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2020年2月

2020年2月28日 (金)

中間管理職の育成


あなたの会社では「中間管理職の育成」を一日こっきりの「神隠し研修」に委ねていませんか? 立教大学 中原淳研究室 (2020/2/3)

研修以前に「変な奴」を許容する組織風土が必要だ。

中原淳氏は

 1日の研修にでたら、「イケてない管理職」の「目」キラキラとしたものと変わり、「よい管理職になること」は、まずないのです。そんな「神隠し研修」はありません。

とおっしゃる。これは正しい。

 昔、中間管理職研修を受けたとき講師の先生が「この研修で心を改めても、自分の職場で行動を変えてはいけない」とおっしゃった。
部下はせっかく上司に適応しているのに、上司が研修で心を改めて行動を変えると、部下は適応し直さなければならない。これは大きなストレスになるので行動を変えてはいけないのだと。

 中原淳氏は、管理職の育成には、「挑戦的な仕事」と「フィードバック」、給与制度・評価制度の改善が必要だとおっしゃる。もう少し抽象化すると、

  • 能力の獲得・向上方法と
  • 動機付け

だろう。

 能力の獲得・向上方法について組織的に実施すべきことはおっしゃるとおりだ。

 難しいのは「動機付け」だ。中間管理職に限らず、成長しようと思わなければ、どんな研修やサポートを受けても成長しない。だから、中間管理職自身が成長しようと思う動機付けが重要になる。

 中原淳氏は、中間管理職が成長しようとする動機付けとして、給与制度・評価制度の改善を挙げておられる。これらは、欠乏動機に働きかける方法だ。金銭は低い階層の欲求だから色々な人に使える。おそらく、この記事が想定している読者は、中間管理職が金銭的な欲求を持っている組織の経営者なのだろう。

 では、古い年功序列の組織ではどうか?
年功序列の組織でも、金銭的な欲求はある。特に若い世代には金銭的欲求がある。ところが、中間管理職くらいになると、金銭的欲求を諦める。マズローの5段階欲求説によると、高次の欲求が生まれるのは、低次の欲求を満足した時と低次の欲求を諦めた時らしい。つまり、年功序列を受け入れると、金銭的欲求を諦めるのでポストの欲求が生まれてくる。

 年功序列型の組織でしばらく働くと、成果や能力が給与に反映されないから、金銭的欲求を諦めてポストの欲求を持つようになる。だから、評価制度を改善して成果や能力がポストに反映されるようになれば、動機付けになるだろう。

 しかしである、
年功序列型の組織では、ポストは成果や能力に関係なく与えられる。年功序列型の組織ではしばらく働くと、このルールの縛りから逃れられないことに気づくから、ポストでは動機付けにならない。

 成果は給与に反映し、能力はポストに反映するのが良いとされている。ところが、この方法は年功序列と相容れない。年功序列型の組織の前提は長期間働いた者の方が能力が高く成果をあげることが前提になっているからである。今時、この前提が正しいのは、伝統芸能くらいだけど。

 つまり、年功序列型の組織では、成長の動機付けができない。
だから、組織(管理職)は、1日の神隠し研修で中間管理職の能力が向上する[こと]にしたいと思う。研修で能力が向上しないのは個人の資質の問題にできるからだ。こうして、神隠し研修がはびこってしまうのだろう。

 では、諦めるしかないのか?
方法はある。低次の欲求を諦めると高次の欲求が生まれるから、承認欲求さえも諦める者がいれば、自己実現欲求が生まれる。自己実現欲求は欠乏欲求によらない成長動機だからムチもアメも必要無い。

 成長動機を持った者に対して、「挑戦的な仕事」と「フィードバック」を与えると中間管理職以上の能力を持つことができるだろう。ところが、金銭的、ポスト的な欠乏欲求を諦めて、自己実現欲求を持っている者は、組織の中では、いわゆる「変な奴」だ。だから組織的に育成できない。自然発生した「変な奴」に機会を与えて、管理職に必要な能力を獲得・向上させて、しかるべきポストに登用すれば組織が変わるかもしれない。

 「変な奴」が成長動機を満足する仕事を与えられるかにかかっている。少なくとも「変な奴」を許容する組織風土は必要だ。

 年功序列型の組織では、これが一番難しかったりする。


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2020年2月26日 (水)

新版 吾人の任務

新版 吾人の任務 堀義人 東洋経済新報社

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 堀義人氏は

僕らの提供していることの価値の有無は、「いかに多く」提供するかよりも、「いかによいもの」を提供しているかである。

とおっしゃる。

 質を求めるのはブルーオーシャンだ。レッドオーシャンになると量を追わなければならなくなる。誰も好き好んでレッドオーシャンで戦いたくないだろう。ブルーオーシャンで戦おうとすると「いかによいものを提供するか」を追い求める覚悟が必要だ。

そして、

 創業当初から企業文化に気をつかわずに野放し状態にしておくと、すぐに悪しき企業文化がはびこる。悪しき企業文化の例としては、顧客に対する姿勢が悪いとか、時間に対してルーズとか、責任感がないとか、改革をいやがるとか、自分勝手であるとかが挙げられる。これらの悪しき企業文化は、油断しているとすぐにはびこってしまう。一人のスタッフが、「こんなのやってられない」とか「適当にやっていればいいんだよ」とか言った瞬間に、ガタガタと音をたてて組織文化が崩れていくのである。また、マネジメントの人間が偉そうな態度をとったり、外部に傲慢な態度をとったりしたときに、またガタガタと音を立てて崩れていくのである。

とおっしゃる。

 企業文化は鉢植えやペットのようなものかもしれない。鉢植えはペットは手間がかかる。一日や二日面倒見なくても、すぐに枯れてしまったり、病気になるわけではないが、「まあいいか」と放っておくと手遅れになる。

だから、企業文化は面倒を見る人が必要だ。


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2020年2月24日 (月)

デンソー、第45回技能五輪国際大会においてメダルを獲得

デンソー、第45回技能五輪国際大会においてメダルを獲得 (2019/8/28)

 ちょっと古いけど、技能五輪国際大会でデンソー社員が金メダルを始め5個のメダルを獲得したそうだ。日本は「ものづくり」を海外にシフトしているけど、メダルを獲得したのは日本の選手が多い。

 なぜ、デンソーは国内でものを作らないこのご時世に技能五輪にこだわるのか? 正直違和感がある。↓に答えがあった。

[デンソーの技能五輪への取り組み](https://www.tetras.uitec.jeed.or.jp/files/data/201402/20140205/20140205.pdf)

 人材育成を継続的に進めてきた結果, 現在も修了者が技能やデンソースピリットの伝承者 として各職場で重要なポジションを占め活躍してい る。 今後も継続的に取り組みを進めていくことが, 当社の人材育成となり,ものづくりの力を継続に向 上させていくことになると考える。

 「ものづくり」にこだわること、それを体現するために技能五輪に出場すること、そして何より、組織をあげて出場する若者に金メダルを取らせることには、理由がある。

 選手は決して物見遊山で競技会に出ているわけではないようだ。会社は「成績は振るわなかったけど勉強になったからいいか」では満足しないようだ。

 スピリットの継承にはコストがかかる。だから本気にならなければ継承できない。


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2020年2月22日 (土)

デジタルイノベーション2020 <時代にあった教育・訓練が必要>

デジタルイノベーション2020で人材育成関連のセミナーを聞いてきた。

会場は東京タワーの近くのザ・プリンスタワー東京、セミナー会場はA~EとX、Wの11会場。

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 セミナーを聞いて自分の部署の研修を考えた。内容はともかく、部門の規模が拡大しているときの研修から変わっていないので、そもそも、時代にマッチしていないと思った。

 企業にしても、企業内の部門にしても、規模拡大の局面での教育・訓練は受講者個人の能力向上は少なくても、多くの受講者に教えることが重要だったから、教える側主体の学校形式が有効だった。研修だけでは業務で使えないから受講後は自助努力とOJTに頼ってきたから、業務に必要な能力を獲得するまで長い期間が必要だった。

 ところが、縮小局面では、多様なニーズに応えることや次の事業を速く立ち上げなくてはならない。だから、学習したことを業務で使って成果を出すまでの期間を短縮しなければならない。教育・訓練は受講者の要望に応じて行う、受講者主体の教育・訓練が必要だ。

 自分の部署を考えてみると、最近の状況は規模拡大の局面ではなく、規模縮小の局面だ。ところが、研修はほとんど集合研修で、一方的に詰め込んでいる。規模拡大局面の研修しかできないのだ。

 現場ですぐ使えることを教えるべきだと言う人もいるのだが、このご時世、全ての現場で必要とされていることなど無い。現場ごとに必要とされている能力は違うのだ。しかも、「5年後にはできるようになります」では遅すぎる。

 だから、学習から実戦投入までの期間を短縮しなければならない。そのために、人材育成担当は、実現に必要な具体的な方策を考えなければならない。


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2020年2月20日 (木)

残業学 <残業だけの問題ではない>

残業学 明日からどう働くか、どう働いてもらうのか? 中原淳+パーソル総合研究所 光文社

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 中原淳氏は

 日本の現状は、「文句を言っていればどうにかなる」「放って置いたら誰かがやってくれる」段階をとっくに過ぎています。必要なのは、企業の働き手が今よりも半歩踏み出して行う、一つ一つの具体的アクションです。

とおっしゃる。
年寄のたちはアクションを起こすインセンティブは無いから、具体的なアクションを起こすのは、若者たちということだ。

 単に残業時間を減らしたら良いというものではいことは、多くの識者が指摘している。いろいろな問題と、習慣、価値観が絡んでいる。

 中原淳氏は
「成長」「仕事」「会社」「ライフ」の定義を変えるべきとおっしゃる。

「成果」の定義を変える――「努力+成果」から「時間あたり成果」へ
「成長」の定義を変える――「経験の量」から「経験の質」へ
「会社」の定義を変える――「ムラ」から「チーム」
「ライフ」の定義を変える――「仕事との対立」から「仕事との共栄」へ

つまり、価値観を変えるということだ。

 人生の折り返し点を過ぎた年寄が自ら価値観を変えるのは難しい。外圧や上からの圧力にさらされて、受け入れざるを得なくなるのだが、三つ子の魂はそう簡単に変わらないだろう。

 一方で、若い人たちは変えざるを得ない。あと50~60年働かなくてはならないのだから。
だったら、変えるのは早いほうが良い。当分は、オヤジたちの風当たりが強いだろうが、気にすることはない。オヤジたちのほうが先に死ぬ。

 「成果」を「時間あたり成果」へ変え、「成長」を「経験の質」へ変えるために必要なことは「自分の頭で考える」ことだ。

 量を追うと自分の頭で考えなくて良い。何度も失敗すれば、自然にHowToが身に着く。オヤジたちはそうやって覚えてきたのだ。しかし、「時間当たりの成果」を求め、「経験の質」から成長するには数少ない失敗から学ぶために自分の頭で考えなくてはならない。

 長時間働く必要はない。自分の頭で考えれば良いのだ。

 残業代はあてにせず、能力を得ることに金と時間を使うことだ。

 人生は長い。目先の残業代にとらわれてはいけない。


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2020年2月18日 (火)

TMP92CM22FG

TMP92CM22FGは東芝の16bitCPU TLCS-900Hシリーズ

 秋月で見つけたので買っておいたもの。0.5mm 100pinQFPの半田付けはまだできると思っていたのだが、最近歳のせいか弱気になってきたので、知人に頼んで付けてもらった。さすがに綺麗に付いてる。

Tmp92cm22fg

 知人曰く実体顕微鏡を買えと。商売じゃないので年寄はDIPで遊ぶことにしよう。

 TLCS-900H1シリーズは、東芝のZ80上位互32bit.CPU
TLCS-900→TLCS-900/H→TLCS-900/H2→TLCS-900/H1らしい。H2よりH1の方が後発。
「TLCS-900/H&H2活用ハンドブック」をAmazonで買ってみた。

Tlcs900h

 ↑の本の付録CDにアセンブラが収録されている。コンパイラはメーカ製があるけれどFreeで公開されてない。gccでもサポートされてない。ここがSHやH8と違うところか。

 京セラが1998年に発売したPHS データスコープDS110にもTLCS-900/Lが使われていて、データスコープの開発キットにコンパイラもある。開発キットは当時無償で配布された。

Datascopecd

 コンパイラ(CC900.EXE)はあるけど16bitアプリだ。そのままでは64bit Windowsで動かないが、MS-DOS playerで動くようだ。

 ボードを作ろう。


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2020年2月16日 (日)

ロボデックス2020

ロボデックスウエラブルEXPOを見てきた。

 異業種の展示会は楽しい。
 ロボデックスはどこのブースでも多関節ロボットが動いて一見同じようだけど、移動、加工など基本機能の他にAI技術を導入して制御の精度を上げたり、選別機能を持たせたりして、人間にしかできなかったことができるようになっている。

 今後の人間の仕事は

  • ロボットを作る
  • ロボットの作業を決める
  • ロボットに作業を教える
  • ロボットを修理する
  • ロボットができない超ムズ作業

になるんだろう。

◯送電線検査ロボット

 高圧の送電線にぶら下がって自走して、撮影した送電線の画像からAIで異常を調べるロボット。高専生を対象にしたDCON2019本選出場作品

 高専生を対象に「ものづくりの技術」と「ディープラーニング」を活用した作品の事業評価額で競うコンテスト、DCON2019はサイエンスゼロで紹介されていた。東大の松尾豊教授によると、ディープラーニングを道具として使うのは難しくない。AIを研究している大学生より、もの作りができる高専生に期待しているらしい。

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◯ロボット+AI

 立体的な迷路を傾けて玉をコントロールして途中の穴に落ちないでゴールまで運ぶデモ。
上から画像を撮影して画像解析して、モーターを制御して迷路を傾ける。リアルタイムで制御できるらしい。

Robotai

◯パワーアシスト・スーツ
 動力源としてモーターや圧縮空気を使用したものから、動力源を使用しないものまで、各種展示されていた。

Powersutu

↑は外部動力現がないタイプ

◯人間用エアバッグ

 人間の腰に装着して、転倒時のGを検出してエアバッグを動作させて、股関節などの骨折を防止するもの。
頭はどうやって保護するの? の問いに、帽子をかぶってくださいとのこと。

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◯骨伝導イヤホン
 骨伝導イヤホンは昔からあるけど、スマートになってる。
感音性難聴に効果があるのだろうか?試しに着けてみたけどよくわからなかった。補聴器がわりに使えるのか、家電量販店で試してみよう。

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2020年2月14日 (金)

ADALM2000(2) <開けてみた>

ADALM2000(M2K)を買った

やっぱり中が気になるので開けてみた。

〇表

Adalm2kpcb

〇裏

Adalm2kpcb2

AD9963

Ad9963

 この製品のキーパーツ。

100Msps12bitADC×2, 170Msps12bitDAC×2 のミクスト・シグナル・フロントエンド。
SDRや超音波医療機器のフロントエンド、携帯用測定器への応用を想定しているらしい。

Zynq-7000 SoC

Zynq7000

  旧AlteraのFPGA Artix-7とDual-Core ARM Cortex-A9が入ったSoC
組込みLinux+ハードウェアを制御する部分はFPGAで実装するのでデジタル回路は少なくなる。
この製品も、AD9963とZYNQ-7000以外はアナログ回路だ。さらに、FPGAで、ロジックアナライザやパターンジェネレータを実装している。

〇JTAG&Serial

 JTAGとシリアルのコネクタがある。

Adalm2ktp

 AD9963が想定している用途では、アナログ回路の設計が重要になるが、アナログ回路の技術者は不足していてなかなか育成できないから貴重だ。だから、チップベンダーとしてはチップを開発するだけでは売れず、売ろうとするチップを使用した製品を積極的に市場に投入しないと使われない(使えない)のではないだろうか、と考えるとこの製品は設計見本なのだろう。そのうち、半額以下でパチモンが出てくる?。(^^;

 やっぱり、Wifiのチップはない。
今時bluetoothやWifiのモジュールは安くなっているので入っていてもよさそうだ。しかし、無線モジュールを実装するとノイズが増えるだろう。使い勝手は良くなるが測定器として使うには素直なほうが良いという設計方針なのだろう。

 作業机で使うことを考えるとPCよりタブレットで使えるとうれしいのだが。

 



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2020年2月12日 (水)

50歳を過ぎたらやってはいけないお金の話

50歳を過ぎたらやってはいけないお金の話 山中伸枝 東洋経済新報社

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 ふと、老後っていつからなのだろうかと思い調べてみた。
生命保険文化センターによると、老後のための貯めた資金を使い始める年齢は、65歳と70歳が多いらしい。定年や再雇用が終わるときなど仕事を辞めるときが節目のようだ。

「老後」とはいつから? 生命保険文化センター
(https://www.jili.or.jp/lifeplan/lifesecurity/oldage/1.html)

最近、金融庁の金融審議会市場ワーキング・グループが作成した「高齢社会における資産形成・管理」に記載された「2000万円問題」が炎上した。
(https://www.fsa.go.jp/singi/singi_kinyu/tosin/20190603/01.pdf)

超簡単に言うと、現状、高齢無収入世帯では平均して支出が収入より5万円いので、20 年で約 1,300 万円、30 年で約 2,000 万円の取崩しが必要になる、という内容だ。

 山中伸枝氏は、老後の資金より収支のバランスが取れていることが重要だとおっしゃる。

 収支のバランスが取れていれば、老後破綻する危険性は低いから、焦って資産を増やそうとするとカモになるらしい。他人を食い物にする輩は、不安を煽って近づいてくるものだ。

 泥縄的に資産を増やそうとして、資産が減る例が紹介されている。

例えば、

銀行や証券会社の窓口に行き、「初めて投資信託を買うので、商品内容を教えてください」と言えば、相手は新しいお客さんが来たと思っていますから、懇切丁寧に教えてくれるはずです。自分のわからない点については、どんどん質問してください。ただし、注意点があります。

 それは絶対に「お勧めは何ですか?」と聞かないことです。

「お勧めは何ですか?」は鴨葱ってことらしい。

結論は、できる限り働けということだ。定年後は暇つぶしに働いていたのは団塊の世代だが、もう団塊の世代のように暮らすことはできないので、定年後も真面目に働かなくてはならないようだ。

 時代は変わっているのだ。


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2020年2月10日 (月)

ADALM2000 <1台の装置で複数の計測>

 アナデバのADALM2000(ADALM2K)を買ってみた。

 20年くらい使っているアナログオシロがくたびれてきたにで新しいと思い安物のデジタルオシロを探していた。ディスプレイを持たないUSB接続のオシロはかなり安くなっているようだ。ところが、安物の帯域は1MHz程度が多い。オーディオ帯域を見るならこれでも良いのだが、やはり、高周波も見たい。

Analog Discovery 2は100Msps/14bit/2chでよさそうだが、¥3,6720@秋月なのでディスプレイがあるDSSが買える。
Open Scope MZ は6.25Msps/12bit/2chで1,0580@秋月だ。帯域は物足りないけどこれを買おうかと思っていたら、ADALM2Kに気がついた。
ADALM2Kは100Msps/12bit/2chで1,2580@秋月だ。分解能はAnalog Discovery2より劣るが値段が1/3だからこんなもんだろう。
2018年から販売しているらしい、気がつかなかった。

アナデバのページ(https://www.analog.com/jp/analog-dialogue/studentzone/studentzone-june-2019.html)によると機能は、

  • USB 2.0/OTGに対応(LANとWi-Fiをサポート)←LANとWifiをサポートの意味が分からない
  • 2つの汎用アナログ入力
    差動、±25V、1MΩ || 30pF 、12ビット、100MSPSのADC。帯域幅は25MHz
  • 2つの汎用アナログ出力
    シングルエンド、±5V、50Ω、12ビット、150MSPSのDAC。帯域幅は30MHz
  • 2つの可変電源
    0V~5V、-5V~0V、50mA
  • 16本のデジタル入力/出力ピン
    3.3V、1.8V、100MSPS、5Vトレラント
  • 2つのデジタル・トリガ
    3.3V/1.8V、100MSPS、5Vトレラント

というもの。

中身は、本体とUSBケーブル、5x2のアナログ用ワイヤ、10x2のデジタル用ワイヤ。

Adalm2k2

ピン配置はコネクタの上面に印刷してある。

Adalm2kcon
左側(1+~GND)はアナログ、右側はデジタルIO 16ch。

 BNCコネクタのプローブが使えないと不便だ。BNC拡張基板を作ろうかと考えて部品をカートに入れたら、Analog discovery2用のBNC拡張基板と値段があまり変わらないので一緒に買った。(年を取るとめんどくさくなるんだよね)

Adalm2kbnc

左側がアナログ入力(2ch)、右側がアナログ波形出力(2ch)、AC/DCカップリングは青色ジャンパーでの切り替える。本体のピンはすべて下側のヘッダピンに出ている。

 M2Kの回路図は(https://wiki.analog.com/university/tools/m2k/devs/hardware)で公開されている。

 M2Kの構成をざっくりいうと、2ch,100MspsのDAC/ADC(AD9963BCPZ)+Linuxだ。LinuxはXilinxのSoC、ZYNQ-7000(ARM Cortex-A9 Dual-Core)に実装している。ARM Cortex-A9 Dual-Core,RAM512bだかiPhone4Sくらいか。

 回路図にはWifiが載ってない。ラベルにMACアドレスが書いてあるので載っているはずなのだが、

Adalm2kmac

 PCに接続すると、たくさん認識される。

M2k_devices

〇ディスクドライブ

M2k_massstrage

認識されたドライブにinfo.htmlがあるのでブラウザで開くと、ファームウェアのバージョンなどの情報を見ることができる。このドライブでDFUを使ってファームウェアのアップデートできる。

〇シリアルデバイス

M2k_serial_login

 ターミナルソフトを使って115,200bpsで接続するとログインできる。
ユーザー/パスワードはwiki(https://wiki.analog.com/university/tools/pluto/drivers/windows)にある。

〇ネットワークアダプタ

M2k_ssh_login

 NICとしても認識しているので、192.168.2.1にブラウザでアクセスすると、ストレージで見えるinfo.htmlと同じ内容が表示される。また、sshでアクセスするとログインできる。

 netstatで待ち受けポートを見ると 30431/TCPが開いてる。調べてみると、IIOらしい。IIOはLinux Industrial I/O Subsystem(https://wiki.analog.com/software/linux/docs/iio/iio)で、簡単に言うとA/D、D/Aにアクセスするしくみだ。A/D入力、D/A出力しようとすると、どこかでバッファを持たなければならないのだが、IIOはドライバがリングバッファを経由したアクセスを提供してくれるので、アプリはバッファを管理しなくてよい。

 機能に書いてあった、LANというのは、ネットワークデバイスのことだろう。じゃあ、Wifiってなんだ?

 たぶん続く



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2020年2月 8日 (土)

組織風土改革世話人交流会2020

組織風土改革世話人交流会に参加した。

いろいろな職場で風土改革に取り組んでいる人の話を聴くととでも刺激をもらえる。

 誰でも仕事や職場のことで、大なり小なり困っていることや悩んでいることはある。それを自ら解決したり解決しようとしている人達の考え方や体験がためになるのは、自分が抱えている問題に重ねて聞いているからだろう。利害関係がないので素直に聴けるのもよい。

トップが変わると組織の雰囲気が変わる。

 古い体質の組織で風土改革に取り組んでいると苦労する。多くの人は簡単には変わらないからだ。ところが革新的なトップに変わると、簡単に変わってしまうように見える。改革しようとしていた人を追い越すくらい変わるので、改革しようとしていた人は戸惑ってしまう。

 改革しようとする人が1割、意思を持って変わらないようにしようとする人が1割、その他の人が8割とすると、これまで変わらなかった人たちや新しいトップになって変わった人たちは、周りに追従する8割の人たちだろう。

 改革しようとする人と、変化を拒む人は、意思を持っている。変える/変えない理由を考えている。ところが、その他人は変わらなければならない理由を考えていない。トップに忖度しているだけだ。だから、「変えなければならないこと」と「変えてはならないこと」を考えない。

 その結果、「変えてはならないこと」が忘れられる。それは、組織の存在意義であったり、創業者の理念であったりだ。

 そして組織は漂流を始める。



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2020年2月 6日 (木)

幸運の女神の正体 <実はオヤジ>

 人の噂や評判は伝わってくるものだ。噂に疎い、いや、噂は鬱陶しいと考えているオヤジにも伝わってくるのだからよっぽどのものだろう。

 人事に関わっていると、評判は重要だ。直接話して人となりを確かめることができない場合は、信頼できる人の評価に頼ることになる。

 先日、良い評判が伝わってきた若い人のキャリアのために、多くのオヤジたちが調整しているのを見た。評判が良いから自分の部下に引っ張ろうと言うスケベ心ではなくだ。

 ひょっとすると、これが幸運の正体なのかもしれない。女神でなくオヤジたちというところは、ちょっとキモいけど。その若者には、応援してやろうと思わせる何かがあって、それが評判と一緒に伝わるのかもしれない。論理的な説明はできないけれど。

 評判は、じっとしていては生まれない。何かに打ち込んでいると、いつの間にか生まれて、感度を持っている幸運の女神(実はオヤジ)にキャッチされるのかもしれない。

 だから、狙って良い評判を流すことはできないのだと思う。


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2020年2月 4日 (火)

A面に恋をして 名曲誕生ストーリー <いい歌は誰が歌ってもいい>

A面に恋をして 名曲誕生ストーリー 谷口由記 株式会社 リットーミュージック

A

 この本は、原田真二のキャンディ(1977年発売)からGIGGYのGLORIA(1988念発売)まで、昭和の名曲が「どこからどうやって作られたか」というインタビューを基にしている。

  1. 原田真二「キャンディ」
  2. さとう宗幸「青葉城恋唄」
  3. 渡辺真知子「かもめが翔んだ日」
  4. 五十嵐浩晃「ペガサスの朝」
  5. 石川ひとみ「まちぶせ」
  6. 大橋純子「シルエット・ロマンス」
  7. 稲垣潤一「ドラマティック・レイン」
  8. H2O「想い出がいっぱい」
  9. 村下孝蔵「初恋」(語り:須藤晃)
  10. EPO「う、ふ、ふ、ふ、」
  11. 小林明子「恋におちて」
  12. LOOK「シャイニン・オン 君が哀しい」
  13. ZIGGY「GLORIA」

 オヤジ世代には懐かしい曲ばかりだ。
この本を読んで、久しぶりに村下孝蔵とEPOを聞いたらとっても良かった。

 大勢の人の記憶に残るような楽曲は、多かれ少なかれ偶然の産物のようだ。
この本に登場するような人は音楽を職業にしているから、それなりのクオリティでアウトプットできる。
それでも、時代を超えて残るには偶然が必要なようだ。

 偶然が生み出した楽曲は一人歩きし、作り手が楽曲に縛られるようになる。
この本に紹介されているほとんどの歌い手は、それを嫌ってある時期、大ヒット曲から距離を置いている。

 そして、距離を置くことで、改めて良さが分かり、再び歌い始めるようだ。

 この本を読んだのは、大橋純子さんのシルエット・ロマンスのページがあったから。
大橋純子さん曰く、

歌手は一過性のもので、残るのはメロディと詞なんです。だって、良い歌は、誰が歌ってもいいんだもん。邦楽のカバー・アルバムを作ったときにわかりました。いろんな人が歌ってくれる歌は、良い曲なんです。

らしい。
大橋純子さんは2枚のカバー・アルバムをリリースしておられる。


↑(https://www.amazon.co.jp/中央フリーウェイ/dp/B072JWMPLQ)
PrimeMusicで聴ける


↑( https://www.amazon.co.jp/シルエットロマンス/dp/B071JNZZ2K)
PrimeMusicで聴ける

 彼女の歌ではないが、たしかにいい。


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2020年2月 2日 (日)

「ご清聴ありがとうございました」 <神は細部に宿る>

 とある研究発表会を聴いてきた。

 気になったのは、発表の最後に「ご清聴ありがとうございました」と言うのは良いのだが、それをわざわざスライドで表示して、そのままにしておくこと。

 ひょっとすると、プレゼンの中でそのスライドが一番長く表示されてる。
でも、一番情報量が少ないんだよね。
その前の「まとめ」のスライドを表示しておいてくれればいいのに...

閑話休題

 研究部門にいた経験では、研究者は研究内容や研究の結果を話したいものだ。

 そこで、マネジメントしていたときには、話したいことではなく、聴衆が聴きたいことを話すように、メンバーにお願いしていた。

 聴衆が聞きたいことは十人十色だから、聴衆を想定しなければならない。

  •  同じ分野で研究している人なら、研究の詳細や失敗したことなど研究の過程を聴きたいだろう。
  •  研究成果を応用・活用しようとしている人なら、研究の過程より研究の結果を聴きたいと思うだろう。
  •  さらに、研究結果を応用したシステムや製品を使いたい人は、研究の結果より、そのシステムや製品がいつ使えるか、どのような利益をもたらすかに興味があるだろう。

 学会のような研究者を対象にした発表会ではなく、組織内の発表会では、聴衆は多様で聴きたいことも多様だ。しかも、発表者の話したいことと聴衆が聴きたいことにはギャップがある。だから、研究者やマネジャーは、聴衆を想定して、その聴衆が聴きたいことを話すようにしないと、発表会を開催する意味が無くなってしまう。

 発表していた頃、マネジャーは細部にこだわると思っていた。その後、一聴衆として発表会に参加すると、スライドの図やフォント、色、説明など、詰めが甘いところが見えてしまう。

 見やすいスライドや分かりやすい説明はテクニックだから習得は難しくない。追求するかしないか、伝えたいかどうかだ。神は細部に宿るのだ。

 そして、マネジャーを経験すると、誰に何を説明しているのかよくわからない発表は、マネジメントの問題だと思うようになった。


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