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2017年8月

2017年8月22日 (火)

エンジニアと名乗るからには頭を使え!

Yoshi品質研究所の毎日コラム第1590回

Yoshi品質研究所 Facebook 2017/08/03

第1590回

エンジニアと名乗るからには頭を使え!
昔、私の先輩に言われた言葉です。
最近「エンジニア」と名乗る「オペレータ」が増えてきている気がします。単純に言われたことだけやるとか、図面をトレースするだけというような仕事をしているのに、「自分はエンジニアです。プライドがあります」と言うような人のことです。
かわいそうなのは、近い将来この手の人に「仕事はなくなる」と言うことです。ここ10年ほどで一気にCADなども発展し、モデファイ設計の領域ではもはや機械任せでも図面が書けてしまう時代。そうなると「自称エンジニア」を高く雇うくらいならば、CADのお絵かきを出来る「オペレータ」を安く雇ったほうが企業としてはコストダウンになります。
それに気づかずに、「継続的に頭を使い続ける」ことを止めてしまったら、エンジニアは存在価値がなくなってしまうわけです。
機械では生み出せない「創造力」こそがエンジニアの価値なのですから。


 「技術で食っていく決心」をしていない者はどうしても易きに流れるので「オペレーター」になりがちだ。 Yoshi品質研究所さんの例は設計だが、技術に携わる職業全般に言えることだと思う。

 「技術で喰っていく」ためには、日々新しい技術を追いかけて、日々技術力を磨かなければならない。この作業は「エンジニア」である限り続く。自転車と同じで止まってしまうと倒れる。 その時が、仕事を初めてから3年後なのか、10年後なのか、20年後なのかは分からない。

 唯一言えるのは「技術で食っていく決心」をした人ほど長続きするということだ。

 気力や体力がなくなってこの作業を怠ってしまうと「終わったエンジニア」になる。
そして、「終わったエンジニア」であることを自ら認めるのはツライから「自称エンジニア」になって「オペレーター」の仕事しかできなくなるという構図だろう。

 それでも昔は「自称エンジニア実はオペレーター」でも仕事があった。しかし、「自称エンジニア実はオペレーター」のコスパは非常に悪い。しかも、最近は、自動化、機械(AI)化が進んで、人間にしかできない仕事は少なくなっているから、「自称エンジニア実はオペレーター」の仕事が「オペレーター」や機械(AI)にとって変わられる。

 猶予はない。

 更に、これまで「エンジニア」の仕事だった領域も機械(AI)に浸食される。
つまり、「技術で食っていく決心」をしている人でも、今後、機械(AI)にはできない能力を見つけ、習得し、磨かなければならないということだ。

 その能力とは、「自分の頭で考える力」だと思う。Yoshi品質研究所のいう「創造力」も同じだ。

 この能力は先天的な要素が大きいような気がする。しかし、後天的に獲得できないというものではないような気もする。

 では「創造力」をどうやって獲得するか?

 たぶんつづく


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2017年8月20日 (日)

MOMO初号機打ち上げ報道と確証バイアス

MOMO初号機打ち上げ

 満足な結果ではなかったけれど。今は失敗することが大きな財産だと思う。H2Aも何度も失敗して今がある。 H2Aは税金だからかなりのプレッシャーだけれど、民間企業だから国民から非難されることもない。

 ノウハウは失敗から得られる。そしてノウハウを公共機関ではなく、民間企業が持つことの意味は大きいと思う。

 将来、マイ人工衛星が持てるようになると考えると、楽しくなるよね。

###

 ところで、この報道が日本と米国で違うことが話題になっている。元はTwitter(https://twitter.com/ChoiChoiAdv/status/892344537154109440/photo/1)。

ホリエモンのロケットの打ち上げ結果の日本とアメリカの報道の違いにメディアの質を見た(←http://temita.jp/twitter/51650)

日本のメディアは「失敗」で米国のメディアは「部分的成功」と報道したという。

 なんでもかんでも米国の方が良いというわけではないだろう!と思ったら。ちゃんと調べている人がいた。

ホリエモンロケットは「失敗」だったのか、部分で全体を語らない(←http://www.netlorechase.net/entry/2017/08/04/080000)

結論は

①「失敗」の表現を見出しに使った3紙は時間的に速報扱いであり、その状況では「失敗」という言葉を使うこともありうるだろう。

②アメリカメディアで「partial success(部分的な成功)」というような、好意的な見出しをつけているのはEngadgetの一記者だけであり、アメリカ全てのメディアがそのような表現を使っているわけではない。

③過去の日本の打ち上げ失敗に関しては「失敗」の表現を使っており、記事見出しだけで、日本とアメリカのロケット開発の温度差をはかることは難しい。

確証バイアスのせいで、日本の報道はダメと書くと同調する人が多い。


タイトルが「認証バイアス」になっていた。正しくは「確証バイアス」(2017/8/22)


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2017年8月18日 (金)

シナリオ・シンキング

シナリオ・シンキング 西村 行功 ダイヤモンド社

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トレンドをベースとした感度分析の結果を「ベストケース・シナリオ」「ベースケース・シナリオ」「ワーストケース・シナリオ」とし、それぞれにシナリオの発生する確率を当てはめる考え方もあるが、これもシナリオ・プランニングで扱うシナリオではない。

シナリオは、

戦略的には「未来を複数考え、それに対する方法を事前準備する」ためのツールである。
組織的には「組織の記憶をつくり、集団的意思決定を行う」ためのツールである。

らしい。

 ちゃんと、目的も書いてあって、手順も書いてあって、ハマリ所も書いてあって、サンプルまであるのだが、この本を読んだだけでは、この手法が使えるような気がしない。難しいので独学で挑戦しようという気にならない。
セミナーなどで、トレーナーに教えてもらわないと使えそうに無い。

 複数の観点があった方が良いらしいので、チームで使うと効果があるのだろうか?



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2017年8月16日 (水)

「エンジニアは業務時間外でも勉強するべきなのか」への批判意見

「エンジニアは業務時間外でも勉強するべきなのか」への批判意見をまとめてみた  残業ゼロのIT企業AXIA社長ブログ  2107.7.20

エンジニアは業務時間外でも勉強するべきなのか 2017/7/18 への批判意見のまとめ。

 このネタは定期的に登場するので、米村歩氏は予防線を張っていたようだけれど、それでもかなりの反論があったようだ。

 はてなブックマーク - 「エンジニアは業務時間外でも勉強するべきなのか」

 批判派の人は米村歩氏に対してではなく、自分の会社、自分の上司を思い浮かべて反論しているんじゃないだろうか。米村歩氏の意見が正論だとわかっていても、自分が置かれた環境を考えると、文句が言いたくなるのだろう。

 とすると、やはりこの業界、黒い会社は多いんだろうなと思ってしまう。

 キャリコネが反論していないのは、あまりに正論だったからか?

###

 35歳限界説(ウチでは、40歳限界説)という伝説がある。これが本当だと仮定する。

 米村歩氏の主張は、35歳で限界を迎えた燃え尽きた人は会社からいなくなることを前提にしているのだと思う。

 業務時間外でも勉強する人は35歳で燃え尽きないので会社に残る、35歳で限界を迎えた人は会社を去り、新人が入ってくる。35歳で燃え尽きない人の労働条件を良くしておけば、燃え尽きない人が増えて会社の業績も上がる。麗しいモデルだ。

 ところが、これが年功序列の組織だと、35歳で燃え尽きても辞めないでよい。
「簡単にマネジメントができると思うなよ」と米村歩氏は仰る。これは本当に本当に正しい。でも燃え尽きた人は残る。

 燃え尽きる人は燃え尽きない人より圧倒的に多いから、年功序列の組織では、ほとんど燃え尽きた人になる。しかも、マネジメントもできない人も多い。

 誰が仕事をしているかというと、燃え尽きる前の若い人と少数の燃え尽きていない人。そして、燃え尽きた人(例えば理不尽な批判をしていたような人)が仕事の邪魔をする。

 これって、黒い会社以上に真っ黒じゃないだろうか。。



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2017年8月14日 (月)

赤外線送受信モジュール

 勉強会でaitendoの赤外線送受信モジュール[M1838-NEC-4P]の話題が出た。

 受信はできるけど送信できないらしい。興味がわいたので注文した。

 届く前に素性を調べてみた。aitendoには、このモジュールの素性は詳しく書かれていない。

 ぐーぐる先生に「ir receiver transmitter module」で尋ねてみると、同じ製品がたくさん引っかかる。

 aliexpressでは送料無料で $1.60で売っていたりする。

 使用されているIC(16pinSOP)の型番は見えないけれど、(http://www.valuehobby.com/nec-infrared-receiver-transmitter-encode-decode-module-for-arduino.html)には回路図もある。

 使われているICはSTC11F02Eらしい。(http://www.uctronics.com/infrared-remote-ir-decoder-encoding-transmitter-receiver-wireless-module-nec.html)の画像を見ると、 たしかに、STC11F02E と読める。

 STC11F02Eは STCが売ってるi8052コンパチのCPUらしく、専用チップではないらしい。
どおりでチップの情報が見つからないはずだ。

 このサイト(http://www.uctronics.com/download/U3107_Infrared_decoding_module.zip)にはマニュアルもあるのだが、「NOTE:There is only Chinese Manual.」だって。

 簡単なマニュアルだから、ぐーぐる先生に翻訳してもらうと大体わかる。

 NECフォーマット専用のようだから、家電を制御しようとすると動かないものがあるということか。

 バイナリデータが送信できるターミナルソフトがあればテストできそうだ。


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2017年8月12日 (土)

トランジスタ技術 1973年5月

トランジスタ技術 1973/5

Trgi197305

 ヤフオクでトラ技 1973年5月号を買ったら1971年5月号が届いた。ので、ハイファイ堂から古本を買った。
1973年当時の値段は320円。2017年の物価は当時の4倍くらいだから今にすると1,200円くらいだ。2017年のトラ技は1,000円くらいなんだけどな。

 トラ技1971/5 は「フレッシュメン特別号」1973/5も「フレッシュメン特別号」だ。毎年5月号は「フレッシュメン特別号」だったのだろう。

 JA1AYO 丹羽一夫氏による、「PLLを採用した144MHzシンセサイザートランシーバの製作」がある。丹羽一夫氏は60年代から90年代にCQ誌やトラ技に技術解説や製作記事の連載を持たれていた。連載を読む度に毎月毎月いつ作っているのだろうと思っていたら、1969年から1973年までCQ誌の編集長だったようだ。納得。

 1971年から1973年までの2年で大きく変わったのは広告だ。

 1971年には掲載されていなかった信越電気商会の広告が掲載されている。現在の店舗から総武線寄りに一本手前の通りにあった(現在のツクモパソコン本店)頃の地図が載ってる。

S

 FETは安くなっている。1971年に570円だった3SK35は1973年には250円になっている。2SK19は変わらず150円だ。

 そして、TTLの広告が増えた。SN7400(NAND)が120円、SN7490(Counter)が330円、SN74181(ALU)が4500円(o_o まだ74LSはない。

 デザイン集に掲載されている標準的なFMチューナのフロントエンドは

Fmfrontends

2SC930E(RF)-2SC930E(OSC,MIX)だ。標準品にはFETは使われていなかったようだ。

 50MHz帯と140MHzのフロントエンドも掲載されていた。

50mrxs

50MHz帯は2SK19x2(RF)-2SC784(MIX)。 RFに2SK19のカスコード接続を使うのはVHFハンドブックにも載っていたような気がする。

144fes

 140MHz帯は3SK35(RF)-3SK35(MIX) 2SK19はこの周波数帯まで使えない。

 パーツ棚をゴソゴソしたら3SK45が出てきた。3SK59があったはずなのだが。(ついでに2SK19も。)

3sk45 2sk19

 3SK35と3SK59は東芝、3SK45は日立、3SK39は松下だ、無線機の保守をやっていたときには、まだ3SK39が使われていて、ほどなくしてバイポーラTrに変わった。

 それはさておき、目的のATOM-8の記事はあった。


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2017年8月10日 (木)

テック・ギークと確証バイアス

SUGEEE!けどトゥーマッチ…10歩先を行ってしまう技術大国ニッポンの悲しさ 河崎 環citrus 2017.05.12

 河崎環氏は仰る

そう、日本企業はどうもテック・ギーク(技術オタク)であり、海外企業のような派手なマーケティングの陰に隠れてしまう。携帯テレビや電子マネーなど、日本が早すぎて海外が10年ほど経って追いつき、しかも後発の方がウケるというケースは珍しくありません。日本ってば、ついオタクマインドを追求して10歩先を行ってしまい、時代に早すぎて勝機を逃しまくる子なのです。

 そう、富士通が指紋認証機能を付けたのが2003年でAppleがTouchiIDをiPhone5Sに付けたのが2013年ということを言ってるらしい。

(↓カメラの下の□が指紋センサー)
F-10D

 そう、よくある指摘だけど...
Appleと富士通のスマホだけを比較して、日本企業が技術オタクと決めつけるのはいかがなものだろう?と直感的に思ってしまった。

 日本企業がテック・ギークいうよくある主張をきちんと検証しなまま後追いしてアルアル感を醸し出ている?

日本の製品開発は、もともと日本が人口1億3000万人の大きめの市場であることや日本語という分厚い語学的障壁も手伝って、基本的にマーケット照準を国内に定めていて、初めからまず世界で売るためのプランニングはあまり見られません。はなっからガラパゴス内で使うことを前提としているのです。

この指摘もよくあるけど...

 携帯電話の場合は、NTT(日本)が通信規格争いで負けたという事情がある。親方日の丸電電ファミリーの優等生富士通が親方の意向に逆らって、日本とは違う世界で使える通信規格の製品を作れるはずもない。 

 反対に、昔のSONYは、最初から世界で売るつもりでいた。そして、世界で認められる企業になった。企業イメージは「技術のSONY」」、テック・ギークで売っていた。(今は違うけど。)

 という反対意見は検証していない。

 自分の主張に合う情報を選択的に集める傾向のことを、確証バイアスというらしい。

 しかし、河崎環氏が想定している読者は、悪く言えば暇つぶしに記事を読む人だろう。(σ^^)もそうだ) 少なくとも「日本企業が世界市場で後れをとる理由」について真剣に考えている人を想定しているわけではないのだろうから、確証バイアスがかかっていても目的は達成しているのかもしれない。

 読者の立場では、
確証バイアスがかかった主張かどうかを判断できるようになりたいものだ。
自分に確証バイアスあると、確証バイアスがかかった記事を集めてしまう。


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2017年8月 8日 (火)

常識の越え方 <プロ経営者>

常識の越え方 池田純 文藝春秋

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 池田純氏は住友商事、博報堂、DeNAを経て横浜ベイスターズ球団社長を務めた方だ。
経営が分かっている人は、業種が変わっても、ちゃんと経営ができるのだろう。むしろ、業界の悪しき前例に捉われなくれよい。

 池田純氏は専門領域について、

経営の人間が自ら職人技に手を出すことなどしないでしょうが、方針の確認、課題の共有、時には指示など、必ず何らかの形で介入しているはずです。昨今は「経営」と「執行」が分かれているケースもありますが、明確に役割分担がなされてはいても、「経営」は「執行」に無関心であるはずがありません。

という。

 経営とは、人や金、知識等のリソースを活用して組織に成果をもたらすことだ。プロ経営者はこの原則を理解しているから、専門外の分野で経営ができるのだろう。

 この原則を理解していない経営者は、自分の経験に頼り、自分の専門外の分野で失敗する。 経験は単なる体験のままでは、他の場所、他の場面で使えないから、経験を普遍化した知識にしなければならない。

 所属レベルでの普遍化は他の所属では使えない。部門レベルでの普遍化は他の部門では使えない。 プロ経営者は自身の経験を高度に普遍化しているのだろう。

閑話休題

 所属長クラスに経営感覚を求めればイノベーションは起こりやすい。しかし、中間管理職的感覚を求めれば官僚的になリ、イノベーションは起こりにくい。

 分かっていることだが実現することは難しい。


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2017年8月 6日 (日)

これからのエンジニアに必要な「マネジメント」の考え方

de:codeで澤円さんが伝えたかった「エンジニアに必要なマネジメント」の真意とは? 馬場 美由紀 HTML5 Experts.jp 2017/6/14

de:code 2017での澤円氏の講演 これからのエンジニアに必要な「マネジメント」の考え方 をまとめたもの。

 channel9にプレゼンがある(50分)さすがにうまい。
(https://channel9.msdn.com/events/de-code/2017/SP04?term=de%3Acode2017%20%E6%BE%A4)

 技術の仕事をしていると、技術とマネジメントは対極にあるように思ってしまうけど(かつてそう思っていた)仕事ができるヤツはリスク/コスト/スケジュール/リソースは個人でも管理している。これは立派なマネジメントだ。

 「俺は技術屋だからマネジメントとは無縁だ!」と思っている人も、手始めに自分のスケジュールから管理してみるといいんじゃないだろうか。立派なセルフ・マネジメントだ。個人だと、一番貴重なリソースは時間だからスケジュールを管理すると、リソース管理もできる。

経験では、ダメダメなヤツはスケジュール管理ができない!!

と書いて、ふと気が付いた。自分のことじゃん。σ^^)

更に澤円氏は、マネジャは

  • 合意形成するための言語化
  • 技術+誰にでもわかる説明能力

が必要だとおっしゃる。確かにこれができるとかなり優秀な技術者で、マネジメントもできるだろう。

経験では、このレベルでかなりギャップがあったように思う。

 昔のことを思い出すとマネジメントしてくれる人と組んだときにいい仕事ができていたような気がする。マネジメントしてくれる人が言語化と説明を引き受けてくれていたからだ。

 言語化、説明能力アップの方法として、分からない人を捕まえて話を聞いてもらうのは有効だ。若い人には、「君のおじいちゃん、おばあちゃんに説明してみ」と言っている。

 σ^^)の場合は、娘に読んでもらったり聞いてもらうことが多い。身内は容赦ないので、2,3行読んで「ムリムリムリ」になることは多い。

 知識、特に暗黙知の言語化とその説明能力を考え始めたのは、講義を受け持って人に説明するようになり、理解してもらおうと思ってからだ。それまでは、聴衆が理解できようできまいが関係なく、「説明するから後はヨロシク♡」という説明だったように思う。

 伝えたい、伝わるように話したい。と考えるようになることが必要だと思う。

経験では、技術にのめりこんで視野が狭くなっていたときには、言語化や説明能力の重要性は浮かんでこなかった。

 説明能力はプレゼンテーション能力のように捉えられがちだが、キモは相手の常識の範囲で説明することに尽きると思う。専門家の常識で説明したのではどう頑張っても非専門家が分かる説明はできないから、説明したい相手の常識を推測してその常識で説明することが重要だ。

 推測が当たっていれば、「分かりやすい」と言われるし、当たっていなければ「頑張って説明しようとしているのはわかるけど...」と言われ、自分の常識だけで説明すると「ちっとも分からん!!」と言われる。

 相手の常識は分からないにしても合理的に推測すれば良い。100%当たっていなくても良いし、論理的に矛盾していても良い。むしろ、相手の常識を自分の常識で評価しないことが大切だ。

 σ^^)は、もともと他人の気持ちを察するのが苦手なこともあって、しかも拘る性格だから、相手の常識を自分の常識で批判しがちだ。例えば血液型と性格の話が出ると場所をわきまえずムキになって反論していた。(今は流せるようになった。^^)

 相手に説明するときには、相手の常識に反論してはいけない。相手の常識を知るだけで良い。

 このことに気が付くまでずいぶん時間がかかった。(^^;

それはさておき

 20代30代の時の自分がこのプレゼンを聞いたとしたらどう思うのだろうか?
きっと「マネジメントは重要らしいことは分かったけど具体的にどうしたらいいのだろう?」と思ったのではないだろうか。(^^;

 このプレゼンは分かりやすい。理解が早い人はマネジメントの重要性に目覚めるだろし、マネジメント能力を獲得しようと思うだろう。

「なるはやでちゃちゃっと、いい感じに仕上げといて^^)」

 と仕事を振っておいてから

「このプレゼン役に立つかもよ」

 と薦めると効果があるかも。


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2017年8月 4日 (金)

おっさんになったとき間に合うこと、間に合わないこと

多くの若い人より圧倒的に成長速度の速いおっさんと絶望的に遅いおっさんの違い 分裂勘違い君劇場の別館 2017-06-15

そもそも「技術はすぐに陳腐化するから、おっさんの知識は古くて使えない」というのは、半分本当だが、半分はウソだ。陳腐化してゴミになる知識もたくさんあるが、陳腐化せずに蓄積していく知識も膨大にあるのだ。「いまからシステム開発を始める若い人は、RDB、オブジェクト指向、デザインパターン、正規表現、並列プログラミングなどという時代遅れの知識を学ぶ必要はない」とはならない

それどころか、むしろ、既存技術を深く理解して使いこなしている人の方が、新技術をきちんと理解し、うまく使いこなすことは珍しくない。

 IT業界には「プログラマ35歳定年説」(40歳限界説 2014/06/11)という都市伝説がある。
確かに、歳をとると燃え尽きてしまうおっさんも多いが、年をとってなお成長しているおっさんもいる。

 どうやって成長速度の速いおっさんになるかというと、

結局、「若い時代の気力と体力」という、一生に一度きりしか与えられないエネルギー源を推進力にして第二宇宙速度(地球脱出速度)に到達できたかどうかが、分水嶺になる。第一宇宙速度にすら到達できなかったおっさんは、あとは落下していくしかない。しかし、地球の引力を振り切るまで加速したおっさんは、むしろ多くの若者よりも楽に飛びまわれる。

 なるほど、若い時代にしかない「気力」と「体力」の使い方で決まるというわけだ。

 問題は、若いときに第一宇宙速度に到達しなかったおっさんの取るべき戦略だ。
若い時代にしかない「気力」と「体力」を無駄に使って、もうエネルギーは無くなっているのに第一宇宙速度に到達していないことに気が付いたおっさんはどうすればよいのだろうか。

 技術に見切りをつけてマネジメントで食っていくという選択もある。
しかし、失敗するおっさんのほうが多いように感じる。 マネジメント・スキルを習得しようとしないからだろう。

 おっさんになると、確かに「若い時代の気力と体力」は無くなるので、若いころのように新しい技術を習得できない。ところが、マネジメント・スキルの習得は、「体力」より「考える力」が重要だから、「自分のアタマで考える力」があれば、おっさんになっても、第一宇宙速度くらいにに達することはできるのではないだろうか。

 技術屋はセルフマネジメントできない者が多いからマネジメント・スキルを習得すれば社内需要は結構あると思う。

 つまり、最低限若いときに、「自分のアタマで考える力」を鍛えておかなければならない。
(コミュニケーション能力は無理でも「自分のアタマで考える力」は誰でも獲得できる)



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2017年8月 2日 (水)

東芝解体 電機メーカーが消える日 <親方日の丸の時代は終わってる>

東芝解体 電機メーカーが消える日 大西康之 講談社

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 大手電機メーカー8社の過去・現在・未来を書いた本。 総合電機版失敗の本質だそうだ。

東芝待ち受ける”廃炉会社”への道
NEC 通信自由化時代30年を無策で過ごした
シャープ 台湾・ホンハイ傘下で再浮上
ソニー 脱エレクトロニクスで見えてきた光明
パナソニック 「車載電池」「住宅」の次に目指すもの
日立製作所 「技術の日立」を過信し、消費者を軽んじた
三菱電機 実は構造改革の優等生?
富士通 進取の気性を失い、既得権にしがみつく

キーワードは、「電電ファミリー」と「電力ファミリー」結局、親方日の丸の弊害ということだろう。親方日の丸ではないシャープ、ソニーは創業者の哲学を継承できなかった。パナソニックは創業者の呪縛を振り切れなかった。というところか。

 大西康之氏は産業革新機構をゾンビ企業を延命させる「救済機構」だと、手厳しい。

 東芝は、産業革新機構と米ファンド、SKハイニクスでに半導体部門を売却することを取締役会で決定したようだ

東芝、日米韓連合との半導体売却交渉を決定 日経新聞 2017/6/21
(http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ21H6W_R20C17A6MM0000/
)

 これが実現すれば、東芝の半導体部門は外国企業に売り飛ばされることは無くなるだろうけど、今後成長するには寄り合い所帯の意思決定の遅さが命取りになりそうだ。

 東芝半導体の優位性がなくなって技術流出が問題にならなくなるまでの時間稼ぎということか? しかし、人材が流出するので、技術流出は止められないと思う。

ところで、

 昨今の、サイバーセキュリティ・バブルもずいぶん意図的だ。
 サイバーセキュリティ技術者が2020年に20万人不足するというが、サイバーセキュリティを支えるIT技術者の不足、処遇の改善は進まない。なぜなら、IT技術者多くが旧電電ファミリーの下請けだから。

 つまり、今の体制のままではサイバーセキュリティ技術者も処遇されないだろう。

 サイバーセキュリティはITの一分野で専門性が高い。したがって、一朝一夕に技術者を充足できるものではないから、2020年までに育成されたことになるのは「なんちゃってサイバーセキュリティ技術者」だろう。

 そして、彼らは2020年以降仕事がなくなる。そして、電電ファミリーは生きながらえるのだろうか。


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