定年後も働きたい。
定年後も働きたい。 人生100年時代の仕事の考え方と見つけ方 松本すみ子 ディスカヴァー・トゥエンティワン
人生100年時代という言葉がよく聞かれるようになった。来年から人生100年時代になるわけではないとはいえ、60歳のオジサンの平均余命は22.84年だ。60歳の定年後5年再雇用で働くと18年くらい隠居生活が待っている。18年は結構長い。定年が5年延びても素直に喜べない。
先輩たちのような生き方はもうできなくから、生き方を変えなくてはならない。そのためには、まず、オジサンが意識を変えなくてはならないのだろう。
松本すみ子氏は、
- 長寿とは、何もしない時間が長くなることではなく、社会のために生きる時間が長くなること。
- 働きたければ、再雇用だけを当てにせず、自分から動くことが大切。
- 自分の経験と知恵を生かせる職場や環境を探そう。
- 即戦力として自分自身を生かせる機会を探そう。
- 定年後の生き方が定まっていないなら、むやみに焦らず、悩む時間を意識的に作ろう。
- ただし、考える期間はせいぜい半年から1年に。それなりに悩んだら、まずは動いてみて、そこから軌道修正していこう。
とおっしゃる。
この本では触れてないのだが、ローンはとても重要だ。50歳を過ぎて、あるいは60歳を過ぎてから、真剣に次の仕事を考えようとした時にローン残額の制約は大きい。
35年の住宅ローンを組んでいると60歳で返済が残っていることが多く、退職金で一括返済すると老後の資金が足りなくなるので、次の仕事を選ぶ時に、収入で選んでしまう。 いきなり収入が1/3になるとローンが支払えなくなるから、働かないおじさんと言われようが妖精オジサンといわれても我慢してしまう。
一番の問題は、35年ローンを組むのが30代~40代の定年ははるか先と思っている世代だ。 そして、定年が現実味を帯びてきたときには手遅れになっている。
閑話休題
60歳で定年して65歳まで働くとしたら、5年再雇用で働くほうが収入は多くなるだろう。 しかし、70歳まで働くとしたら、65歳で再雇用が終わったときの市場価値を考えなくてはならないだろう。
まあ、今時だから、5年先のことなんてわからないんだけどね。
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