パソコンを終了するには? <子どもたちに教える普遍的な手順は?>
ベネッセの教材「パソコンを終了するには?」選択肢「電源ボタン、コンセント、親に相談」→正解がどうも納得がいかない togetter (2020/08/08)
「文脈や前提条件があるんじゃないの」の様な意見を頂くので貼っておきますね。 pic.twitter.com/9s32V4fWxc
— mattn (@mattn_jp) August 7, 2020
↑この問題の答えが「おうちの人にそうだんする」ということに納得できないという話題。賛同する人は多い。
考えてみた。(ベネッセとは関係ありません。念のため)
普遍的な知識を教えようとしていることが、この問題を難しくしている。
例えば、PC教室にあるWindows10のノートパソコンを正常終了する方法のように前提条件があれば、妥当な手順を示すことができる。しかし、普遍的な正常終了手順を示すことはとても難しい。
特にIT業界にいる人は特殊なケースを挙げてこの設問を非難するけれど、そもそも、普遍的な正解は無いと思う。そうであれば、まず最初に親や先生に正常終了する方法を確認するのは、妥当で普遍的な答えだろう。 そのときに、親や先生が妥当な方法を教えることができれば、毎回親や先生に聞くほど子供は愚かではないと思う。 ベネッセの回し者ではありません。(^^
子どもたちは、意外に多くのICT機器に触れている。例えば、PC教室ではキーボード付きのパソコン、ホーム教場ではタブレット、家庭では親と共用のMac、スマホなどだ。それぞれの機器で正常終了の方法は違っていて、子どもたちは、それぞれの場面に応じた対応をしなくてはならない。
ICTリテラシーを学んだ後ならば、
「終了しようとしている機器や扱っているデータが壊れないように、適当な方法で終了する」
と教えることもできるだろう。しかし、今時はICTリテラシーを学ぶ前にICT機器を使うから、最低限、機器やデータに影響を与えないように、立上げ・終了を行わなければならないのである。
なぜ、パソコンごとに終了方法が違うのか、子どもたちに訊かれたときに、大人たちは答えられるのだろうか。ベネッセはその答えを大人たちに任せて(◯投げして)いるのである。
今、求められているのは、親や教師のリテラシーだ。
吾が子や教え子たちが将来困らない知識を教えることが求められている。おそらくそれは、ベネッセを非難することではないと思う。
最近の投稿
【Yoshiのよしなしごと】【ICT×教育】【Yoshiのブログ】
« なぜ転職しようとしたか <余生ではない働き方> | トップページ | この割れ切った世界の片隅で <ふつうはふつうではない> »
「ICT×教育」カテゴリの記事
- 読書感想文とChatGTP(2023.04.18)
- 「自分の頭で考えなさい」は“最悪”(2023.04.12)
- 検温カード <プログラミング的思考で考える>(2022.12.06)
- 子供とネットワーク社会での問題解決 2題(2022.02.24)
- 教育村とセキュリティ村(2022.02.07)
« なぜ転職しようとしたか <余生ではない働き方> | トップページ | この割れ切った世界の片隅で <ふつうはふつうではない> »
コメント