ぜんぶ、すてれば
ぜんぶ、すてれば 中野善壽、宮本恵理子 ディスカヴァー・トゥエンティワン
中野善壽氏の生き方は軽やかで、安定を求めていない。
それは見出しに表れている。
- 未来を語れる仲間だけでいい。
- こだわりを捨て、相手が求めるものを差し出す。
- 思い出も捨てる。役立たないから。
- 人付き合いを捨てる。未来を語れる仲間だけでいい。
- 世の中に安定はない。常に流れるのが自然の摂理。
重要なのは未来で、あえて現在と過去を評価しないようにしているように見える。
現在を評価しようとすると、現在につながる過去を評価せざるを得ない。
過去は全て事実で変えることができないから、過去に失敗や後悔があると、それに囚われてしまうことがある。
過去に成功や達成感があると、やはりそれに囚われてしまい、未来に目を向けることができない。
過去を志向するか未来を志向するか、それは個人の生き方だから、どちらが良いというものではないだろう。
未来を志向したいのに過去の失敗に囚われていたり、過去を志向したいのに成功や達成感が少なかったりすると、思い通りにならないものだ。そのようなときには、良い過去も悪い過去も、その評価を時間と共に下げると良い。
過去を全て否定する必要はないし、一度に下げなくてもよい。
良い過去の評価を下げることには抵抗があるが、運が良かっただけかもと思えるようになると、悪い過去も運が悪かっただけかもと思えるようになる。
すると軽くなれる。
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