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2016年11月16日 (水)

若きエンジニアへの手紙 

若きエンジニアへの手紙 菊池誠  ダイアモンド社

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私が君のために言っておきたかったことは、研究とか技術開発の、その日その日の仕事というのは、人間の「知る喜び」につき動かされる、非常に単純で活動的な振る舞いだということです。
むしろ動物的と言ったほうが良いかもしれない。知的と呼ぶには、あまりにも原始的な、衝動的な、活力に根ざしているということです。
しかし、本物は、そんな姿なのです。

 元ソニー中央研究所所長だった菊池誠氏の体験をわかりやすく綴った本。技術者を目指す学生に向けたメッセージ。

 トランジスタを発明したショックレー博士との話題が多い。
ショックレー博士の晩年については、わずかに触れられているだけだ。
ショックレー博士がトランジスタ{製品化|量産化}のために、博士号を持っている者を集めて、ショックレー半導体研究所を立上げたけれど、成果を残す前に多くの人が離反してフェアチャイルドを立上げ、半導体メーカーの礎を築いた。その中に、後にインテルを興すゴードン・ムーア氏とロバート・ノイス氏がいたことは有名な逸話だ。

 ショックレー博士が優生学に傾倒していたことや、偏執的な管理手法が災いして管理者として業績を残せなかったというイメージがあるので、トランジスタ発明までの話は新鮮だ。

 菊池誠氏は研究者としてのショックレー博士と交流していたのだろう。

 菊池誠氏は脚本家と表現している。研究を見守り、時にヒントを与える人が、研究のマネジャにふさわしい人なのだろう。ところが、近視眼的に成果を求めたり、流行りのテーマに群がったりしがちだ。

 研究が大きな成果につながるかどうかは、よく分からない。研究者ではなくマネジャならばなおさらだ。

 研究者が「知る喜び」に突き動かされて研究できる環境を整えることがマネジメントの第一歩なのだろう。


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