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2020年11月23日 (月)

プレーヤータイプ <理解できないタイプがいることを自覚する>

 プログラミングを学ぶ子供たちには、デザイナータイプとアーティストタイプがいることがわかったと書いた。
アーティストタイプとデザイナータイプ (2020/09/27)

 最近、更にプレーヤータイプがいることが分かった。

  • デザイナータイプ
     解決指向で与えられた課題をクリアしようとする。
  • アーティストタイプ
     表現指向でプログラミングツールを使って、絵を書いたり音を鳴らしたりする。
     課題解決には興味がない。
  • プレーヤータイプ
     操作指向でパソコンやプログラミングツールを使うこと自体に興味を持ってる。
     課題解決にも表現にも興味はない。

どれか一つの特性だけが現れるわけではなく、三つの特性が連続して現れるようだ。 もちろん、どのタイプが良くて、どのタイプが悪いということはない。

 例えばゲームの作成考えると、

  • デザイナータイプは新しいゲームを考えられる。テトリスのようなシンプルなゲームなら作れるが、RPGを作るとキャラクタや画面がダサい。
  • アーティストタイプが作ったゲームはキャラクタには凝っているが、バグが取れていない。
  • プレーヤータイプは、ゲームを作らない。

 自分のタイプはかなり顕著なデザイナータイプだと思う。昔組み立てなくてよいマイコン(パソコンという言葉は無かった)が発売された頃にはすでにゲームは主要な用途だったが、ゲームには興味は無くひたすらプログラムを作っていた。

閑話休題

 子供がViscuitやScratchでプログラミングする際に、キャラクターを書くことに没頭してプログラムが出来ない、アーティストタイプがいることは前から気がついていたのだけれど、絵を描くことより、プログラムより、サンプルのゲームをプレイすることに興味がある子供が結構いることに気が付いた。

 この特性は大人なっても変わらないと思う。大人になる過程でいろいろな経験をするから、顕著には現れなくなるだろうが、本質は変わらないのだろう。

 以前。ほとんどの理工系の人のIT関係の職場にいたときには、明らかにアーティストタイプと分かる人はいなかった。この職場の技術研修でプログラミングの講師をやったときに、プログラミングより、問題を解決した事例が知りたいと言う人が多く、中にはそのプログラムが欲しいという人が必ずいた。彼らはプログラムは作るものではなく使うものと考えているようだった。 彼らに、プログラムが作れるようになると、初めて遭遇した問題も解決できるようになると説明しても反応は芳しく無かった。自分でプログラムが作れたら簡単に解決できる問題は多のだけれど。

 考えてみれば、この世の中初めて遭遇する問題は少ない。問題の多くは世界中の誰かが解決していて、その解決方法は大抵ネットにある。 だから、誰も解決していない数%の問題が解決できるより、誰かが解決している90数%が解決できる方が頼りになるのは確かだ。 しかし、デザイナータイプは納得できなかったりする。

 教える側もこの3つのタイプがいて、純粋なタイプほど他のタイプが理解できないことがある。 とすると、デザイナータイプの自分はアーティストタイプやプレーヤータイプが理解できなくて、有効なアドバイスができない可能性があることを、自覚しなくてはならないのだと思う。



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