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2016年10月 3日 (月)

倫理が重要 <倫理と法はちがう>

 情報セキュリティ技術者の育成の話をすると、多くの人が「倫理が重要」と言う。
しかし、情報セキュリティ技術者を育成すると言っている人の多くは、「倫理」と言いながら、「やってはいけない」ことしか言わない。

 情報セキュリティ技術を悪用したら他人や社会に大きな被害を与えることが可能だ。情報セキュリティ技術者の育成に関わると、悪人を育成したくはないから、やってはいけないこと教えることは重要だ。ちゃんと教えなければならないと思う。

 しかしである。 やってはいけないことは、「倫理」ではなく「法」だ。

 医療業界では、「法」と「倫理」の関係は昔から考えられてきのだろう。

に解説がある。日本看護協会の方が分かりやすい。

倫理
「どのような行為が正しいか」を示す 「どのような行為が正しくないか」を示す
内的な自律から生じる 外的強制力によって作られる

 情報セキュリティ技術者育成で「倫理」を教える目的は、情報セキュリティを扱う技術者は医療従事者のように「法」だけでなく「倫理」も重要であるから、自律的に自己を律するために倫理も教えなければならないという趣旨だと思う。

 以前に教育機関で開催されたシンポジウムでセキュリティ人材育成に関するパネル・ディスカッションを聞いたことがある。(情報セキュリティのシンポジウム 2014/07/24 )

 そのシンポジウムのパネラーは、尖った人≒オタク?を正しく導くのだと仰る。そもそも 尖った人=悪人予備軍という先入観があるのではないだろうか。放っておくと悪の道に進むから(誰が決めた?)正しく導く(おおきなお世話だ)のだと。

 より良い技術者としてとか、技術者として誇りを持って働くためにとか、技術で社会に貢献するとかではないようだ。

 倫理の衝突(ジレンマ)があった場合でも自分が不幸にならないようにとか、他人を不幸にしないように。ではないようだ。

 「ヤバイテクニックを教えてやるけど悪用するなヨ」 これが、現在の日本の情報セキュリティ人材を育成している人達の認識のように感じる。

 情報セキュリティ業界にいる人(有識者?)も、ちゃんと「倫理」について考えたことが無いのかもしれない。ひょっとして、自分もアブナイから人にもちゃんと教えなければと思うのだろうか?

 元凶はこれか?

 昔から情報セキュリティ業界の端っこで働いていた身としては、最近になって情報セキュリティに目覚めた役人に、アブナイ人間扱いされるのはハッキリ言って心外だ。

 一方で、情報セキュリティ人材育成に関わる立場としては、「法」だけではなく、ちゃんと「倫理」を教えなければならないと思う。

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 情報セキュリティ人材を雇用する人やマネジメントする人には企業倫理を学んでほしいものだ。


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