一生使える技術? <惑わされないように>
一生使える技術を身につけ、あなた自身の力で勝ち取る人材に
大変革時代!人生を変える新たなスキルを身につけろ!
(https://www.arciszewska.com/society/lp02/)
今後、多くの仕事がAIやロボットに代替されていきます。そこでAIやロボットなどに代替されない人間しかできない仕事はとなると、テクノロジーを使って課題を解決したり、何か新しいものを創造するといった仕事になってきます。
とおっしゃる。 これは間違っていないと思う。
だから、IT(情報技術)を学び理解するために、まずはプログラミングを学ぶことを勧めている。技能習得サービスの広告記事だから、プログラミング技能修得を薦めるのはわからなくもない。
しかしだ。
40年技術の世界で働いてきた経験では、「一生使える技術」があるとすれば、それは「新しい技術を短期間で習得する技術」だろう。 決してプログラミング技能ではない。
「プログラミング」は文脈によって「プログラミング技能」とも「プログラミング的思考」ともとれる。義務教育で始まったプログラミング教育は後者だ。「プログラミング技能」は技能で「プログラミング的思考」は、ものの考え方や思考様式だからどちらが長く使えるか言うまでもないだろう。
IT業界で職を求めるときに、「プログラミング技能」は評価される。しかし、「プログラミング的思考」は評価されないだろう。評価しようがない(雇用側に評価できる者がいない?)のだ。
IT業界には「プログラマー35歳限界説」という伝説がある。プログラミング技能を習得しているがプログラミング的思考を修得していない者は10~15年働くと燃え尽きてしまうのだ。 だから、いつまでたってもIT技術者が足りないことが社会問題になったままだ。そこで、政府はようやく義務教育でプログラミング教育を始めたのだろう。
今後働き方は変わるから、稼げる技能がなくなった者は、なんとなく会社にしがみついて人生を過ごすことができなくなるだろう。だから、新しい技能を習得しなければならなくなる。
そのときに、「一生使える」に踊らされないようしなければならない。
プログラミング技能を学んで首尾よく職を得たら、仕事を通じてプログラミング的思考(思考様式)を習得すれば一生使えるだろう。
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