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2017年8月17日 (木)

炎上記事のコメントを読んでみた

東洋経済ONLINEに「役職者を「さん付け」する会社が崩壊するワケ 江口克彦 :故・松下幸之助側近 (2017年04月14日)」という記事があって コメントが炎上している。

【考察】

 コメントはほぼ否定的な意見だ。 文章が短い人(Twitter風)はおそらく若い人で、脊髄反射で書いているのか、根拠がないと反論しながら、その反論にも根拠がなかったりする。

 主観的な意見に主観的な反論をしているので、双方言いたいことを言い放しの感は否めない。

 コメントを分類すると。

  • 「さん付け」でうまくいっている例がある
  • 因果関係が検証不足
  • 海外企業では敬称で呼ぶ習慣はない
  • 松下幸之助側近という肩書って何
  • 肯定的な意見

 

〇 「さん付け」でうまくいっている例がある
 「さん付け」で上手くいっている会社を挙げている人は多い。
「さん付け」で上手く言っている会社を1社挙げて反論するのは、この記事が「さん付け」で上手くいかなかった例を3社挙げているのと同じで根拠としては弱い。

 

〇 因果関係が検証不足
 因果関係が検証できていないという意見も多い。
江口克彦氏は

ですから、「さん付け」をやめたことだけが「発展の要因」とはいえません。

と書いておられるから、「さん付」⇒「業績悪化」の因果関係は未検証であることが分かる。
 冒頭に「筆者の34年におよぶ経営者としての経験から言えば、」とあるように、 江口克彦氏の34年に及ぶ経営者としての経験則を支持するか、支持しないかだ。

 主観的な主張だから支持できないという主観的な反論でよいのだが、江口克彦氏の主張が誤っていると反論するならばそれなりの反証は必要だろう。客観性を求めるなら、コメントにあったように、多くの企業の「呼称」と「業績」の関係を調査するなりしなければならない。それができないならば、反対意見もまた主観的だ。  

〇海外企業では敬称で呼ぶ習慣はない

 この記事を読むと海外企業のことは眼中になくて、「国内企業においては」という暗黙の前提があるのではないだろうか。
 想定外されていない海外企業を例に挙げて反論しても議論にならない。

〇松下幸之助側近という肩書
 どう名乗ろうと勝手だと思う。相手の肩書だけで人格まで否定するのは、2ch的だなあ。少なくとも江口克彦氏への反論ではなく、単に相手を叩こうとしているだけのように見える。
 (肩書までみて記事を読んでいるのはスゴイな、肩書は気にしていなかった^^;)
 
〇肯定的な意見
 肯定的な意見は少ないのだが

NO NAMEf1b72ef5eaa6
おいおい、この記事の否定をしてる奴等よ
オマイらは表題しか読んでないのかい?

オマイらが否定の為に挙げてる企業はいずれもそもそもで意識が高い位置に有るのでは無いのかね?
筆者も書いてる、全てがこの呼び方一つで変わった訳では無いと

でも、家族みたいなぬるま湯に浸かっている人間達の意識を変えるのに

たった一つ呼び方を変えるだけでも充分な効果が得られたと言ってるじゃないか

勿論、否定側の言う様に筆者の方にも言い切り過ぎて無いか?と言う部分はあるけど

実体験と言う点で、筆者が自信を持って書いてる、ただそれだけの話し

全ての企業が当て嵌まる訳が無い、でも、藁にもすがる状態であるのなら
情で織られた藁で無く、理智を持ってして織られた藁にすがるべきだと書きたかったのだと自分は感じた。

冷静な解釈ですね。この意見に賛成。

【オヤジ的には】

 江口克彦氏は経営者的な立場でこの記事を書いておられる。

 自分の立場(ミドル・マネジメントで考えると。

  • 優先的に解決すべき問題が「役職にある者の責任感の欠如」にあるなら、「肩書」で呼んでみる
  • 優先的に解決すべき問題が「風通しの悪さ」なら、「さん付け」で呼んでみる

でいいじゃないだろうかと思う。 効果がなければ他の対策を考える。
ミドル・マネジメントにとって重要なことは問題を解決することでスローガンじゃないから。

【経営者的には】

 経営者的には部下に対して

「部長」「課長」と呼ぶ際には「あなたは部長としての自覚がありますか」「責任感がありますか」という意識をこめて呼べばよいのです。

が言いたいのだろう。

【部下的には】

 でも、あなたは部長としての自覚がありますか」「責任感がありますか」なんて経営者が直接部長に言えよ!と思ってしまう。 そもそも、部長としての自覚がない者、責任感がない者を昇任させるなよ!と思う。  たぶん、自覚や責任感がない課長、部長も若いころはそう思っていたはずだけど。

【まとめ】

 この記事のタイトルは、煽りでも釣りでもないと思うのだが、書いた人とコメントした人の、ジェネレーションギャップを感じる。 文章が短い人(Twitter風)はおそらく若い人で脊髄反射で書いている。文章が長い人は役職についている人だろう。

 若い人からすると、江口克彦氏の主張は前世紀の遺物のような時代遅れの認識のように思うだろう。でも、とりあえず批難する前に、

〇 筆者の世代を考えてみる
 この世代は終戦の焼け跡から日本を復興し、成長させ、バブルに踊って、20年無策で、今はちゃんと年金をもらっている世代だから、未来への希望があった世代だ。そしてその時代での成功体験がある。そういう背景がある人の意見だと思って読む。
  
〇事実は事実として受け入れる
 業績が悪かった事業を立て直したという事実は事実として認める。つまり、それなりの実績を残している人だから、全く根拠のない主張ではなく、少なくとも熟慮したことがあると考えるのが妥当だろう。
 問題は、その成功例が現時点において効果があるかどうかだ。
 
〇主張の正否ではなく、自分はどう行動するかを考える
 この記事は主観的な主張だ。しかし、客観的事実に基づかない主観的な主張はすべて取るに足りないというわけではない。経験が豊富な人は暗黙知も多い。しかし、暗黙知は論理的に説明できないことは多い。
 経験則ベースの話の正否を論理的に判断するのは難しい。事実、批判的なコメントは多いが、論理的に誤りを指摘したコメントはない。

 せっかく、貴重な時間を使って読んだのなら、主張の正否を考えるのではなく、この記事の主張である、

  •   「役職の自覚や責任感のない上司にどう対応するか」

を、自分ならどうするか? と考えればよいのではないだろうか。そして、

  • 江口克彦氏の主張のように「〇〇課長」と肩書で呼ぶのも良いし、
  • 無視して責任感がある上司と話しをするでも良いし、
  • 自分が課長になったらどうするかを考えるのも良い。  

自分がとるべき行動を考えるたとき、おそらく正解はない。環境が違うから。

このときに、「社長が××すべき」のように他人の行動ではなく、「自分なら〇〇する」のように自分の行動を考える。

 きっと、その方が「コイツアホか!」のようなコメントを書くより、10倍役にに立つと思う。


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