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2018年6月 1日 (金)

働き方改革とは、大企業の「働かないおじさん」問題である <寧ろ若い人たちの生産性を上げるべきではないか>

働き方改革とは、大企業の「働かないおじさん」問題である TENSHOCK (2018/02/28)
大企業の「働かないおじさん」問題 解決にはやっぱり「働き方改革」が不可欠だ
 TENSHOCK (2018/03/05)

 おじさんたちの生産性が低い(働かない)大きな理由は、「働かないオジサン」叩きは、天に唾する行為か (2015/06/17)や年功制 (2017/10/11) に書いた。

 世代間で賃金(労働力)の貸し借りをしていた(いる)ことが問題だ。 つまり、若い時期は給料は安く付加価値生産量は多かったから生産性は高い。 そして、オジサンになると給料は高く付加価値生産量は少ないから生産性は低い。 新卒採用から退職するまで勤め上げればトータルで生産性は一定になる。

「働かないおじさん」だって、心底悩んでいる 東洋経済Online (2017/07/05)に分かりやすいグラフがある。


↑(https://tk.ismcdn.jp/mwimgs/c/a/1000/img_caba6869dfd3c87c44a9b5870ca92797127250.jpg)

 このシステムは定年まで同じ職場で働きその職場が存在し続けるならば合理的だ。 ところが、今時は、定年まで同じ職場で働くとこも無いし、職場が存在し続ける保証もないから、若い世代は世代間の貸し借りをしたくないということだろう。

 実は、おじさんたちが若い時期に付加価値生産量が多かったのは残業や休日出勤などで労働時間が長かっただけだ。 つまり生産性は決して高くなかった。 馬車馬みたいに働かされていただけだ。

 そして、年を取ったら馬車馬のようには働けない。かといって時代に合わせて必要なスキルは身につけていないので生産性は低いままだ。労働時間が短くなったので付加価値総生産量は減る。 というのが、本当のところかもしれない。

 おじさんたちは、若いころ安い賃金で馬車馬みたいにコキ使われたときのツケを回収しているという大義名分がある。 幸いなことに傾きかけていても会社は続いていて定年までは持ちこたえそうだったら貰えるだけ貰おうと考えるだろう。 おじさんたちは定年後市場価値は無くなるから、収入は激減するのは目に見えているのだから。

 ホワイトカラーの生産性を向上させるには中高年の生産性を上げなければならないのは事実だ。

 生産性=付加価値生産量/労働時間 

で、おじさんたちは残業時間に仕事はしていないので生産量は変わらないから、残業代を払わないようにして労働時間を制限すると見かけ上生産性は上がる。

 重要なことは、おじさんの賃金を減らして見かけ上生産性が上がっても、おじさんの生産量は増えていないことだ。 物が売れない時代だから生産量を増やす必要はないという職場では、おじさんたちの賃金をを削減するのは合理的だ。

 しかし、この方法では、今後労働人口が減ったら生産量は減ることになる。 今後、生産性を上げて1人当たりの生産量を増やさざるをえないから、生産量を増やさないで見かけ上生産性を上げる方法では根本的な解決にならない。

 逃げ切り世代(現在の50代)の意識を変えるは難しい(無理か)ので、おじさんたちの賃金を抑制すると当面効果があるだろう。しかし、世代間の闘争になる。

 本当の問題は、現在、昔のおじさんのように長い労働時間に頼って生産量を確保している生産性が低い若い人達だ。 彼らは将来おじさんたちのように今の安い賃金を回収できない。

 つまり、日本の将来を考えるなら、若い人たちの生産性を向上させることの方が必要だと思う。



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