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2019年8月 7日 (水)

360度評価 <そんなに簡単じゃない>

「上司を評価」全省庁で 今秋から ハラスメント防止へ  日経新聞電子版 (2019/08/05)

 中央省庁で360度評価が始まるらしい。

360度評価するなら

  • 匿名性をいかに担保するか
  • 部下からの評価はどのように反映されるのか
  • 上司は部下からの評価を受け入れられるのか

について十分な検討が必要だと思う。

 気になるのは、目的としてハラスメント対策が表に出ていること。穿った見方をすると、部下の不満を発見すること。セクハラ・パワハラ上司を取り締まることのようにも見える。つまり、360度評価で組織内のネガティブの感情に対応しようとしているということだ。

 本当にハラスメント対策なら、おそらくうまく運用できないだろう。

 人は管理職になると、ともすれば裸の王様になり、自分自自身客観的にを見ることができなくなりがちだ。だから、自分自身を客観的に認識して、マネジメントの問題を改善するなどのポジティブな目的に使用するなら、360度評価は有効だ。 

 しかし、組織内のネガティブな感情に対応するのが目的ならば効果は無いと思う。

 360度評価される者は少なくとも謙虚でなければならない。ところが、謙虚にパワハラする者を見たことは無い。謙虚でないからパワハラするのだ。

 謙虚でない者は360度評価の結果を受け入れられないから、360度評価してもパワハラは無くならないだろう。

 パワハラ・セクハラの被害者はここぞとばかりに酷評するだろう。それは当然の感情だがネガティブの感情は何も生み出さない。チクリ文化が生まれるだけだろう。

 そんな組織で管理職になりたいだろうか?

 自主的に360度評価されてみた経験では、部下から評価されることに対する心理的な抵抗感は拭えないし(ちっちぇな。自分)酷評されることへの恐れもある。(能力がないだけだけど) だから、マネジメント能力を向上させようという意思が無ければ、正直御免被りたいところだ。

結論
360度評価するなら

  • 匿名性をいかに担保するか (パワハラ野郎の報復人事は怖いよね)
  • 部下からの評価はどのように反映されるのか (組織や上司が変わらないならリスクは避けるよね)
  • 上司は部下からの評価を受け入れられるのか (部下の評価を素直に受け入れる人は360度評価は必要ないよね)

について十分な検討が必要だと思う。



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