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2021年11月

2021年11月18日 (木)

ぜんぶ、すてれば

ぜんぶ、すてれば 中野善壽、宮本恵理子 ディスカヴァー・トゥエンティワン

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中野善壽氏の生き方は軽やかで、安定を求めていない。
それは見出しに表れている。

  • 未来を語れる仲間だけでいい。
  • こだわりを捨て、相手が求めるものを差し出す。
  • 思い出も捨てる。役立たないから。
  • 人付き合いを捨てる。未来を語れる仲間だけでいい。
  • 世の中に安定はない。常に流れるのが自然の摂理。

重要なのは未来で、あえて現在と過去を評価しないようにしているように見える。

現在を評価しようとすると、現在につながる過去を評価せざるを得ない。

過去は全て事実で変えることができないから、過去に失敗や後悔があると、それに囚われてしまうことがある。
過去に成功や達成感があると、やはりそれに囚われてしまい、未来に目を向けることができない。

過去を志向するか未来を志向するか、それは個人の生き方だから、どちらが良いというものではないだろう。

未来を志向したいのに過去の失敗に囚われていたり、過去を志向したいのに成功や達成感が少なかったりすると、思い通りにならないものだ。そのようなときには、良い過去も悪い過去も、その評価を時間と共に下げると良い。

過去を全て否定する必要はないし、一度に下げなくてもよい。
良い過去の評価を下げることには抵抗があるが、運が良かっただけかもと思えるようになると、悪い過去も運が悪かっただけかもと思えるようになる。

すると軽くなれる。


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2021年11月16日 (火)

時価

転職しようと就職活動しているときに、声をかけてもらったことがある。
その時は、別の会社に内定していたので、お断りした。
話を聞いてから、判断する方法もあったのだが、現在の能力ではなく、過去のポジションや人間関係が評価されているのではないかと思った。

過去の実績やポジションや人間関係は無形資産だ。そして、転職する際にそれらの無形資産は重要だ。
2、3回会って話しただけでは人を評価できないから、無形資産で評価することになる。
それも仕方のないことだ。

現在の自分は過去の経験の積み重ねの上にある。
経験から学ぶことができる人は経験と現在の能力は比例するけれど、比例しない人も多い。

雇用する側は、現在の能力がわからなくても、過去のポジションや人間関係などの無形資産は組織的に使える。
とすれば、過去のポジションや人間関係を重視して採用するのは仕方がないのかもしれない。
だからなのだろうか、過去の経歴やポジションや人間関係を大切にするあまり、退職してなお影響力を発揮しようとする人もいる。

過去の実績は自分のものであっても評価するのは他人だから、評価を変えることはできないし、無視することもできない。
しかし、能力は自分の行動で、評価を変えることができる。

過去の経験や実績でなはく、現在の能力に対する「時価」で働きたいと思う。


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2021年11月 7日 (日)

システムの内製化

 最近「DX」「内製化」「ローコード」がIT業界で流行っていて、日経コンピュータでANAの内製化が紹介されていた。

 ITC業界で長く働いてきて、今は小さな事業所で「ほぼ1人情シス」をやっている。「ほぼ1人情シス」の立場で「内製化」を考えてみた。
「ほぼ1人情シス」は通常業務があるので大掛かりなシステムは作れない、手間や時間がかかる業務フローを効率化するくらいだ。

 今流行りのノーコード、ローコードプログラミングで簡単にシステムが作れるという、売り文句は 1/4くらい正しい。ツールを売る立場ならそう言うだろう。
用意されたテンプレートで間に合うかちょっと手を入れるくらいなら、Excelでデータベース関数が使えるくらいのスキルがあれば作れると思う。

 ところが、現実の業務がテンプレートにハマることは稀だ。業務をテンプレートに合わせなくてはならなくなる。

 例えば、PowerAutomateのテンプレートに休暇承認フローがある。
申請者がSharePointのリストにタイトル、取得日を入力すると、マネージャ(承認者)にメールとTeamsで通知され、メッセージ中の承認/却下ボタンを押すと、リストに、承認/却下が入力されるというもの。このフローは簡単で初心者でも作れるようにマイクロソフトが考えている。説明もあるので試してみるにはちょうどよい。

しかし、作れることと運用できることは違う。
現在、休暇承認を違うフローで運用している場合、変えられるかどうかが内製化の効果が現れるかどうかの分かれ目だ。

 さらに、テンプレートの構造まで手を入れてようとすると、プログラミングのスキルが必要になる。
たまたま、プログラミングのスキルを持った人、例えば、Excelマクロが書ける人がいる場合は、テンプレートを参考に独自にシステムが作れるだろう。

しかし、慎重に考えなければならない。
解決すべき問題と解決方法を考えないで、思いつきで初めたり、「ちょっとやってよ」のような要求を引き受けると、時間と労力をかけたけど使われないシステムが出来上がる。

外注しても解決したい問題を解決できるシステムが、内製できるなら価値がある。しかし、問題が解決できないなら内製しても価値はない。

ノーコード、ローコードで内製しようとしたときに、
標準の機能で実現できない場合、現状の作業の効率化になっていないか、考えたほうがよい。
紙+ハンコでもクラウド+RPAでも、その仕事がやらなくてよいなら、無駄だということだ。
やらなくて良い仕事を効率化しても意味はないのだ。

 さらに^2、
標準の機能だけで実現できず、拡張機能を使わなければならない場合は、「1人情シス」では難しいと思う。「1人情シス」に求められているのは内製化ではなく、解決すべき問題をを外注先に伝えられることだろう。

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 PowerAutomate/PowerAppsのカスタムコネクタやOffice scriptを使うとできることが広がるのだけど、全然ローコードではない。


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