合わせていない。

 徳を持った人に頼るだけでなく、まず自分の心を整えよう。


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2016年8月22日 (月)

中央大学駅伝部はなぜ「1年生主将」を選んだか

中央大駅伝部はなぜ「1年生主将」を選んだか 東洋経済ONLINE 2016/07/27

箱根常連校の駅伝部はスカウト、トレーニング、マネジメントどれが欠けても成績が残せないようになっているようだ。 企業なら、採用、研修、マネジメントととうところだろう。企業と大きく違うのは駅伝の選手は4年間しか在籍しないということである。

 箱根駅伝は各区間約20Km、10区間だから、高校時代から成績が良かったスパースターを集めるだけでではエントリできないので、高校時代無名の選手を4年以内に箱根レベルまで能力アップしなければならない。

 短期間で箱根レベルまで能力を向上させて試合で成績を残すためにはマネジメントが特に重要にになるのだろう。 事実、駒澤大学の八木沢監督や山梨学院大学の上田監督、青山学院大学の原監督など監督が変わってから成績が急上昇する例が多い。

 監督に就任した藤原監督の現状分析によると、中央大学駅伝部はスカウト、トレーニング、マネジメントいずれも問題があるという。 競合相手(明治、青山)の台頭により中央大学のブランドが低下したこと、部員の士気の低下、自身のマネジメント不足などを上げている。

 藤原監督が選手時代には認められていなかった原付の使用が認められていることについて、

「私はホンダにいたので、乗り物の便利さとリスクはしっかり学んできたつもりです。競技を続けている間は、二輪車のリスクは低くありません。
本当にちょっとずつなんですけど、チームはよくない方向に進んでしまったと思いますね。人間は楽な方に流れます。長い年月をかけて、結果が悪くても、徐々に許されてしまうような雰囲気になってしまった。それが、今の中央大の姿じゃないでしょうか」

という。

 1年生の主将抜擢は変化のスピードを求めてのことらしいが、2,3年生部員の士気を低下させないための方便のような気がする。 現状は関東の大学で25番目らしい。ここから箱根の出場権を得るには4年生の奮起が不可欠だろう。

 2013年に、3年生を主将にして前年19位から総合優勝した東京体育大学の例もあるが、真意は、1年生が3、4年生になる2年後3年後を睨んでのことではないだろうか。

閑話休題

 環境の変化に適応できず、知らず知らずのうちに成果があがらなくなることはある。
さらに、成果があがらないことに危機感を感じなくなることもある。(身近にある)
そして、気が付いた時には手遅れになり頓死する。

 問題は誰がこの悪循環をリセットするかである。 Sharpのようにリセットできなかった例もある。 箱根駅伝の場合は4年間でメンバーが入れ替わるが、会社組織の場合は短期間でメンバーを入れ替えることはできない。

 内部にいる者が自ら変わるしかない。

 退職が見えているオヤジ(4年生)の奮起は必要だが、次世代の人達は組織の風土の改革を彼らに期待してはならない。

 若くても(1年生でも)リーダーになることはできる。


 2016/10/15に行われた2017箱根駅伝予選会で、中央大は惜しくも11で88年の連続出が途絶えた。4年生は奮起したけれど44秒足りなかった。今後に期待しよう。

 何年もかけて悪くなった状態はすぐにはよくならない。何年かかけて元に戻すしかないのだと思う。

(2016/10/15追記)


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2016年8月20日 (土)

中綴じ用ホッチキス

 データシートはPDFで配布されることが多い。電子書籍もPDFで配布されるものもある。
PDFのまま読もうとKobo Aura(6")を買ったけれど読みにくい。1ページ分を表示すると文字が小さい。拡大するとスクロールしなければ1ページが読めない。

 しかたがないので、最近は電車で読みたい場合は印刷して読むことが多い。

 ページの多いPDFは冊子印刷すると紙が減るので良い。AcroReaderの印刷機能には冊子印刷がある。

問題は、どうやって綴じるかだ。 古いMAXのハンディタイプのホッチキス

(http://wis.max-ltd.co.jp/op/product_image/HD10B_b1.jpg)

を180°開いて(最近のMAXのハンディタイプは開かない)、下に消しゴムをおいて、針を打ったあと手で針を曲げていた。(この方法は小学校の頃先生に教えてもらった。)

 ホッチキスで有名なMAXには、中綴じ用ホッチキスがある。
HD-10DB
(http://wis.max-ltd.co.jp/op/product_image/HD-10DB_b1.jpg)

↑これは 3,000円する。たまにしか使わないと躊躇する値段だ。

HD-10V
(http://wis.max-ltd.co.jp/op/product_image/hd-10v_b.jpg)

↑これは、ヘッドが90°回って中綴じができるホッチキスで 600円だから手ごろだ。
どちらも MAXの10号針が使えて15枚綴じることができる。

 買おうと思い立ったら100均に売ってると聞いたので早速買ってきた。

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 100均のホッチキスには粗悪品があると聞いていたので、枚数が多いと綴じられないのではないかと思ったら、なんと、14枚綴じることができた。

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耐久性に問題があるのかもしれないが、たまにしか使わないので十分だろう。

綴じたのは「IT人材白書2016」(http://www.ipa.go.jp/jinzai/jigyou/hakusyo_dl_2016.html)

It2016


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2016年8月18日 (木)

検証・学歴の効用

検証・学歴の効用 濱中淳子 勁草書房

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 産官学ジャーナルの連載「工学系卒業生のキャリア形成()()()」が面白かったので、濱中淳子氏の著書を読んでみた。

 この本は、客観的なデータかから、学歴の経済的な効用である「所得」と学歴の関係を論じている。 これまで働いてきた経験から主観的に比較してみた。

○「所得」による評価

 この本や産学官ジャーナルの連載は、所得に影響する要因についての検証、考察である。つまり、従属変数を「所得」として「所得」に影響を与える要因(独立変数)を調査している。 「所得」は客観的で分かり易い指標ではあるが、大学教育の価値や学歴の効用を「所得」で評価することについて違和感はある。

 このことについては、濱中淳子氏も答えを用意していて、

所得が高まるから大学に行くという判断は短絡的であり、多面的に学歴を考える必要がある。

    ~中略~

なによりも人生を豊かにする大学の効用は、経済的側面ではない。肯定的であれ、否定的であれ、大学の経済的効用にのみとらわれてはならない。

という。

 「成果」をもたらす度合を「人材価値」定義すれば、「人材価値」と「所得」とは正の相関があると予想できる。「成果」が会社・組織によって異なっていても、「所得」は「人材価値」を測る指標に使えるのではないだろうか。 注意が必要なのは「所得」は、あくまで指標であることである。さもなければ、「所得」の多寡で人の価値を判断することになる。 また、「人材価値」は雇用側が被雇用者を評価する指標であって、非雇用者の労働における満足度を示していないこにも注意が必要だ。

○自己学習

 自己学習能力の有無が「所得」(人材価値)に影響するという結論は、経験と合致する。

 技能を扱う職業では知識(知っていること)の他に技能(できること)が重要だ。しかも、技能の巧拙は一目瞭然だから、コミュニケーション能力によるサポート(ハッタリ)は通用しない。 技術(技能)職において自身の技術(技能)を向上させ、人材価値を向上させるためには、自己学習能力の他に自己訓練能力が不可欠だ。

 濱中淳子氏は、高卒と大卒の違いを自己学習能力の有無と結論付けている。※1

 あくまで主観ではあるが、20年くらい職場の技術研修の講師を務めている経験ではこの結論は実感できない。

 今働いている部門での学歴は、15年くらい前は、高卒、高専、専門学校、大卒と多様性があった。 当時満足なOJTは行われず自己学習は業務に不可欠だったから、自己学習ができる人が研修に参加していたという事情が影響しているのだろう。

 90%以上が大卒になった最近は高卒の参加者がいないから、最近の高卒における自己学習できる者の割合は分からない。一方大卒において自己学習できる者の割合は多いとは思えない。

 今の勤務先は、自己学習できる者を選別しているので、自己学習能力を持った者の割合は多い。学歴は、高卒、高専、専門学校、大卒と多様だ。 技術(技能)職という特殊性はあるものの、自己学習能力は後天的に獲得したものより、先天的な性質による影響が大きいような気がする。

 ところが、知人曰く大学で学ぶこと自体が自己学習のようなものだから、大卒の方が自己学習能力はあるのではないかとのことである。

 知人の指摘が正しいなら、先天的な性質により自己学習能力を獲得した者は別として、それ以外の者は環境によるのではないだろうか。

 つまり、大学という、自己学習を求められる環境学んだことにより自己学習能力を身につけたが、その後就職した職場で自己学習が求められなかった場合には、自己学習能力を発揮する必要が無くなり、自己学習能力が無いように見えるのではないだろうか。

 彼らは自己学習を求められず「言われたことだけやれ」と言われているのかもしれない。

読み直すと論点がずれている。
結論は、大卒は自己学習習慣が所得に影響を与え、高卒は上司との対話が所得に影響を与える。であって、高卒と大卒において自己学習習慣を有している者の割合を論じたものではない。(2016/8/19)

○専門学校

 専門学校卒要資格職で就職した経験から、「所得」において高卒と差がないというのは、経験と合致する。

 興味深い分析結果は要資格職では男女を問わず高い自立性と適合性を持っていることである。
自立性を測定に用いる質問は

  • 仕事の壁は、自らの力で越えようとしている
  • 仕事の結果を自分で負うことの難しさを実感している
  • 今、自分が身につけなければならない能力・知識が何か、分かっている
  • 仕事の責任を増やすことが、やりがいにつながっている
  • 分野や時代を問わず、学べる人からは常に、学んでいる
  • 自分の強みを十分に生かしながら仕事に取り組みたい

適合性の測定に用いる質問は

  • これこそ自分の仕事だと思うものがみつかった
  • この仕事をしている自分がとても好きだ
  • 仕事に十分な独自性をはっきしている
  • 自分の道は自分で選択している

 これらの質問に回答してみたら調査結果と同じく高い得点が得られた。自分と同じ特性(気質)を持った人は、話してみると簡単に分かる。

 このブログに「技術者になる決心」について書いた。
 最近の高学歴化に伴い、技術者になる決心をしないまま職に就いている者が増えたのではないかという指摘である。

 最近技術者になる決心をしていない者が増えたと感じるのは、特性の異なる人が増えたこともさることながら、自分と同じ気質を持つ専門学校卒要資格職での採用が減ったことに起因しているのかもしれない。

 技術者になる決心を、自分の特性(気質)を基準に論じてはいけないということか。

○高専

 最近高専との関わりがあるので感心があるのだが、この本には高専卒の分析がない。

 専門学校は、高校卒業時の進路として大学との選択になるから、分析しやすいのだろう。
 ところが最近の高専では、卒業後進学するケースも増えていると聞く。これらの人は統計上大卒に含まれていることになるので、分析できないのだろう。

 これまで、多くの高専卒や高専-大卒の人と仕事をしてきた経験では、大卒と高専卒(編入大卒)の人とは異なるように感じる。

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 自己学習能力は学歴に関係なく重要だと思う。

 自己学習を求められなかった学校を卒業した人も、今働いている職場で自己学習を求められていない人も、自己学習能力は重要だ。目先の知識や所得より優先すべきだと思う。


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2016年8月16日 (火)

工学系卒業生のキャリア形成(下)

工学系卒業生のキャリア形成(下) 工学系卒業者の誰が「優れたマネージャー」になるのか  産学官連携ジャーナル 2008年6月号 濱中 淳子

 ちょっと古い記事だけど面白いデータがあった。産学官連携ジャーナル 2008年4月号から6月号に連載された濱中淳子氏の記事だ。

 連載の最後は大学教育とその後マネジャーになる人との関係だ。

 役職とは関係なく自分の仕事を「マネジメント業務」だと回答した者の比率は、

  • 年齢を経るにつれて高くなる。
  • 旧帝大クラス大学院重点化大学>地方国立大学>私立単科大学

という傾向があるらしい。

 マネジャになる要因として年齢は理解し易いが、出身の大学も関係するらしい。調査結果では、A大学26.9%>地方国立B大学24.3%、C大学23.9%>私立単科D大学20.6%、E大学20.3% らしい。

ところが、業績について調査してみると、

この小論の目的から指摘しておくべきなのは、業績区分と年齢、あるいは出身大学との間には、なんら関係が見いだされないということだろう。先に、「マネージャーになる/ならない」については、年齢および出身大学の影響があると述べた。けれども、いったんマネージャーになった後の業績は、年齢や出身大学では決まらない。経験を積んだからといって優秀なマネージャーになるわけではないし、大学院重点化大学出身だからといってマネージャーとしての業績が優れているというわけではないのである。

 出身の大学間で有意な差はみとめられなかったらしい。 では、マネジャとしての業績に関係が深い要因は何かというと、

技術者の場合、効果があるのは、専門の授業、研究室教育、そしてアルバイト活動。やはり専門を仕事とする者の場合、研究室のみならず、専門の授業に対する熱心さもその後の業績につながっているようだ。

だがここで見方を変えれば、マネージャーだろうが、技術者だろうが、将来の業績向上につながる有効な学習機会は論文執筆だということになる。

 つまり、学生時代の論文執筆がその後の技術者やマネジャーとしての業績に影響が大きいということらしい。 マネジメントは個人の適性や職業経験などの要因の影響が大きいと思っていたので、学生時代の論文執筆がマネジャーの業績に影響するのは意外だ。 採用時の面接で、どんな論文を書いたか聞いてみるのもよいかもしれない。

 マネジャとしての業績は、年齢や出身大学では決まらないということは、感覚的には多くの人が感じていることだ。

 しかし、古い体質の組織では、先入観という手強いバイアスがかかっている。このバイアスのおかげで、業績が上げられないマネジャが増える。 また、古い体質の組織では、役職とマネジメントが分離できないことも業績が上げられないマネジャが増える原因ではないだろうか。


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2016年8月14日 (日)

「集団主義」という錯覚 <日本人論の思い違いとその由来>

「集団主義」という錯覚 高野陽太郎 新曜社

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 検証されていない仮説でも、それが通説になると、人間の心理バイアスも伴って、信用されるようになる。

 高野陽太郎氏は「日本人は集団主義である」という通説に対して、これでもかというほどの資料と論理的考察で反証し反論している。

 一般人に通説の正否の検証は困難だから自分の都合がよい場面で使うことになる。そして、多くの人に都合がよい通説は信用されるようになる。更に、学者や知識人がその通説を支持すると一般人は盲目的に使用してしまう。通説の恐い側面だ。

 逆に、人を説得するなら、正しいかどうかは別にして、通説を持ち出すと効果的ということだろうか。

 誰かを仲間に入れたいときには「三人寄れば文殊の知恵だから是非!」と言い、仲間に入れたくない時には「船頭多くして船山に登るだから今回は...」と言えば説得力が増すってこと??


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2016年8月12日 (金)

危機管理 <羽田にバスで行ってはいけない>

広島に帰る予定だったのに岩国に着いてしまった。

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 帰省で羽田にバスで向かったら首都高で事故。羽田に到着したのは出発3分前、出発が遅れているのを期待したけど、やっぱりアウト!!

 広島行は全便満席でキャンセル待ちだという。岩国行が2席空いているというので変更してもらった。

 ところが、広島空港でレンタカーを予約してたので岩国空港から広島空港まで戻るはめに...

 広島空港は市内から離れた山の中にあって岩国空港は広島市内に近いので、広島市内を挟んで東西に同じくらい離れてる。広島市内に行くなら良いのだけれど、あいにく生家は広島空港の近所だ。

 鉄分は無いので、懲りもしないでバスを使って、岩国空港→広島バスターミナル→広島空港 の経路で目的地到着。

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バスの長旅だったけど、故郷のやまに向かいて言うことなし。

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 羽田を利用するときには遅れないように鉄道を使っていたのだけれど、最近は便利さに負けて行きもバスを使うようになった。

 危機管理ができていないということだな。出張でなくて良かった。


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2016年8月10日 (水)

工学系卒業生のキャリア形成(中) <技術者にとっての読書>

工学系卒業生のキャリア形成(中) 技術者にとっての読書 産学官連携ジャーナル 2008年4月号 濱中 淳子

 ちょっと古い記事だけど面白いデータがあった。産学官連携ジャーナル 2008年4月号から6月号に連載された濱中淳子氏の記事だ。

 工学系の大学を卒業した人が現在よく読む本を調査したもの。現在働いている業種を技術系とそれ以外で分類している。

【「現在、よく読む」と回答した者の比率】

(https://sangakukan.jp/journal/journal_contents/2008/05/articles/0805-09/images/0805-09_tbl_1.png)

 この結果から分かることは、技術者がよく読むのは「専門書」、読まないのは「ビジネス書」や「歴史小説」ということ。

 現在の所得とよく読む本のジャンルとの関係を調べると、
技術者の所得向上をもたらす要因は「歴史小説」と「ビジネス書」(正の関係)、「趣味・娯楽書」(負の関係)であり、技術者以外の人の所得向上をもたらす要因は、「ビジネス書」らしい。 よく読む本の他に、「年齢」や「企業規模」「性別」も所得に影響を与える。

 「専門書」が技術者の所得向上に影響せず、「ビジネス書」や「歴史小説」の方が所得向上に影響するの意外だ。

 さらに興味深いのは、大学時代に専門書を読み現在ビジネス書を読んでいる人の所得向上が見られるということだ。

【読書の所得効果(技術者のみ)】

(https://sangakukan.jp/journal/journal_contents/2008/05/articles/0805-09/images/0805-09_fig_2.png)

 濱中淳子氏は「所得」で評価しているからこのような結果になるのだろう。

 「所得」を考えるなら、技術職よりマネジメントなどの管理職に就く方が所得は高くなるだろう。 そして、マネジメントで業績をあげようとするならば、「専門書」ではなく、「ビジネス書」の方が有効なのだろう。

 もし、「技術的貢献」(定量化が難しいが)で評価したならば、「専門書」の方が有効という結果になるのではないだろうか。

 この結果を平たく言うと「給料を上げようとするならば、技術者ではなくマネジャーを目指した方が良い。マネジャーを目指すなら、ビジネス書が有効」と理解することも可能だ。

 本を読むようになって気が付いたことは、読書に割ける時間は一定ということだ。 若い頃は専門書ばかり読んでいて、マネジメントするようになってビジネス書を読み始めた。その結果、専門書の読書量が明らかに減った。

 「専門書」も「ビジネス書」も両方のジャンルを人並みに読むことは困難だから、若いうち、特に学生時代には専門書を読んでおくほうが良いと思う。

 若い人たちには、身銭を切って「専門書」を読むように薦めている。マネジメント志向の人は「ビジネス書」を読むことも重要だが、図にあるように、専門書をベースにビジネス書を読んだほうが効果があるようだから間違ってはいないだろう。 

 濱中淳子氏の評価基準である「所得」は「成果」の分かり易い指標と捉える方が良いと思う。技術を持っているだけでは誰も利益を享受できない。技術を活用して初めて利益を享受できる。 そして、顧客に利益をもたらすことが「成果」である。

 「成果」と「所得」に正の相関があるならば「所得」は分かり易い指標だ。

 ドラッカー先生は、知識労働と肉体労働両方を行う者をテクノロジストと呼んでいる。そして先進国においてはテクノロジストが不可欠であると仰る。

 技術者は技術・技能だけではなく知識労働者としてマネジメント能力を身につけることが必要だから、今時の技術者は「ビジネス書」や「歴史小説」を読まなければならないと思う。


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2016年8月 8日 (月)

工学系卒業生のキャリア形成(上) <大学時代の過ごし方と技術者の地位>

工学系卒業生のキャリア形成(上) 大学時代の過ごし方と技術者の地位  産学官連携ジャーナル 2008年4月号 濱中 淳子

 ちょっと古い記事だけど面白いデータがあった。産学官連携ジャーナル 2008年4月号から6月号に連載された濱中淳子氏の記事だ。

 ちょっと古い記事だけど、面白いデータがあった。

 旧帝大クラスの大学院重点化大学(A大学)×1、地方国立大学×2、私立単科大学×2の工学部卒業生を対象に、専門の授業、語学・教養の授業、サークル・アルバイトの熱心度を世代別に調査した結果について考察したもの。

【A大学(旧帝大クラスの大学院重点化大学)・世代別熱心度】

↑(https://sangakukan.jp/journal/journal_contents/2008/04/articles/0804-02/images/0804-02_fig_1.png)

 このデータから読み取れることは、最近のA大学の学生は学習に熱心でないということ。

【A大学以外(地方国立大学と私立単科大学)の4大学・世代別熱心度】

↑(https://sangakukan.jp/journal/journal_contents/2008/04/articles/0804-02/images/0804-02_fig_2.png)

 このデータから読み取れることは、最近のA大学以外の学生は専門の授業について依然として学習に熱心であるということ。

 大学教育の効果について、濱中淳子氏は、大学時代の学習熱心度がその後の技術者としての地位に影響するのではないかという。


↑(https://sangakukan.jp/journal/journal_contents/2008/04/articles/0804-02/images/0804-02_fig_3.png)

 そして、濱中淳子氏は

いま1つは、マス型大学出身学生の活用についてである。時代が移り変わっても、専門の授業に熱心であり続けた学生たち。彼らが身に付けた知識・能力をさらに伸ばし、さらに活かすためにはどうすればいいのか。この点の検討を進めるべきである。

という。

 学生時代の学習熱心度は何で計るのだろうか? 単純に成績と相関があるとは思えないということで、娘(非工学部)に聞いてみたら、

  • ラクタン(楽で単位がとれる)な授業は、出席して試験に出るとC、「可」がもらえる。
  • 返済不要の奨学金をもらっているひとは「優」や「S]を取っている人が多い。

 返済不要の奨学金をもらっている人は、成績が下がると奨学金をもらえなくなるという事情があるので、熱心に勉強しているらしい。 

 結果的に、単位が取れればよいという学生は「可」や「C]で、「優」や「S]を取っている人は、熱心に勉強しているらしいということ。

 濱中淳子氏の主張が正しいとすると、卒業した学校名で選ぶのではなく、成績で選ぶ方が良いのだろう。

 採用担当や面接する人は考えてほしいな。


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2016年8月 6日 (土)

まず、ルールを破れ

まず、ルールを破れ
マーカス・バッキンガム、カート・コフマン 日本経済新聞社

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 生産性の高い従業員を惹きつける強い職場は次の12の質問をすると分かるらしい。

  • Q1 仕事の上で自分が何をすべきか、要求されていることをわかっているか
  • Q2 自分の仕事を適切に遂行するために必要な材料や道具類が揃っているか
  • Q3 毎日最高の仕事がであるような機会に恵まれているか
  • Q4 最近一週間で、仕事の成果を認められたり、褒められたりしたことがあるか
  • Q5 上司や仕事仲間は、自分を一人の人間として認めて接してくれているか
  • Q6 仕事上自分の成長を後押ししてくれている人がだれかいるか
  • Q7 仕事上で自分の意見が尊重されているか
  • Q8 会社のミッション/目的を前にして自分自身の仕事が重要だと感じられるか
  • Q9 仕事仲間は責任を持って精一杯クオリティの高い仕事をしているか
  • Q10 仕事仲間にだれか最高の友だちがいるか
  • Q11 最近半年で、自分の進歩に関して誰かと話し合ったことがあるか
  • Q12 仕事の上で学習し、自分を成長させる機会を与えられたことがあるか

肯定的な回答が多いほど強い職場と言えるのだそうだ。

 ビジョナリーカンパニーにある、「まず、誰をバスに乗せるかを考えて、次に行き先を決める」式の、まず、組織に適した人を選んで、その人に適した仕事を与えるという考え方。

 この方法は簡単なように見えて実はかなり難しい。たいていは、先に仕事が決まっていて、その仕事に適した者を見付ている。

 適切な人は、知識や技能ではなく才能を基準に選ぶべきという。知識や技能は後天的に獲得できるが才能は後天的に獲得できない。つまり、業務に不可欠な才能は訓練や教育では如何ともし難いということだ。

 ウチは現場の技術的サポートをやっている、技術的サービス業だから、探究心とホスピタリティという才能が必要だと考えている。単に知識が豊富で技能が高くても、相談してきた人の問題を解決しようとしなければ、また、解決できないのであれば少しでも良くしようと思う気持ちがなければ、良い仕事はできない。つまり、成果はあがらない。

 マネジャーに求められるのは、

  1. 優れたマネジャーは才能で人を選ぶ  経験や知識、意志の強さでは選ばない
  2. 優れたマネジャーは成果を適切に定義する  適切な手順を定義するのではない
  3. 優れたマネジャーは部下の強みを活かすことに専念する
  4. 優れたマネジャーは部下の強みに適した場所を探り当てる  単に梯子を上に継ぎ足す(昇進させる)のではない

だという。

 ポストに応じた知識・技能を持つ人を配置する方式の人事は、成果を考えていないことが多いのではないだろうか。 例えば、相談者の問題が解決できたかどうかは関係なく受理した相談の数を成果にしてしまうなどだ。

 相談の受理件数を成果にすると、相談者の問題を解決しなくても良いから、知識と技能だけ、更にはマニュアルだけで仕事ができるので探究心とホスピタリティは不要だ。

 才能で人を選ぶためには、まず成果を定義することが必要である。 そして、成果が適切かどうかは、

  • 指針その1 自分の顧客にとって正しいものとは何か
  • 指針その2 企業にとって正しいこととは何か

で判断すればよいという。 なるほど、ドラッカー先生の仰るとおりだ。

 この本は「マネジメント」と「ビジョナリカンパニー」の影響を受けているのかな。
「マネジメント」と「ビジョナリカンパニー」を読んでなるほどと思った人には、非常に分かり易いと思う。 

 また、具体的な行動が箇条書きにされているし、事例も多く紹介されているのでHowTo本的にも使える。

 書評のようになってしまった。

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まえがきにある、

 才能がある従業員に必要なものは、すぐれたマネジャーである

はきびしい。

才能がある部下がいるなら普通のマネジャーではダメということだ。


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2016年8月 4日 (木)

170,000アクセス

170,000アクセスを超えた。

170k

このブログ内のアクセスランキングは

  1. 位:ウイルスバスタークラウドのCPU負荷が大きすぎる
  2. 位:hontoで電子書籍を購入
  3. 位:BadUSB
  4. 位:AVR CP/M
  5. 位:ロジアナ(2)
  6. 位:iPhoneリモコン付イヤホン
  7. 位:L-09CでSo-net 0SIMを使う
  8. 位:BeMicro Max 10
  9. 位:VBSでSJIS→EUC-JP変換 おまけにURLエンコード
  10. 位:VJA <心当たりがない会社からの書留>

ここ最近 ウイルスバスタークラウドのCPU負荷が大きすぎる(2015/12/12) へのアクセスが多い。ウイルスバスターにヤラレている人が多いんだろう。

 結局有効な方法が見つからず、Windows10にアップデートしても症状は変わらず、32bit版から64bit版にして改善した。 結局クリーンインストールするしかないということか?


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2016年8月 2日 (火)

エンジニア、テクノロジスト、テクニシャン

 日本人は技術に携わる人を技術者と一括りにするけれど、欧米では、エンジニア、テクノロジスト、テクニシャンに区別している。

 エンジニア、テクノロジスト、テクニシャンの違いは、このブログの「技術者になること(2014/01/16)」や金沢工業大学の「技術者と技能者」のページにある。

 また、おちさんのブログ「エンジニアとテクニシャンあるいは技術屋と職人の違い」でおちさんは、

  • エンジニア  : アイディアから設計図をデザインできる人
  • テクニシャン : 設計図から現物を作る人

だという。これは分かりやすい。

日本技術者教育認定機構(JABEE)のページに定義があって、

国際舞台でEngineeringに関する議論をするとき、我々日本人が先ず戸惑うのは言葉の意味付けです。日本で技術者というと、それには現場の作業者から設計技術者・開発研究者までさまざまな役割の人が含まれており、人によって頭に描くイメージはさまざまです。欧米でもこのように混乱した時代がありましたが、現在では次のように定義が固まってきました。技術を担うもの (engineering practitioner)は、知識の応用と構想力を中核能力とするエンジニアengineer、技能を中核能力とするテクニシャン technician、両者の中間的性格をもつテクノロジストtechnologistの三つの職務に分類されます。中核能力の違いに応じてそれに必要な基礎教育期間も異なり、中等教育終了後エンジニアには4年以上、テクノロジストには3年以上、テクニシャンには2年以上の専門教育が求められます。簡単にいえばエンジニアは工学系の学士課程、テクノロジストは工業高等専門学校、テクニシャンは技能訓練学校の修了者と考えればよいでしょう。

とある。つまり、エンジニア、テクノロジスト、テクニシャンの定義は、

  • エンジニア(engineer)           : 知識の応用と構想力を中核能力とする
  • テクニシャン( technician)     : 技能を中核能力とする
  • テクノロジスト(technologist)  : 両者の中間的性格をもつ

だ。

この図↓が分かりやすい。

 

(http://www.jabee.org/jabee_cms/wp-content/uploads/2013/01/jabee.1.jpg)
(http://www.jabee.org/about_jabee/concept/)

つまり、技術者は知識ベース、技能者はスキルベースということだ。

 欧米は理学と工学は区別されるけど、日本では理工と一括りにされるから、技術者と技能者も区別されないのだろう。

 以前ウチに研修に来たアメリカ人に「engineerとtechnicianの違いってなに?」って聞いてみたら「学歴の差かな」って言ってた。

 JABEEのページにもあるように

  • エンジニアは工学系の学士課程
  • テクノロジストは工業高等専門学校
  • テクニシャンは技能訓練学校

の修了者だから、あながち学歴というのは間違っていないけど、当然ながら学校を出ただけで、エンジンア、テクノロジスト、テクニシャンを名乗れるわけではない。

閑話休題

 ウチの職場はテクノロジストがベストだけど、テクニシャンも必要だ。 つまり、知識ベースではなく、スキルベースの技能が不可欠だ。

 ところが、エンジニアになろう(なれる)と思ってた人は、知識ベースの仕事をしてしまう。 テクノロジストやテクニシャンは知っているだけではメシは食えない。できなければ商売にならない。

 エンジニアで雇ってもらえなかったからテクノロジストやテクニシャンでいいやと考えて職を選んだ人がいるような気がする。 このような人は知識ベースでテクノロジストやテクニシャンの仕事をやろうとするから、使えない技術者モドキになってしまう。

 「テクノロジストやテクニシャンは技能ベースの仕事である。」学校の先生は、ここのところを教えておいてほしいと思う。


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