アルゴロジック <論理的試行錯誤>
プログラミング教育というとScratchが有名だ。しかし、Scratchはプログラミング言語だから、プログラミング的思考の教材と考えると初心者はとっつきにくい。
操作対象に命令して目的の行動を行わせる。操作対象は、アプリ内のキャラクタであったり、実物のロボットや、車の模型だったりだ。命令は、ピースだったり、ブロック・プログラミングだったりだ
この教材はゲーム感覚で学べる。シニア向けの問題は、大人もかなり楽しめる。
問題は、命令のピースを組み合わせて、画面の中でロボットのキャラクタを動かして旗を取ったり、指定された軌跡を描く。
アルゴリズムに特化
命令は、前、右、左に進む、方向を変える、繰り返す、条件分岐する。
逐次処理、繰り返し処理、条件分岐というプログラムの構造を組み立てることができる。
というか、それに特化している。キャラクタを変えることもできないし、新たに命令を追加することもできない。
複数のアルゴリズム
問題を解決するアルゴリズムは1つではない。
社会に出てわかったことは、問題を解決する方法はたくさんあって、その時の状況に合わせて最適な方法を選ぶことが重要だということ。
なんでも人海戦術で問題を解決しようとする人は、他に問題解決方法を思いつかないようだ。
制限
プログラミング的思考ができてもそれを実現しようとすると、制限があるのが普通だ。
アルゴロジックでは、移動方向は前、右、左、移動量は1、2、3、4、8、使える命令ピースの数に制限がある。
最短のステップ数でクリアすると二重丸が表示される。
アルゴロジック1は順次処理と繰り返し処理だけの問題。
ジュニア問題の最初の問題は前に進む命令だけでクリアでき、命令の使い方を覚えながらスモールステップで進む。
初めて触った子供が、アルゴロジック1、ジュニア問題を1時間でクリアするのは難しいかもしれない。
論理的試行錯誤
ただの旗取りゲームという人もいる。確かに順次処理の問題は当てずっぽうで試行錯誤すると、なんとなくクリアできる。アルゴリズムを考える上で試行錯誤は欠かせない。試行錯誤には、論理的試行錯誤と非論理的試行錯誤がある。当てずっぽうはもちろん非論理的試行錯誤だ。
ただの旗取りゲームと言う人は、論理的試行錯誤が苦手なのかもしれない。
アルゴロジック2は順次処理、繰り返し処理、分岐処理を使う問題が24問ある。すべて最短ステップでクリアしようとすると結構時間がかかる。毎日やっていたわけではないけれど、1月くらいかかってしまった。
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