エンジニアを「絶望させる」文系管理職のNG行動
その「地雷」を無神経に踏み続けるとどうなるか
(2023/03/01) 黒音 こなみ 東洋経済
黒音こなみ氏は
彼らと信頼関係を築き、時にはクライアントや社内の関係者との橋渡し役となり、プロジェクトを成功させることにある。その前提を踏まえ、エンジニアと仕事をするうえで彼らが嫌がる、「地雷」となるようなNG行動を紹介していきたい。
として、次の5つの行動を示している。
内容は理系文系に関係なくダメな管理者の条件だと思う。
技術者崩れの管理者でも同じことが言える。
著者の黒音こなみ氏は情シス部門に勤務しながら執筆活動しているようだ。
東洋経済の読者を考えると、この特集ににはちょうど良い立ち位置なのだろう。
いまどき、理系文系と分けることに意味はない。
理系、文系という言葉は肯定的な文脈で使われることが少なくなっているような気がする。
「理系」は論理的思考が苦手な人を「これだから文系は...」と言い、「文系」は論理的思考ができない言い訳に「自分は文系だから...」と言う。
「文系」はコミュニケーションが苦手な人を「これだから理系は...」と言い、「理系」はコミニュケーションができない言い訳に「自分は理系だから...」と言う。
思考が退化すると思考が二極化し、中間を許容しなくなるらしい。
だから「文系」「理系」という2つの極に分けたいのだろう。
ところが、100%「理系」100%「文系」はほぼ存在せず、グラデーションで人の数だけ「文系」「理系」の割合が違う特性が存在する。
「理系」、「文系」は、専門分野が理科、文科にあるという意味で、論理的思考能力やコミュニケーション能力は誰にでも必要な能力だ。
だから、この記事は文系、理系に関係なくダメ管理職だと思う。
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chatGPTに遊んでもらっている。
論理的構造を抽出できるのか興味があったので、パズルを解かせてみることにした。
結論:論理的思考を期待すると誤答に惑わされる。
贋金と天秤のパズル
古典的な問題だ。
小学生の時に多胡輝先生の「頭の体操」で見たのが最初だから、最初に出題されたのはかなり前だろう。(1945年らしい)
Q:
目で見ただけでは違いが判別できない、9枚の金貨があります。
9枚のうち、少しだけ重い金貨が1枚あります。
天秤秤を2回だけ使って、重い金貨を判別する方法を教えてください
chatGPTは正解を答える。素晴らしい!。
上記の方法は、地球の重量が非常に大きいという問題があるため、実際には使えません。しかし、この問題に対する解決策として、以下のような手法が提案されています。と回答した。お~やるじゃん!!と思ったら、金貨を地球に変えた手順を示して、2回で判別できると回答した。
すみませんが、水素原子はすべて同じ質量ですので、天秤を使用して重い水素原子を特定することはできません。と答えてきたので、「1個だけ重水素原子が含まれている」という問題に変えたら、金貨とを水素原子に変えた手順を示した。
嘘つき族と正直族と泉のパズル
これも古典的なパズルだ。
このパズルはバリエーションがたくさんある。
嘘つき族、正直族の村人と泉が正直者、嘘つきの双子の兄弟と分かれ道だったり、正直天使、嘘つき天使と分かれ道だったりだ。
Q:旅人が分かれ道にやってきた。 片方は天国に、片方は地獄へと続いている。そこに2人の天使がやってきた。 旅人は2人の天使のどちらか一方だけに一回だけ質問をして 天国に行く道を見つけだすにはなんと聞けばいいか? ただし、2人の天使の一方はうそつき天使で、 天使は必ず正直な答えをし、うそつき天使はかならず嘘の答えをする。 外見はそっくりである。に対しては、模範解答を示した。
Q:正直族と嘘つき族が一緒に住む村にある旅行者が訪れた。正直族は必ず本当のことを話し、嘘つき族は必ず噓をつく。旅行者は飲料水の補給をしようと村の泉に足を運んだが、その泉の水は飲めるものかどうかがわからない。近くにいた正直族か嘘つき族かわからない村人に、その水が飲めるかどうか質問をすることにした。たった一回質問するだけで飲めるかどうかを判断ためには、どのような質問をしたらよいか?に対しては、
A:「もし私がこの泉から水を飲んだら、病気になりますか?」と聞くと良いでしょう。正直族は必ず本当のことを言うため、「はい、病気になります」と答えます。一方、嘘つき族は必ず嘘をつくため、「いいえ、病気にはなりません」と答えます。この質問によって、泉の水が飲めるかどうかを判断することができます。と答えた。
Q:正直族と嘘つき族の問題と、分かれ道と旅人と2人の天使の問題は同じ論理構造ではありませんか?に対して、
A:正直族と嘘つき族の問題と、分かれ道と旅人と2人の天使の問題は、一見すると似たような論理構造を持っているように見えますが、微妙に異なる部分があります。正直族と嘘つき族の問題は、主に相手の発言の真偽を判断することに焦点が置かれています。一方、分かれ道と旅人と2人の天使の問題は、ある条件を満たすために最適な選択をすることに焦点が置かれています。つまり、正直族と嘘つき族の問題では、相手の発言を正しく解釈することが肝心ですが、分かれ道と旅人と2人の天使の問題では、自分自身の選択に関する判断力が必要です。らしい。
分かったこと
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遅ればせながら、今話題のChatGPTをで遊んでみた。
AIといえば、東大入試を目指した東ロボくんプロジェクトを思い出す。
AIは文章を読解できないという判断から、プロジェクトは終了した。
ChatGPTは文章を読解できるようになったのか気になると思っていたら、同じことを考えている人がいるようだ。
ChatGPTに共通テストの英語を解かせてみたら77%取れた (2023/1/14)
「AI vs. 教科書が読めない子どもたち」に、子どもたちが読解できない例として取り上げられた問題をChatGPTに訊ねてみたら、
Alex問題は正解だった。
Q:
Alexは男性にも女性にも使われる名前で、女性の名Alexandraの愛称であるが、男性の名Alexanderの愛称でもある。
この文脈において、以下の文中の空欄にあてはまる最も適当なものを選択肢のうちから1つ選びなさい。
Alexandraの愛称は( )である。
①Alex ②Alexander ③男性 ④女性
A:
Alexandraの愛称は「① Alex」である。文中には、「Alexは男性にも女性にも使われる名前で、女性の名Alexandraの愛称であるが、男性の名Alexanderの愛称でもある」と書かれています。したがって、Alexandraの愛称はAlexであり、Alexanderの愛称でもあることが分かります。
ポルトガル人問題は間違っている。
Q:
・幕府は、1639年、ポルトガル人を追放し、大名には沿岸の警備を命じた。
・1639年、ポルトガル人は追放され、幕府は大名から沿岸の警備を命じられた。
以上の2文は同じ意味でしょうか。
A:
はい、両方の文は同じ意味です。両方の文において、幕府は1639年にポルトガル人を追放し、沿岸警備を大名に命じたことが述べられています。ただし、文の構造は異なり、主語と述語の位置が異なるため、少し読みやすさに違いがあります。
受け身の文の解釈が間違っているようだ。短文ならば受け身文も解釈できるが、複数文の文脈では解釈を誤るようだ。
ちなみに、問いを英語に翻訳して、尋ねると正解した。
AIスピーカーが登場したときも結構インパクトがあったけど、音声→テキスト変換、テキスト→音声変換の向こうに全文検索が動いているような感じだった。
だから、例えば「御茶ノ水付近でパスタが美味しくない店を教えて」という問の否定部分が検出できず、おすすめの店とか、付近にある飲食店を答えていた。
ChatGTPに同じ質問をすると、
申し訳ありませんが、私は個々の店舗を批判することはできません。私たちは公正で中立的な立場を維持するため、あらゆる店舗に対して公平で客観的なアドバイスを提供することを目的としています。飲食店の品質は日々変化することがあり、個人の好みにもよるため、あなた自身が実際にその店舗を訪れ、自分自身の経験から判断することが最善の方法です。その際、マナーや配慮を心掛けて、公正かつ正確な口コミを投稿するようにしてください。
おおちゃんと答えるぞ!! でも、予防線張ってない?
誰かが不利益になる答えを返さないようなモデルになるように気を使っているのだろう。
AIに対する質問の回答が、信念を持たない人に与える影響について教えてください
に対しては
という例を示した。
なるほど、AIを使う人間次第ということか
まだ、AIに遊んでもらっているレベルだ。
何に使えるのか考えてみよう。
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脳の闇 中野信子 新潮社
中野信子氏は、前書きで
本書は表面だけ読んでもそれなりに読めるようにはしたつもりだが、本意は声にならない声を聴くことのできる人だけが読めるように書いた。
と読者に警告を与え、あとがきで
本書を理解することが困難な人がもしいたとしたら、あなたの知的水準がいまいちなのは私のせいではないので、どうかそのことだけはご理解いただきたい。
とどめを刺すのだが、もともと、行間は読めない性格だから、中野信子氏の本音はわからない。
「第七章 女であるということ」で田中みな実氏についての記述があって、ベタ褒めのように読める。
田中みな実氏は、アナウンサー時代に、アナウンスや司会進行技能よりも、容姿や所作で注目を浴びていた印象がある。
「あざとさ」が批判されることもあった。転職してからは「あざとさ」を止めて「ストイックさ」を感じる。
「あざとさ」が男性にウケ、「ストイックさ」が女性にウケているのは、女性としての容姿を活かした戦略なのだろう。(と中野信子氏は思っている)(のではないかと思う。)
一方、中野信子氏は研究者だ。研究者は性別に関係なく研究成果や論文で評価されるべきだ。
ところが世間は、職業にかかわらず、先ず性別ありきで評価する。
中野信子氏は
女には二つの選択肢がある。女であることを感じさせないように生きる回避的な方法と、テストステロンが充満している男たちの、女への視線を利用する戦略。
とおっしゃる。
前者は、キューリー夫人や中野信子氏自身で、後者は田中みな実氏であろうことはわかる。
しかし、表面をそれらなりに読んだだけでは、この章の結論が分からない。知的水準がいまいちなのだろう。
そうそう、知的水準がいまいちなのは中野信子氏のせいではない。
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東京工業大学(Tokyo Institute of Technology)と東京医科歯科大学(Tokyo Medical and Dental University )が統合して東京科学大学になるらしい。
統合には驚かなかったのだけれど、新大学が東京科学大学(Institute of Science Tokyo)にはちょっと違和感がある。
科学と工学は密接に関係しているけれど、別のものだ。
大きく異なるのは、
科学Sienceは物ごとの原理を解き明かす学問で、
工学Technologyは人の便益を目的にしているから、必ずしも原理を解き明かす必要はないし、人の便益にならなければ価値はない。
これは、医学にも共通している。
生命科学と医学は密接な関係があるけれど、医学は人の命を救ったり傷みを取ることができないなら価値はない。
中山先生がIPS細胞の研究でノーベル賞を受賞されたあと、「IPS細胞はまだ人の命を救っていない」とおっしゃったのを覚えている。
この医師としての姿勢は、技術者にも通じるものだ。
その医師や技術者を育成していた、東京医科歯科大学と東京工業大学は、医学や工学より科学の研究を選ぶということなのだろうか?
日本人は、TechnologyとEnginiaringの区別がないしSiennaとの区別も曖昧だ、皆理工系と一括りにする。
今時は区別することより学際分野や領域を越える研究が重要だから、ScienceとTechnology を分けることに意味はない。
だからといって、Sienceとするのはかなり違和感がある。
Technology 軽視でなければ良いのだが。
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ひろゆき氏 東京保険医協会副会長の意見をバッサリ「裁判している暇あったら…」 スポニチ (2023/2月/4)
ひろゆき氏の東京保険医協会副会長の吉田章氏に対する発言がセンセーショナルに報じられているようなので、Youtubeの動画を見てみた。
医師や国会議員だから合理的な論理展開ができるとはかぎらないと思った。当然と言えば当然だけど。
しかし、
セキュリティに対する不安を述べる紗倉まな氏に対して、ひろゆき氏は
「情報セキュリティが分からないという人ほど、不安を口にするが、情報セキュリティを理解するだけの知識や理解力があるのか?
セキュリティを理解する気があのか?」
と厳しい。
自分の専門分野以外のことは、正確な判断できないことは多い。
福島原発事故のときも、新型コロナウイルスが流行した時も、自分の知識だけで正確な判断はできなかった。
ネットの情報は増えているが玉石混淆で、信用できる情報を見つけることが難しい。
判断できない状態は不安だが、信用できる情報を選り分けて理解するのはもっと大変だから、わかりやすい陰謀論を信じる人が出てくるし、それを政治的に利用しようとする輩も現れる。
ところで、
ひろゆき氏は、建設的な提案をすることよりも、相手の論理の矛盾や不備を指摘するのが得意だけれど、議論以前の問題だった。
「自分が判断できないから不安だ。」
「根拠はないけれど、判断できないから反対だ。」
では議論にならない。
世の中には
「分かりやすい説明」があって、「分かりやすい説明」は説明する側の義務だと思っている人が多のかもしれない。
だから、「分かりやすい説明」がなされない場合は、裏があるのではないかと勘ぐる人もいる。
説明される側の限界には触れがたい空気がある。
そのような中で、空気を気にしない、ひろゆき氏の辛辣な意見は新鮮だった。
判断せず現状維持すれば楽だけれど、その結果30年が失われてしまった。
正確な判断はできなくても、決断しなくてはならないことはある。
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“安いニッポンから海外出稼ぎへ” ~稼げる国を目指す若者たち~ クローズアップ現代 (2023/2/1)
記事:日本人が海外で出稼ぎ!? 若者たちが海外を目指す背景にあるもの
NHK クローズアップ現代で、海外に出稼ぎに行く若者を特集していた。
日本で専門知識を習得して働くよりも、海外でブルーベリーを摘むアルバイトの方が賃金が高いのだと...
ブルーベリーの栽培は農業技術が必要だが、ブルーベリーの実を摘むアルバイトには農業の知識も必要ない単純労働力の提供だ。さらに英語が話せなくてもよいから割の良いアルバイトらしい。
日本は、中国、フィリピン、ベトナムから実習生名目で単純作業を担う人材を受け入れている。
しかし、円安の影響で日本で働くメリットが少なくなっているという。
単純作業の労働力も国際的な競争にさらされているということだ。
そして、日本は競争力が無くなっている。
番組に登場していた若者の元の職業は、教師、看護師、介護士など。
いずれも、長時間労働、低賃金が問題になっている職業だ。
共通するのは、これらの職業の経営は国の規制があるため、賃金を上げることが難しいことだ。
つまり、国が政策により儲からない職業にしている。
日本の高齢化、少子化は大きな要因だ。増加する高齢者のための政策は良いが、若者から搾取する構造になっている。
赤字国債を財源にした政策は次世代にツケを回すと避難されるが、ツケを回すどころか、若者から搾取しそれを高齢者に回す政策になっているということだ。
オーストラリアの高齢者介護施設で働く元看護師が、インタビューに応えていた。
日本にいる時には、低賃金、長時間労で将来のことを考える余裕がなかったそうだ。
ところが、オーストラリアの高齢者介護施設アルバイトすると、日本より多くの賃金と自由になる時間があるのだそうだ。
将来は、日本に帰って訪問看護事業を立ち上げるために勉強していた。
つまり、日本の若者は将来の夢さえ持てないということだ。
既に、そのような国になったということだ。
日本がジリ貧になっていることは分かっているつもりだったが、現実を突きつけられて衝撃受けた。
自分は、高度成長を成し遂げた現在の高齢者と、高齢者に搾取される若者の間の世代だ。
先輩達の働き方を真似ていたが、成長するのではなく、安定、現状維持を目指していたのだろう。
しかし、それは安定ではなく、衰退している状況を続けていたけだったのだろうか。
40年間衰退に手をこまぬいて働いてきたと考えると、やるせない。
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イバラの道でも進むべき道とは 2023年 豊田社長年頭あいさつ トヨタイズム (2023/01/11)
豊田章男氏は最近社長を佐藤恒治氏に譲り会長に就任された。
その豊田章男氏の念頭あいさつがトヨタイズムに掲載されていた。
「サラリーマン」という仕事はありません。皆さんの仕事は「クルマ屋」です。
とおっしゃる。そして、
私たちは「クルマ屋」です。
今年も、みんなで心をあわせて、それぞれの町の人たちを「笑顔」にする「もっといいクルマ」をつくろうじゃありませんか。
自動車業界はEV化が目前までやってきているから事業転換が必要だ。
AIやWeb3.0への事業転換が迫られているICT業界にあって、富士通は技術者を整理して次世代の技術を軸に事業転換しようとしているようだ。
トヨタは製造業で、しかもグローバル企業だから富士通のようにハードランディングできないのだろう。
豊田彰男氏は 「私たちは「車屋」です」とおっしゃる。
しかし、内燃機関かEVかというデバイスの転換ではなく、車というデバイスを核にモビリティ全般の事業に転換しようとしているのではないだろうか。
(トヨタが作るスマートシティ、いよいよ2024年にも実証開始 自動運転ラボ編集部 (2022/10/29))
「車屋」と言う表現は車というデバイスにこだわっているように感じるが、大企業病に罹ったトヨタを変えようとしているのだろう。
そのために、トヨタの価値観を変えようと努力してまいりましたが、なかなか変わりません。それが私の本音であり、一番の悩みでもあります。
「本社」よりも「地域」
「会議室」ではなく「現場」
「肩書」ではなく「役割」
「決裁」ではなく「相談」
「説得」ではなく「共感」
事業転換したいけれど、社員の意識が変わらないもどかしさがあるのだろう。
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打ち上げ中止「H3」会見で共同記者の質問に批判相次ぐ ロケットを救った「フェールセーフ」とは (2023/2/17) IT media
H3の打ち上げは
直前で異常を検知し中止したようだ。
そのことよりも、JAXAの記者会見で、共同通信社の記者が「失敗」という言葉にこだわったやりとりがネットを騒がせているようだ。
「失敗」という言葉の定義が違うので最後まで話しが合わなかったのだろう。
そして、共同通信の記者が
「わかりました、それは一般に失敗といいます。ありがとうございます。」
といって質問を終えたのが、ネット民には捨て台詞と映り反感を買ったようだ。
おそらく、
JAXAは、ミッションで達成すべき目標が達成できなくなる状態を「失敗」と呼んでいるのだろう。
イプシロンロケット6号機は2022/10/12に衛星を軌道に投入する前に爆破司令を送信した。
これを、JAXAは「失敗」と表現している。(イプシロンロケット6号機打上げ失敗に関する対応状況について)
ロケットも人工衛星も失って、もうミッションは継続できないのだから誰が見ても「失敗」だ。
一方共同通信の記者は「失敗」を、2023/2/17に衛星を軌道に投入すること、としているのだろう。
「それは一般に失敗といいます」
と共同通信の記者が言ったところ見ると、「失敗」の定義がJAXAと一般人でずれていると思っているのかもしれない。
共同通信社はJAXAの記者会見に文芸部の記者を派遣しないだろう、であれば、多少なりとも科学技術の知識があると考えるのが自然だ。であれば、共同通信記者がJAXAの認識が一般人の読者に伝わるような記事すればよいのではないだろうか。
言葉の概念が異なることはよくあることだ。
話している相手と概念が異なるとわかったときに、相手の概念を自分の概念に合わせるべきと考えるのは驕りだろう。
ちなみに
共同通信のニュースは、実にあっさり事実だけ伝えている。
H3ロケット、宇宙センター移送 発射寸前着火せず、原因調査へ KYODO ( 2023/02/18)
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斜陽産業や衰退期の事業の職場は明日仕事がなくなることはなくても閉塞感がある。
たぶん、皆感じているのだろうが、不安は口には出さない。「ダイジョウブ」という。
ジリ貧で「ダイジョウブくない」という認識の同僚がいた。
その同僚曰く、自分達(再就職者)はダイジョウブだけど、若い人達のために別の事業の開拓やスキルの習得が必要だと。
同感だ!と思ったけれど。そう思うなら行動したら...とも思った。
その同僚は再就職する前にはそれなりの権限があったのだろうが、今は一介の平社員だからできることは限られている。
それでも、経営層を批判していても世の中は1mmも変わらない。
一方、オジサンに心配されている若い人たちの中には、危機感を感じている人はいる一方で既に茹蛙状態になっている人もいるようだ。
経験的には、年齢を問わず、自ら現状を変えられる人は変わるけれど、環境を変えても現状維持の人を変えるのは難しい。
って当たり前だけれど...「年寄りは変われないけど若い人は変われる」は固定観念だ。
成長期には、現状維持主義の人も浮かれて変わるのだけれど、閉塞感が漂い始めると途端に変わらなくなる。「鉄は熱いうちに打て」は正しい。
変わりたいと思っている人をサポートすることはできるかな。
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