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2021年7月25日 (日)

お辞儀ハンコ

「官公庁から要望が…」シヤチハタ語る電子でも「お辞儀ハンコ」継続の理由 女性自身 (2021/07/14)

 責任を曖昧にするならば、意思決定フローを複雑にして意思決定に参加する者を増やせば良い。
そうすると、後から問題が発生しやすい。そして、後から問題が発生した際には、責任の押し付け合いになる。
ポシションに応じて責任引き受けるべきだが、「皆がハンコを押しているから大丈夫だと思った」という言い訳ができるように、ハンコの数が多くなっているのだ。

ハンコが大きい順に責任を取るわけではなく、弱い立場の者が不利益を被ることは多い。
そこで弱者の知恵として、ハンコを傾けたり、きっくり返したり、訂正印を押したりして、実は指摘したいことがあったけど多数意見に押し切られたという言い訳ができるようにしているわけだ。

ちなみに、お辞儀印は敬意を示しているわけではなく、私のハンコの重要性は低いというエクスキューズで、問題が起こった時に責任放棄されないための外堀の意味合いが大きい。だから、この責任曖昧意思決定システムを変えないなら、ハンコの角度を変える機能は有効だ。

電子決済にするならば、コメント入力できれば良いと思うが、言葉にすると生々しすぎる。後出しでハンコの角度の意味を言えることが重要だ。

業務改革して、本当に責任を引き受ける者が意思決定するように、意思決定フローを変えると、迅速に意思決定できるようになる。そうすると、当然ハンコの角度に意味は無いし、そもそもハンコも不要だ。

意思決定フローを変えるには、短い時間で妥当な意思決定ができる能力と、問題発生時に責任を引き受ける度量と、問題を解決できる能力を持つ人材が必要だ。

そんな人材どこに??... いないからハンコの角度の調整機能が必要なのだ。

一般論ですよ、一般論。


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