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2019年5月19日 (日)

AIで消えるのは“仕事”では無くて……

AIで消えるのは“仕事”では無くて…… 公務員 島田正樹 ?仕事と私事と志事と? (2019/05/04)

 島田正樹氏による地方公務員の仕事に対するAIの影響についての考察

 地方自治体は多くの業務があるので、「業務ごと無くなることはなく部分的にAIに置き換えられる」という意見は賛成だ。
AIに幻想を持っている人は多いのだが、現時点のAIは考えることができないから、AIが自ら考えて業務を効率化してくれるわけではない。つまりAIを使って業務を効率化しようと考える人は必要だ。 さらに、AIは手足を持たないからAIを使うための雑多な仕事(AIの下請け)も人手が必要だ。

 島田正樹氏は、AIを導入すると1人当たりの労働時間が減って、給料も減るというシナリオを予想しておられる。

  職員数一定:AI導入→総労働時間減少→給料減少

同じ職員数を保つとすれば、一人当たりの労働時間を減らさざるを得ません。

しかし、同じ職員数を保つという前提は疑問だ。

 地方公共団体の職員定数については詳しくないのだけれど、依然として人員削減圧力は働くのではないだろうか。 だから、職員数が一定で労働時間が短くなって給料が減るというのは疑問だ。

 職員数削減:AI導入→総労働時間減少→給料変わらず 
 (ただし、AIに置き換えられない仕事をしている人)

 仕事が

  1. AIで置き換えられない仕事
  2. AIで置き換えられる仕事
  3. だれでもできる仕事

に分かれるとする。

 1を正規職員にして、2をAIに、3を非正規職員にすると、総人件費は抑えられる。(多くの予想)

 これまでの働き方と異なるのは、再雇用で働こうとする人と、現役で1の仕事ができない人だろう。

再雇用で働こうとする人
 これまでは、再雇用職員は2の仕事をやっていたが、AIに置き換えられるので、3の仕事をやらざるを得なくなる。
3の仕事は非正規職員と競合するのだが、再雇用は義務付けられているので非正規職員が減るのではないだろうか。 再雇用職員の増加と非正規職員の減少には問題が潜んでいそうだ。

正規職員で1の仕事ができない人
 最も大変なのは、正規職員で1の仕事ができない人だろう。
2の仕事はAIに置き換えられ、3の仕事は再雇用職員に置き換えられるので、現役のうちに仕事が無くなってしまう。 定年は延長されるから仕事がない期間長くなる。

 公務員と同じように官僚的な組織の銀行も3の仕事のリストラを始めている。*1 しかし、公務員は民間企業のようにドラスティックなリストラができないから、定員削減は徐々に進むのだろう。(破綻しそうな地方自治体は速く進むだろうが。) 

 AIの導入は定員削減より早く進むだろう。
総人件費削減とかサービス向上とか全体最適を考えるとなかなか実現しないだろう。 しかし、別の理由で生煮えのまま導入される可能性はある。(外圧とか、思い付きとか) その場合には、正規職員で1の仕事ができない人は"社内失業"状態になるのではないだろうか。

 これは結構な問題だと思う。 働かない(働けない)人が増加するか、導入したAIシステムが活用されない。 どちらにしても、かなりの損失だ。

総人件費削減圧力

 ここまでは、定員削減から考えた。
 近い将来、都市部を除いて税収が減るのは確実だから、総人件費削減圧力の方が影響が大きいのではないかと思う。 つまり、総人件費を削減して、なお現状と同等以上のサービスを提供することが求められ、その解決方法としてAIを導入されるというシナリオだ。

 AIの導入は解決方法の1つだから、AIの導入で全ての問題が解決するわけではない。 しかし、1の仕事ができない人をリストラすることが困難な公務員は人件費を削減できない。

行動(何をするのか)

 AIが導入された職場で働く側として考えると、

役所の中から消えてしまうあの仕事やこの仕事って具体的には何だろう? みたいなことを、現役公務員が集まってワイワイと話したら面白そうですよね。

そのワイガヤの先に、AIやRPAにできないことを身に付けるための働き方や学び方が見えてくるかも。

は、ちょっと羨ましい。

 AIに対して漠然と不安を抱く人は多い。 影響を真剣に考えようとしている人は少ない。考える場も作ろうとする人はさらに少ない。

「AIを1つください」は冗談のようだけど、AIを導入する意味を考えていない経営層は多いと聞く。 AIの導入は大げさに言うと働き方を変えること、組織の構造を変えることだから、経営層だけではなく全員が考えなければならない。

 1の仕事ができるのか、2の仕事しかできないのかで、今後の働き方が変わる。
 だから、経営層以外の者が未来の働き方を考えることが重要だと思う。



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