人の偶然をけなす人
話題のピアノユーチューバーは「ラッキー」なだけ? 小倉智昭の皮肉に共感の声 まいじつ (2020/10/07)
小倉智明氏の、今話題のポップスピアニストハラミちゃん氏に対するコメント
「『達者な人だな』とは思いましたけど…でもね」と、やや神妙なトーンで口を開く。続けて、「国際的なショパンコンクールを目指して、日夜ハゲんでいるピアニストの人も結構いるわけですよ?」「そういう人たちはほとんど、名前が出ずに終わってしまう。彼女の場合、ある意味ラッキーかも分からないですね」
に、ネットでは共感が多かったと言う記事。
小倉智明氏の発言は、ネットで批判されることが多いので、批判専門のメディアにネタを供給している感があるのだが、それはどうでもよい。
引っかかったのは「ラッキー」だ。
このコメントの「ラッキー」は否定的なニュアンスで、その否定的なコメントにネット民が反応し、そして、批判専門のこのメディアで取り上げられたのだろう。
「ラッキー」は否定されることなのだろうか。
自力による「努力」だけが称賛され、他力の「ラッキー」を否定する心理が働いているのではないだろうか。
他人に成功の要因を単なる「ラッキー」だと言われると腹が立つものだ。
しかし、冷静に考えてみると、確かに「ラッキー」はある。
「ラッキー」は宝くじに当たるようなものではなく誰にでも訪れる。
その「ラッキー」を自分のものにできるかどうかで成功が決まるのだと思う。ところが、成功した人は、自分の成功は努力の結果で、他人の成功は「ラッキー」によるものだと考えがちだ。若いころはそのように考えていたような気がする。
「ラッキー」は一生に1度だけではなく、結構やってくるものだ。
50代になって自分の人生を振り返ると、ほぼ「ラッキー」で生きてきたことに気が付いた。
努力が報われないと考えている人は、「ラッキー」がやってきたことに気が付いていないかもしれない。
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