フォト
無料ブログはココログ

« AI・人工知能EXPO | トップページ | 気にしないこと”こそ最大の防御 »

2017年7月 4日 (火)

東洋経済2017/5/27 <知の探索>

東洋経済2017/5/27

20170527

「日本が弱体化したのは日米半導体協定のせいではない。時代の変化に気がつけなかったためだ」
「サムソンは日本から技術を盗んだが、それが強さの要因ではない。李社長にはDRAMで成功してからも強力な危機感とリーダーシップがあった。」

 日本の半導体が総崩れの原因は、変化できない体質だ。

 今問題になっている東芝半導体の売却は、どこに売るかではなく、今後どう経営するかを考えなければならないが簡単にはいかないようだ。日米韓連合が有力視されているけれど、意思決定が早くなるのか疑問は残る。現在優良企業だがこのまま衰退していくのではないだろうか。

 入山章栄・早稲田大学准教授はインタビューで

イノベーションは知と知の掛け合わせで生まれる。だから、企業はつねに新しい情報を求める。「知の探索」をしなければならない。
同時に企業は、獲得した知を掘り下げ、収益の源泉として改良する必要がある。
知の探索と深化を両立できる企業が、収益の伴った継続的なイノベーションを起こせる。
知の探索は想像以上に難しい。コストも人も時間も必要だし、やっと獲得した知が必ず収益をもたらすとは限らない。つまり、知の探索には失敗が伴うのだ。
だから、企業組織は本質的に、知の深化に偏りがちになる。

という。

 「知の深化」は誰かに命令されなくてもできる。ところが「知の探索」は誰かに命令されてもできない。 「知の深化」は明確な方法論があるが、「知の探索」には方法論が無い。

 入山章栄准教授が言うようにイノベーションは知と知の掛け合わせだ。
「知」のバリエーションが多い方ほど、掛け合わせる組合せが増えるから、イノベーションを起こせる確率は増える。

 「知の探索」に向いている人と「知の深化」に向いている人がいると思う。
「知の探索」に向いていない人は、「知」の対象を自分の専門分野や成果が出そうな分野に限定しているのではないだろうか。逆に言うと「知の探索」に向いている人というのは、自分の専門分野に限らず、損得勘定を度外視して「知」を得ようとする人で、簡単に言うと心のおもむくままに「知」を得ようとする人ではないだろうか。

 周りを見ると「知の探索」に向いている人が少ないと感じる。「知の深化」の方が成果を上げやすいと考えている人が多いのだろう。 また、ほとんどの管理者は「知の深化」しか考えていない。部下も管理者を忖度して「知の深化」を考えるようになる。更に、管理者は「知の深化」に向いている者を集めるようになる。

 そして、「知」について、管理はするがマネジメントしていない。管理者はいるがマネジャはいない状態になる。

 「知の探索」と「知の深化」が両立できるまでどのくらいかかるのだろうか?


最近の投稿】【最近の書籍・雑誌

« AI・人工知能EXPO | トップページ | 気にしないこと”こそ最大の防御 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/577514/65458053

この記事へのトラックバック一覧です: 東洋経済2017/5/27 <知の探索>:

« AI・人工知能EXPO | トップページ | 気にしないこと”こそ最大の防御 »