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書籍・雑誌

2017年5月24日 (水)

上司は思いつきでものを言う

上司は思いつきでものを言う 橋本治 集英社新書

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本をブックオフに売りに行ったついでに買ってきた。

 一度読んだ気がする。前回に読んだときは、思いつきでものを言われる部下の立場だったが、今回は思いつきでものを言う立場になったからだろう。

 最近、精神的に疲れることが多い。

 ずいぶん前に現場で直接手を動かす仕事から離れた。その時も精神的に疲れたのだが、現場の近くにいたので、疲れたら現場に逃げ帰っていたのだろう。

 最近疲れるのは、相変わらずピラミッドの作法に戸惑っているのと、疲れても現場に逃げ帰ることができないことが原因だろう。

 ウチも上司のピラミッドが大きい。上司のピラミッドは大きくなることはあっても小さくなることはない。それでいて人員削減だから、現場が痩せてくる。

 ピラミッドに住んでいる上司が現場に行くことは無い。そして、皆上ばかり見ている。目の前に退職時期が迫っているのに上ばかり見ている。

 「下から上への風」もない。最近始まったことではない。それでもなんとかやってこれたのは、橋本治氏が指摘するように組織が拡大していたからだろう。

 縮小基調の時代になって、現場と上司のピラミッドとの乖離による弊害が顕在化してきた。

現場は、「上司はいつかわかってくれる」と、どこにもいない白馬の王子を待っている人や現実から目をそらして上司を非難する人さまざまだ。しかし、橋本治氏が言うように、ものわかりの良い上司などいない。「上司のピラミッド」に属したら、下を見ることは許されないのである。

 今度、「思いつきでものを言う上司」に出会ったら「あきれる」技を使ってみよう。

 あきれられたら「思いつきでものを言う上司」になっているということか。


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2017年5月13日 (土)

親鸞

親鸞 五木寛之 講談社

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 親鸞を名乗る前までの話。越後に流されるところで終わっている。

 司馬遼太郎によって坂本龍馬像ができたように、五木寛之によって親鸞像ができるのだろうか。

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 うちの菩提寺は浄土真宗で、境内に親鸞聖人の銅像がある。

 法事や報恩講の説教で先代の住職に「生涯にただ一度きりの念仏でよいという一念義」や「念仏さえすれば、いかなる悪行をもおそれることはない」と言う考えが間違っていること、「自力の念仏」「他力の念仏」なども教えていただいた。

 若い頃は何のことかよく分からなかったけど歳をとったせいか頭では理解できるようになった。

 解っていても分かってないのだが..


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2017年5月 5日 (金)

海軍技術研究所

海軍技術研究所 エレクトロニクス王国の先駆者たち 中川靖造 講談社

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 太平洋戦争時のレーダー(電探)技術にフォーカスして、当時術者を多く抱えていた海軍の技術開発の実態を書いた本。

 ウチの歴史を紐解くと、戦後組織を立ち上げる際に、海軍上がりの人を大量に採用したそうだ。自分は、その人達が大量退職したときの大量採用時期に採用されたので、新人の頃には海軍上がりの大先輩から「5分前集合の精神」はよく聞かされた。

 目先のハード開発に追われ、ソフトの取り組みを怠った〝とがめ〟が、いまになって表面化したわけだ。

 ハードにこだわって、システムを作らない。技術者のマネジメントをしているので、気づく点(身につまされる点)が沢山ある。

 戦後に組織ができて 90年になろうようとしている。扱う技術は大きく変わっているが、この本に書いてある海軍の悪しき側面が尾を引いていると思う。組織の風土は、そんなに簡単に変わらないということだろう。

 戦後若い研究者が気づいた、日本に欠けていたものは

  1.  計画性の欠如、
  2.  高度な専門技術者の不足、
  3.  研究推進のマネジメントの不在、
  4.  量産技術の未熟、
  5.  技術の芽を正しく評価する評価者がいなかった、

だという。

この本は1990 年に出版されもので、日米貿易摩擦が問題になっていた時期だ。

技術封鎖という最悪の環境の下で最先端技術の開発に取り組んだ海軍の研究開発方式は、良かれ悪しかれ、今後の日本企業の研究開発を考える上で、何かヒントを与えてくれるのではないだろうか。

と著者の中川靖造氏は言う。この本が出版されて30年が過ぎても、変わっていないと思う。

 太平洋戦は航空機による戦力が重要になっていた。戦艦でも航空機でも戦闘では相手を早く発見した方が圧倒的に有利だ。レーダーを使うと目視で確認できない遠方でも敵を発見できるから、レーダーの性能は戦艦や戦闘機の性能以上に戦力に影響する。 つまり、技術力が戦力に直結するということだ。

 技術力は理論と理論を現実のものにする技能の総称だ。

 日本人は、理学と工学を区別しない。

 理学は原理・法則を明らかにする学問だから、実用性は問わない。一方、工学は実学だから、実用にならなけれは意味はない。

 当時の日本(今でも)は、この辺りの整理が未熟だったのではないだろうか。
理学の研究者に実用性を求めるのは無理がある。しかし、工学も理論が無ければ、実用にならないし、用兵者の言う「武人の蕃用」は無理だ。

 だから、研究者と技術者のマネジメントが必要になる。つまり、研究者の知見を技術者が兵器として実用化し運用者を訓練、戦闘に有利になるようにしなければならない。

 必要であれば「武人の蕃用」にこだわらず運用でカバーして、後から改良することも必要だ。レーダのように戦局を左右しかねない技術ならなおさらだろう。(その点ではイギリスのマネジメントは大したものだ)

 つまり、太平洋戦後当時の海軍には、研究者や技術者の能力を成果につなげられるマネジャが不足していたということだ。海軍のような官僚組織ではマネジメントは無理だったのかもしれない。

 戦争が終わって70年が過ぎたが、自分の周りを見ると、研究者、技術者のマネジメントは満足とは言えない。官僚的だからなあ~ ウチは未だ日本帝国海軍と同じか。


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2017年4月23日 (日)

データ・サイエンティストほど素敵な仕事はない <アウトソースできない?>

データ・サイエンティストほど素敵な仕事はない トーマスH.ダベンポート DIAMONDハーバードビジネスレビュー

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 「データ科学」(Data Scientist)という言葉の流行のきっかけになった論文らしい。

 この論文を読むと、「データ・サイエンス」を使って価値を創出する「データ・サイエンティスト」と呼ばれる人達がいてその人達の活動領域を「データサイエンス」と定義しているようだ。そして、「データ・サイエンス」の重要性より、企業にとっての「データ・サイエンティストの重要性について論じてある。

 一般的には科学を実用化するのはエンジニア、実装するのがテクニシャン、運用するのがオペレーターだ。コンピュータで例えると、コンピュータ・サイエンスを研究する科学者(コンピュータ・サイエンティスト)がいて、その研究成果を活用して実際にコンピュータ・システムをSE(エンジニア)が設計して、プログラマ(テクニシャン)がl実際にコンピュータを動作させるシステムを作り、オペレータが運用する。 

 データ・サイエンスは科学と技術が明確に分かれていないようだ。

  データ・サイエンティスト = データ・サイエンス + データ・エンジニア + プログララマ( +オペレータ) 

 「データ・サイエンティスト」は「データ・サイエンス」から始まったものではなく「データ・エンジニア」を科学方向と実用化方向に拡張したような感じだ。

 今後、成熟すると分離するのかもしれないが、今のところ、「データ・サイエンス」と「データ・サイエンティスト」は不可分ではないと思う。

 とすると、問題は、アウトソースが困難なことではないだろうか?。つまり、データ分析システムの構築を外注して、そのシステムを運用という、従来の情報システムの調達方法が使えないなら、大きな問題があるのではないだろうか?

 アウトソースできないとすると、デター・サイエンティストを採用するか育成するかしかない。

 SIerは「アウトソースできますよ。^^)」と言うのだろうが、「動かないコンピュータ」になって日経コンピュータのネタになるのでは。


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2017年4月20日 (木)

イギリス人の、割り切ってシンプルな働き方

イギリス人の、割り切ってシンプルな働き方 山嵜一也 角川/中経出版

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山嵜一也氏は

実は、「成熟国の先輩」であるイギリスには、日本人が学ぶべき(取り入れられる)多くの生き方・働き方があるのです。
「日本人が学べるところがあるのではないか?」という視点からまとめたものです。

と仰る。

 山嵜一也氏はマイノリティとしてイギリスで暮らしたから、イギリスと日本の違いに気がついたのだろう。日本で暮らしているイギリス人は日本に見習うべきことを発見しているだろうし、おそらく、イギリスの良い面だけでなく、日本も良い面lにも気がついているはずだ。

 日本人は古くは中国、明治になってからは欧米から技術や文化を取り入れてきた、筋金入り入りの外国崇拝文化だから、「外国に習うべき」という議論になりがちだ。

 日本人よりイギリス人のほうが優れていて、日本人はイギリス人をみならうべきだという論調の方がウケが良いのかもしれない?

 単に他者から学ぶだけではなく、自分自信は客観的に見れないから、客観視できる他者と比較することによって、自分を理解するという姿勢も必要だと思う。


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2017年4月14日 (金)

WORK SHIFT

WORK SHIFT リンダ・グラットン プレジデント社

Workshift

何年か前に買って積ん読していた。LIFE SHIFT(2017/04/05)を読んだのでその勢いで読んだ。

いくつかの専門技能を連続的に習得していかなくてはならない。これが第8章で取り上げる〈第一のシフト〉である。

私たちは、孤独に競争するのではなく、ほかの人たちとつながり合ってイノベーションを成し遂げることを目指す姿勢に転換する必要がある。これが本書で提案する〈第二のシフト〉である。

には、際限ない消費に終始する生活を脱却し、情熱をもってなにかを生み出す生活に転換する必要がある。これが本書で提案する〈第三のシフト〉である。

 

 リンダ・グラットン氏の考える近未来が描かれている。

今後社会環境の変化は加速するだろうということは誰でも考えていることだろう。漫然と茹でガエルになるか、変化に満足に対応できできないにしても、自らの意思で変わろうとするのかは大きな違いだ。

 現在の自分に対する評価は、自分を取り巻く環境を前提にしていることが多い。
「此奴は環境が変化しても成果を上げ続けるだろう」という理由で評価されている人は少数だろう。このような評価をするためには、評価する側も環境が変わることを覚悟しなくてはならない。つまり、上位の者が下位の者を評価している場合、環境が変化して上位と下位が入れ替わることまで覚悟しなければならない。

 普通の人は、自分が築き上げた評価を下げたくないから、環境が変わることを前提にできない。特に歳をとると、環境が変わって価値観も変わり、一から自分の評価を積み上げるには大きな抵抗がある。

 更に定年が近ずくと人生の終盤という固定観念がある。ところが、人生は長くなっているので、定年が近くなっても、その時々に世間が必要とする技能を習得し続ける必要がある。

 おそらく若い人は、その覚悟はできていのもだろう。

 であれば、早いうちに、効率よく技能を習得するための技能を習得すべきだ。

 技能の習得に近道はないので、とりあえず目前の技能を全力で習得することだと思う。


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2017年4月 5日 (水)

LIFE SHIFT <100歳まで生きるとするとどうするか>

LIFE SHIFT リンダ・グラットン 東洋経済新報社

Lifeshift

 寿命が100年になる時代にどう生きるかという本。
根拠は無いけれど、自分は100歳まで生きられないと思っている。現在想定できる100歳は幸せそうでは無い。

 ところが、いま20歳の人は100歳以上、40歳の人は95歳以上、60歳の人は90歳以上生きる確率が半分以上あるという。

 厚労省によると、平成22年における55歳の平均余命は27.07年だそうだ。つまり平均的には83歳まで生きる。

 定年が近づいて、考えることは、年金がもらえる65歳までどうやって稼ぐかということだが、確率50%で90歳まで生きるなら70歳までは働かなくてはならないのだろう。

 60歳で定年退職すると、65歳まで働くか、70歳まで働くかではかなり違う。
65歳まで働くならなんとかなるだろう(根拠は無いけれど)。しかし、70歳まで働くなら、キャリアチェンジが必要で、準備期間が必要だから今から準備が必要だろう。


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2017年3月29日 (水)

人生に悩んだらアドラーを読もう

人生に悩んだらアドラーを読もう 岸見一郎 幻冬社

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 哲学のようだと思いながら読んだ。

 ところで心理学がもともと哲学から発したことも、心理学を学ぶ時に忘れてはならない、と私は考えています。

と岸見一郎氏はおっしゃる。どうりで哲学的だ。

 でも、どの辺りがアドラーなのかは分からず終いだった。

 褒めるについて、岸見一郎氏はおっしゃる。

ほめるというのは、能力がある人が能力のない(と見なしているという意味ですが)人に上から下に向かって下す評価なのです。

そして、褒められも嬉しくないのは、対人関係の下に置かれることに抵抗があるからだという。褒める代わりに感謝の言葉をかけれは良いのだという。

 士気高揚のためには積極的に表彰すれば良いという人がいる。 しかし、本当に士気が高揚するかどうかは誰が表彰するかによるということだろう。

 表彰者との人間関係において、尊敬できる人には自分が下に置かれてても良いと思い、尊敬できない人には下に置かれたくないと思う。

 つまり、尊敬する人から表彰されると嬉しいが、尊敬できない人から表彰されると嬉しくない。あとで恩を着せられるのはイヤだと思ってしまう。(ヒネてるなぁ...)

 表彰で士気を上げようとするなら、まず、表彰者自身が人格を磨くことが必要ということだ。逆説的に言うと、尊敬されていないなら、積極的に表彰すると逆効果になるということだ。

 ところが、「ありがとう」と謝意を伝えることは人格に依らない。
「オメ~に褒められたか~ねーよ!」はあるけれど、
「オメ~に感謝されたか~ねーよ!」はない。


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2017年3月21日 (火)

COCORA自閉症を生きた少女 <最後まで読めなかった>

1 小学校 編 天咲心良 講談社

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 期間限定で「小学校編」が無料だったので読んでみたら、最後まで読めなかった。読み進めるにつれ苦しくなってきて、とうとう読むのをやめた。

 天咲心良氏が書いた最初の原稿は他人が読めないくらいの恨みがこもっていて、それでは読者は読めないくらいから編集者が読めるように手を入れたのではないか、という書評をどこかで読んで納得した。

 藤家寛子氏の「他の誰かになりたかった」とはかなり違う。

 もう少し、心に余裕があるときでないと最後まで読めそうにない。


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2017年3月15日 (水)

コミュニケーション技術

コミュニケーション技術 篠田義明 中央公論新社

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 作文技術とか文章の書き方のような本はずいぶん読んだのだが、この本はタイトルがコミュニケーション技術だったので読んでなかった。

 若い人たちには、「理科系の作文技術 木下是雄 中央公論」を進めている。

 この本はHowTo本だ。理科系の作文技術のように心構えについては触れていない。この本に書いてあるように書くと伝わるように書ける。伝える内容があるかないかは別問題だけど。

 「日本語の作文技術 本田勝一 朝日文庫」も技能の解説本で、1つ1つの技能について詳細に説明してある。この本は、詳細には説明していないがその分楽に読める。



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