音楽科の評価
音楽ソフトが気軽に使えるようになってきた。子供でも感覚的に使えるソフトは沢山あるから、音楽の授業で使う環境は整っている。 ところが、音楽の授業で音楽ソフトを使うことに拒否感を持っている人がいるようだ。 その理由の一つが、評価ができないということらしい。 特に作曲の評価ができないらしい。
音楽科の評価を調べてみたら見つかった。
音楽の4つの評価ポイント みんなの教育技術 (2019/12/02)
音楽の評価の観点は4つあります。
① 音楽に対する関心・意欲・態度
趣旨:音楽に親しみ、音楽を進んで表現し、鑑賞しようとする。② 音楽表現の創意工夫
趣旨:音や音楽のよさや美しさを感じ取り、それらを音楽活動の中で創意工夫し、生かしている。③ 音楽表現の技能
趣旨:音楽を表現するための基礎的な技能を身に付けている。④ 鑑賞の能力
趣旨:音楽を楽しく聴取、鑑賞し、そのよさや美しさを味わう。
らしい。
初等教育で教えている音楽は芸術(art)と思っていたが、評価基準をみると芸術ではないようだ。
今までどうやって芸術を教えて、どうやって評価するのか、疑問だったが、ようやくわかった。芸術ではないのだ。
経験では、作曲しようとしても残念ながら音が浮かんでこなかった。楽器で演奏できる人は思いついた旋律を楽器を使って音にして確かめることができるけど、楽器が演奏できな人は、思いついた旋律の良し悪しが判断できない。
つまり、
いくら真面目に取り組んでも、楽器が演奏できない児童は、旋律を生み出すことはできない。
ところが
音楽ソフトを使うと音にしてくれるので、思いついた旋律が心地よいものかどうか判断できる。
音楽ソフトでの作曲では評価できないと言う人は、偶然素晴らしい作品ができることを恐れているらしい。
しかし、
それは「無限の猿の定理」だから、心配しなくて良い。 猿にタイプライターを叩かせたら、いつかシェイクスピアの作品を打ち出すという「無限の猿の定理」だ。
子供は猿ではないけれど、限られた時間で偶然素晴らしい曲ができる可能性は極めて極めて小さい。
σ^^)はパソコンは得意で音楽ソフトを使って作曲する方法は知っているが、聞くに耐える曲は作れない。
つまり、
評価できないのではなく、コンピュータを使いたくないので、使わない理由を考えているだけではないだろうか。
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