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2020年5月16日 (土)

給付金のオンライン申請 <手段が目的化した申請システム>

 特別定額給付金の申請、給付が始まっている自治体が多くなってきた。住んでいる千葉市はオンライン申請が5/15から始まり、郵送による申請は5月下旬かららしい。

 政府はオンライン申請で簡単に手続きができることをアピールしているが、地方自治体の現場では作業が煩雑らしく、急いでいない人は郵送での申請にして欲しいらしい。 4月から無職だが、一刻を争うほど困っていないので郵送で申請することにした。

 他の自治体と比べてなぜ千葉市は遅いのか? というクレームもある。千葉市の人口98万人なので、人口が少ない自治体と比べると準備作業に時間がかかり、給付事務も作業量が多いらしい。人口が少ない自治体では、オンライン申請で受付けた給付作業の煩雑さを、職員の頑張りでカバーしているようだが、政令指定都市規模の自治体では職員の頑張りでカバーできる規模ではないということだ。

  国会では「迅速かつ的確」が議論されているが、自治体の現場での作業は見えない。 国会では野党議員は現場を知らないからヒドイことを言われる。

 ここまでは前振り (^^;

 オンライン申請するとなぜ給付作業が煩雑になるか、滋賀県湖南市長の谷畑英吾氏が説明しておられる。
https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=2476990242400780&id=100002694855414

 無事、マイナポータルを通じて電子申請がされたとしても、役所側では独立した電子データを受け取ることになります。このデータでそのまま銀行振り込みされるわけでなく、ここから人の手で1件ずつ処理されていくことになります。世帯主のマイナンバーカードで確定するデータは世帯主の氏名、生年月日、住所だけだからです。

 世帯員については、様式には続柄と生年月日を打ち込む欄がスペース的に設けられているものの、氏名だけしか打ち込まずに電子申請が完結するので、それが正しいかどうかを人の目で?合しなければなりません。せめて生年月日があればすぐに確からしいと確認もできるのですが、氏名だけで住民基本台帳と?合することになります。

 例えば、複数世帯が同居している場合、どちらかの世帯主が電子申請をしようとして、両世帯の世帯員を混同したり一括して申請フォームに打ち込んで申請してきた場合、その人が別世帯なのか、申請に世帯員が揃っているのかなどは、やはり人間の目で確認していかなければなりません。

 また、極めて厄介なのは、振込先口座を確認するために、預金通帳かキャッシュカードの画像データを添付することにしていることです。手続きを簡略化するために写真があればいいんじゃない的に設けたのでしょうが、最近のスマフォは画素が半端ありません。データ量がかなりなものとなっており、これを申請データと?合するために画面表示や打ち出しをするだけで、ものすごい時間的ロスを生じます。

 情シス部門で働いたことがあるらわかると思うのだが、はっきり言って、意図的にこんなシステムダメダメ・システムは作らないと思う。自働化・効率化するためにITシステムを導入して、その結果、大量の人手による作業が必要になる。絵にかいたようなダメダメ・システムだ。

 おそらく、マイナンバーカードを導入することが目的で、利用することは目的ではなかったのだろう。マイナンバーカードは手法だ。手段が目的になったのだろう。

 10万円が一刻を争わない人のオンライン申請で、10万円が一刻を争う人に影響が出なければよいのだが。


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