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2020年9月10日 (木)

50代のキャリアをどう創るかは、いつ考える?

50代のキャリアをどう創るかは、いつ考える? しばたともこ (2020/09/07)

 激しく腑に落ちるのは、キャリアチェンジを経験したからかもしれない。

 柴田朋子氏は40代から準備をしようとおっしゃる。

 余裕があるときにから考えた方が良い。50代も後半になって考えると余裕も無いし選択肢も少なくなるし、何より一歩踏み出す勇気が無くなる。

たとえば役職定年の55歳まで長く同じ組織で働いてきて、そこそこ評価もされていたりまあ平和に働いていたような人は、自分が組織に履かせてもらっているゲタに無自覚です(特別な役職にいなくてもです)。いくらいい仕事をしている自覚があっても、それ、そのまま横展開することはできないし、その「実績」と思しきものは、あなた単独になったとたん、タヌキの葉っぱみたいに変身が解けて見えちゃう。

これは、よく言われることだ。50代後半で受講したキャリア・シフトチェンジ・セミナーでも言われた。
そして、本当にそうなった。

 過去の「実績」は近所のスーパーのポイントカードのようなものだ。他のスーパーでは使えないから、引越ししてそのスーパーで買い物しなくなったら紙屑だ。「実績」も同じように他の組織では価値は無い。

 「過去の実績」というポイントを使おうとすると、定年(役職定年)しても再雇用などでその組織に居続けなくてはならない。しかし、(役職)定年後の再雇用でポイントを使い切るとキャリアがリセットされる。

 なんだか実態のよく分からない「過去の実績」で実力以上に評価されていたのが実力通りに評価されるようになるだけだけど、この事実を受け入れるには準備が必要だ。

 経験では、50代も後半になると「過去の実績」は組織の外では価値は無かった。 経験の中には価値がある経験が混ざっているようだ。しかし、価値がある経験を見極める方法がわからない。面接官はできないなあ。

 40代後半から意識的に組織外の人と交流したり、著名人の講演を聞きにいった。 組織の外で話を聞いて組織の外の基準で自分を評価することが必要だと思ったから。それでも、自分自身は客観的に評価できないものだ。そんなときは、自分の組織で評価されている人を組織の外の基準で評価してみるとよい。そして、その人と自分を比べてみると間接的に自分を評価できる。

 この事実を受け入れるまでに時間が必要だから、しばたともこ氏がおっしゃるように、40代から準備を始めた方が良いと思う。


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