部下指導の話 <忘れがちな前提>
他人はそんなすぐにお腹はみせてくんないぞっていう部下指導の話。 note しばたともこ@キャリアコンサルタント
★誰かを指導するときには、
- 人は誰でも、教えたら苦もなくできるようになるわけではない。
- 人は誰でも、上手に人を教えられるわけではない。
- 人はいつも分からないことが分かっているとは限らない。
を忘れないように。
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多くの人は、できるようになったら、それまで試行錯誤や苦労を忘れて、できることが普通だと思ってしまう。 そして、人は誰でも教えたら苦もなくできると思ってしまう。
試行錯誤や苦労してできるようになると、指導するときの引き出しの多さになる。 だから、試行錯誤や苦労しないで、できるようになった、センスの良い人は他人を指導できないと思った方が良い。 どうしても、指導しなければならないとしたら、人を指導するための試行錯誤と苦労が必要だ。
試行錯誤や苦労してできるようになったセンスの悪い人は、思い出したくないかもしれないが、試行錯誤や苦労を思い出して、指導している後輩に重ねて合わせてみると良い。 きっと、先輩の不十分な説明が理解できないのに、「わかりました」と言ったり、質問をしないまま作業を進めたことがあるだろう。
なぜ、質問できなかったか、若かったときの自分に問いかけてみることだ。
もし、若かったときの自分が答えてくれなかったら、まだ人を指導するまで理解できていないのかもしれない。不十分な理解で人を指導するのは危険だ。
多くの人が忘れがちだけど、
- 人は誰でも、教えたら苦もなくできるようになるわけではない。
- 人は誰でも、上手に人を教えられるわけではない。
会社では、教えられる側に選択権は無いので、教える人と、教えられる人の組み合わせを考えるのはマネージャの仕事だ。
指導される人が「わからないことがわからない」こともよくあることだ。
「わからないことが分からない」場合には「わかりません」と言いにくい。「どこががわからないの?」と聞かれても答えられないから。
昔は、「黙ってやれ」とか「見て盗め」とか「飲みニケーション」で「わからないことがわかる」レベルにしていたのだけれど、今時はハラスメントだから難しい。
指導する相手が「わからないことがわかっている」かを確認したり、指導する相手の理解が遅かったり、自分が上手に指導できない場合には、柴田朋子氏が言うように、とりあえず対話から始めなければならないだろう。
すべてが対話だけで解決するわけではないと思うのが、対話しなければ始まらない。
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