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2018年8月 5日 (日)

セクハラ、ワークライフバランス講演

 資生堂初の女性執行役員を務められた関根近子氏の講演を聴いた。

 講演の演題は、セクハラ、ワークライフバランス、女性活用という今時のテーマだ。これらのテーマは互いに関連しているので切り分けて考えることは難しい。

 関根近子氏はセクハラとかワークライフバランスなんて言葉が無かった頃から働いておられるから、ご自身の体験に基づいた指摘は説得力がある。 男性の比率が多い職場だから、女性の観点は非常に参考になった。

 資生堂は80%が女性社員らしく、育児支援の制度は充実しているようだ。 それでもこの制度を利用して勤務時間を短縮した人と、その職場の人との間に軋轢が生じるそうだ。

 勤務時間の短縮(時短勤務)や早出・遅番、土日出勤などのシフトなどで、育児制度を取得した人の仕事は他の人がカバーしなければならない。 ところが、取得している人は当然の権利と思っていて、周りの人に対する感謝が感じられないというもの。

 この問題は、資生堂だけでなく、男女に関係なく、育児休業に限らずどこの職場にもある。 たとえば、男性が育児参加するために定時に帰ることを、好ましく思わない年寄りがいたりする。

 関根近子氏はセクハラとかワークライフバランスなんて言葉が無かった頃から働いておられる。当然育児支援制度も十分ではなかった頃に努力して、高いパフォーマンスを発揮され、この功績を評価されて執行役員に抜擢されたのだろう。

 関根近子氏は、制度を取得している者は同僚に感謝しなければならないとおっしゃる。 さらに、効率的に仕事をすれば制度を取得していても高いパフォーマンスが発揮できると。

 制度取得者に求められるのは感謝と頑張りということだろうか?

 坂東眞理子氏の「女性の品格」を読んとき、シェリル・サンドバーグ氏のTEDでのプレゼン「なぜ女性のリーダーはすくないのか」を聞いたときと同じような感じがした。 「学校教育は何が問題か」(2) (2012/10/28)

 「自分は不利な状況でも努力して成果を挙げた。だから、あなたたちも努力すべきだ。」という感じだ。 この点だけ違和感を感じた。

 「働き方改革<時短勤務>(2018/02/14)」に書いたように、今時この問題は女性だけの問題ではない。時短勤務制度がない職場はブラックだが、頑張れる人しか時短勤務できない職場もかなりブラックだ。

 何度も言うが、この問題は女性だけの問題ではない。 これまで男性は生産性の低さを長時間労働で補ってきた。方法に問題はあるけれど既に頑張っているわけだ。この状況で更に頑張れる人がどれだけいるのだろうか。

 女性が育児支援制度を使用取得する際に、頑張りが求められるようでは、到底、男性は取得できないだろう。

 関根近子氏は、現代女性のキャリア志向は、バリキャリ:20%、ゆるキャリ:20%、ジュンノウキャリ:60%であり、多くのジュンノウキャリの意識を変えることが重要だとおっしゃる。 資生堂は80%が女性社員だから、女性の意識を変えることが重要なのだろう。

 しかし、それは、男性社会のように頑張り至上主義を強制しようとしているのではないだろうか。

 少なくとも、育児期間、介護期間、は頑張らなくても良い仕組みにする必要があるのではないだろうか。

 そのためには、男性社会の頑張り至上主義を改めなければならないと思う。(男性社会に順応した女性も?)

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 関根近子氏の講演を批判しているわけではありません。多くの気づきを得ることができました。 それだけに、育児支援制度取得者に対する要求に違和感を感じたのだろうと思います。


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