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2018年4月 4日 (水)

AI vs. 教科書が読めない子どもたち <子供たちだけの問題ではない>

AI vs. 教科書が読めない子どもたち 新井紀子 東洋経済新報社

Ai

 前半は「ロボットは東大に入れるか」プロジェクトでの話、後半はAIにできないことができる子供を育てる方法の話。 全編通じて、これからAIが導入された社会にどう対応するかについて、論じておられる。

 著者の新井紀子氏はこのプロジェクトのマネージャだ。プロジェクト自体は2016/11で東大合格を断念したことが発表された。 東大合格は断念したが現時点での偏差値は57.8らしい。

 AIは問題文の意味を理解できないが、大量のデータを学習することで入試問題の正解の確率を上げることができる。 問題は、AIが偏差値57.8まで進歩・成長したことではなく、問題文の意味が理解できないAIの偏差値がなぜ高いかということだ。

 偏差値は相対的なものだから、AIの成績が良くなったのか、受験生(人間)の成績が悪くなったことが考えられる。 そして、問題文を理解できない受験生が多いのではないかという仮定で調査したところ、問題文が理解できない受験生が多くいることが判明したのだという。

 つまり、多くの受験生は問題文が理解できないから、問題を考えないで、答えを探している。 

 それなら、大量の過去問などのデータを分類、記憶、蓄積し、高速に検索できればよい。ざっくり言うと、これをコンピュータで実現したのがAIということだ。 

AIに職を奪われる人

 これからの社会はAIが導入されることは間違いないだろう。そのときに、AIと競合するのは多くの情報を記憶し、記憶から素早く情報を引き出せる人だ。 

 典型的には、これまでの教育でそこそこの評価を受けてきた人だろう。これらの人達は、いわゆるAIに職を奪われてしまう。

 これまでの教育で高い評価を受けた人には考える能力がある。AIは考えることはできなので、職を奪われることはない。

 これまでの教育で悪い評価を受けた人は、誰でもできる仕事か、特殊な能力を活かす仕事をしているから、職を奪われることはないだろう。

 AIに代替されそうな人(記憶力パターン認識でやってきた人)は、AIに代替されない能力(考える能力)を獲得するか、誰でもできる仕事をするしかないということだろう。

身近な影響

 将来、AIが導入されるようになったときの影響を考えてみる。

 ウチは良くも悪くも巷のトレンドの影響を受けにくい職場だ。 巷ではAIが導入されAIに職を奪われる人が現れても、ウチの職場ではなかなかAIを導入しないから、職を奪われないで生き残るかもしれない。

 そのような人は、AIに代替されない能力の獲得が遅れる。 しかし、いずれは時代の流れでAIが導入され、不要な人材になる。

 そのときに、AIに奪われていない職に替わろうとすると、巷の人は既にAIに代替されない能力を獲得しているから、後から参入するのは困難だ。

 では、誰にできる仕事はどうかというと、AIに代替されない能力が獲得できなかった人が既に参入しているから、やはり、後から参入するのは困難だ。 しかも、供給過多になっているから労働賃金は低下している。

 つまり、AIに代替されない能力の獲得が遅くなればなるほど、影響が大きいということだ。

  • 職に就いていないなら、コピペしないで、読解力(国語だけではない)を身につけること。
  • 職に就いているなら、命令されたことだけ忠実に遂行するのではなく、考える力を身につけること。
 

が重要だろう。

さて、退職間際のオヤジはどうするか? 困ったぞ。


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