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2017年5月 8日 (月)

主観的誤認と客観的誤認

 とある人に「誤認には主観的誤認と客観的誤認がある」と言われた。
主観的誤認という言葉は初めて聞く言葉だ。その時はなんとなく分かった気分になたのだが、よく考えてみると分からなくなった。

 そもそも、「誤認」とは「誤った認識」だから主観的なものだ。
「真実」が存在して、その「真実」とは異なった「認識」これが「誤認」ではないだろうか。とすると、「認識」するのは「客体」ではなく「主体」だから「誤認」は「主観」にしか存在しない。
故に「誤認」=「主観的誤認」であって、「客観的誤認」は存在しないのではないだろうか?

 Wikipediaの「客観的知識と主観的知識」の説明に、もっともよく知られる用語法として、

ある主張が有する論拠との関連で用いられ、この場合には、客観的知識とは十分に根拠付けられた知識を言い、反対に主観的知識とは不十分にあるいはほとんど根拠付けられていない知識を言う。

とある。

 「主観的知識」と「客観的知識」はこの定義に従うとして、「誤認」は「知識」と「認識」が異ることとすると、
「客観的誤認」は十分に根拠付けられた知識≒真実と当事者の認識との相違
「主観的誤認」は不十分あるいはほとんど根拠付けられていない知識と当事者の認識の相違
と考えると、どちらもあるだろう。

 「主観的誤認」の許容度は人や分野によって異る。

 工学の分野では、誤認は重大な事故につながるので「主観的誤認」に対する許容度が狭い。例えば、根拠付けられていない知識に基づいた判断は、福島第一原発のように重大な事故につながる。 したがって、「主観的誤認」は「単なる思い込み」だ。

 科学や哲学の分野では、「客観的誤認」も許容しない。この分野は物事の真理を追究する学問だから、主観であれ客観であれ誤認を許容しない。

 法学や文学の世界では、「主観的誤認」を許容する。この分野は人を扱うのでほとんど主観なのではないか。つまり、「客観的誤認」は稀であり、「誤認」≒「主観的誤認」なのではないだろうか。

 件の、「誤認」には、「客観的誤認」と「客観的誤認」があると言った人は法学の人らしい。真実ではなく人を相手にする分野の人は「主観的誤認」を許容できるのだろう。

 習い性で「主観的誤認」を可能な限り排除しようと考えてきたので、「主観的誤認」を容認することを前提に考えるのは、かなり難しい。

 う~ん やっぱり相容れないなあ。


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