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2017年12月 6日 (水)

誰がアパレルを殺すのか <業種は関係ない>

誰がアパレルを殺すのか 杉原 淳一、染原 睦美 日経BP社

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 業界の衰退からネットを使った新しいビジネスまでビジネス本に書いてあること集めたような本。ノンフィクションだから笑えない。

 百貨店の社長のインタビューを読むとアパレル企業に対して上から目線を感じる。
婦人服は売れないとか、アパレルは顧客に選ばれていないとか。
百貨店には縁が無いから良く分からないのだが、百貨店は顧客に選ばれているの?と思ってしまう。

 昔の成功にとらわれて、イノベーションを起こしたプレーヤーに市場を奪われるのは、アパレル業界だけではない。
業界の構造に問題があって将来危ないことは分かっていたはずだが、目先の儲け、目先の仕事があると手遅れになるまで、問題を見ようとしなくなり、手遅れになる。

 というのがよく分かるのは他の業界だからだろう。服は着られればいいという人間だから、アパレル業界には興味もなく知識もない。知識が無いぶん本質的な問題に目がいってしまうのだろう。 反対に自分の職場を客観的に見ることは難しい。

 ZOZOTOWNのようにITを利用した企業が現れ、リアル店舗で服を買わなくなった。
そこで、アパレルも遅ればせながらITを利用しようという流れになっているらしい。

今のビジネスをそのままIT化してもダメです。現存する仕組みに合わせて設計しても、負担の大きい複雑なシステムが出来上がるだけでしょう。ゼロから立ち上げなければいけません。

と、ウイメンズ・エンパワメント・ファッション会長の尾原蓉子氏は仰る。

 指摘のとおり、ビジネスモデルを変えないで単にIT化するだけでは改善されないだろう。問題はシステムにあるのではなくビジネスモデルにあるのだから。

 アパレル業界は過去にユニクロ等のSPA(Specialty store retailer of Private label Apparel)を安易にまねて製造を中国にシフトした。シフトした当時は安かった中国の人件費が高騰したことがアパレル不振の要因になっているらしい。 大量生産して百貨店で売るという従来のビジネスモデルをかえないで、単に生産価格を下げるために、生産拠点を中国に移しただけだったからだ。 ユニクロ等のSPAのように川上から川下までサプライチェーン全てをコントロールすることがミソだがマネることができなかったわけだ。

 普遍的な問題は

  • 問題を先送りして問題が深刻化する。
  • 失敗から学ぶことができない。
  • 最大の脅威はAmazon

で、どこの業界でも問題は同じだろう。

この先生き残るためには

  • 変わり続ける
  • Amazonが進出できない領域を持つ
  • AIができない「発想」をコアに持つ

ことだろうか。

 ウチの場合は「変わり続ける」が特に難しい。安定を目指して職を選んだ人が多いから。


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