教える側の理解の壁 <タミヤロボットスクール オンライン特別公開講座>
タミヤロボットスクール オンライン特別公開講座 -プログラミングで新しい学びの扉を開くー
https://tamiya-robotschool.com/information/2021seminar/
を受講してみた。
タミヤの製品を使ったフィジカルプログラミングのお話かと思っていたら、松田孝氏の講演だった。教育現場で長くプログラミング教育に携わった経験には説得力がある。松田孝氏のような先生や管理職が増えると、プログラミング教育も変わるのだろう。
松田孝氏のお考えは、
- 2020年度から小学校でプログラミングが始まった
- 2021年度から中学校でプログラミング(双方性のあるプログラミング)が始まる。
- 2022年度から、高校でもプログラミングを含む「情報Ⅰ」が必修となる。
- 大学の入学試験でも出題されるだろう
とういう流れの中で、高校でのプログラミング教育は、テキストプログラミングとなる。
であるならば、早くからテキストプログラミングを始めた方が良いのではないか。
らしい。そして、松田孝氏は早くから小学校の高学年に対してIchigoJamを活用されていたようだ。
そこで、疑問が湧いてきた。
小学校でテキストプログラミングを始めることに異論はない。
しかし、なぜIchigoLatte(ECMAScript/javascript)でなくIchigoJam(BASIC)なのか?
質問時間があったので、質問してみた。
このオンラインセミナーはひょっとして録画か?と思ったのだが、ちゃんと読み上げられて、回答をいただいた。
松田孝氏の回答は、
javascritは難しかったが、BASICの方がシンプルで分かりやすく、自分自身が学べた。
可能ならIchigoLatteも使ったらよいと思う。
だった。
以前、教育展で先進的な中学校の先生に聴いたところではpythonを教えているとのことだった。子供たちの理解力が問題ではない。多くの場合教える大人側の問題だろう。
閑話休題
「教える側の理解」の壁は高い。
オブジェクト指向の壁(BASIC vs python)、テキストプログラミングの壁(scratch vs BASIC)、プログラミングの壁(そもそも「プログラミング的思考」が理解できない)など、難しい方向にも、やさしい方向にも、どこまでいっても壁がある。
現状では、これらの壁を超える活動は個人の努力に任されていることが多い。将来、子供たちもこれらの壁に直面することになるが、壁を超えるためには、指導者の存在がとても重要だ。
現状では、指導者が壁を超える支援が必要だと思う。
プログラミングの知識と経験がある自分に何ができるのか考えさせる講演だった。
働ける時間は短くなっている。
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