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2022年2月

2022年2月24日 (木)

子供とネットワーク社会での問題解決 2題

子供とネットワーク社会での問題解決 2題

◯保護者、教育者

子供のネットに関する問題に直面した人の話を聞くことがあった。
思ったのは、先生や親など大人は解決のセオリーを持っていないことだ。
今の大人は、ネットのに関する問題の解決方法を教えてもらったことがない。

普段から、情報を集めて考えている人でなければ、直ちに有効な解決策を示すことはできないだろう。

大人達が持っているのは、現実社会での問題解決に関する知恵だ。
一方で、ネット社会に関する情報は子供の方が多く持っていることが多い。
しかも、大人はネット上にある子供の社会が見えにくくなっている。

だから、子供は問題を解決してもらう側、大人は問題を解決する側という従来の枠組みでは問題は解決できない。

大人、特に教育者や保護者は、自分に問題解決能力がないことを認めるのは辛いことかもしれないが、
子供と大人(保護者、教育者、専門家)が協力すれば問題は解決できると思う。

◯セキュリティ村の人

最近は中学生にもなると、ネットワーク犯罪について問題意識を持っているようだ。
彼ら・彼女らはにとってネットは生まれたときからあるし、ほとんどスマホを持っているから、現実社会の他にネット社会で生活している。
ネットワーク犯罪は、ネット社会に距離をおいてい別の世界のことと感じている年寄より、はるかに現実的な問題なのだろう。

そこで、専門家に質問しようということになる。
問題はセキュリティ村の専門家だ。

セキュリティ村の専門家は、子供相手だからなのか、上から目線になってないだろうか。
セキュリティ村の専門家といっても、情報セキュリティやネットワークセキュリティに関わり始めてから、長くても20年、せいぜい10年そこそこだろう。
少なくとも、専門家が中学生のころにはネットワーク犯罪があることすら知らなかったはずだ。

現実社会では、セキュリティ村の専門家と中学生とを比べて少なくとも10年以上の人生経験がある。
しかし、ネットワーク社会ではそれほどの差はないだろう。

中学生は既にネットワーク社会の住人だしかも、時代の先端を生きている。
いくらセキュリティ村の専門家といっても、「教えてやるよ」的な上から目線では対応を誤るのではないだろうか。


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2022年2月11日 (金)

手紙屋 <僕の就職活動を変えた十通の手紙>

手紙屋  僕の就職活動を変えた十通の手紙 喜多川泰 ディスカヴァー・トゥエンティワン

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物語の中で手紙屋氏は

天秤の片方の皿の上には、あなたの手に入れたいものを載せます。そして、それと釣り合うものを、釣り合う量だけ、もう片方の皿の上に載せたときに、あなたの欲しいものが手に入るのです。

とおっしゃる。この考え方はわかりやすい。

自分が載せるものは、金銭とは限らない。
知識、技能などの能力や労働力、時間など、欲しいものを持っている交換相手にとって価値があるものだろう。
成績やスキルなど相手がいないものは努力のように定量的でないものになる。すると、天秤が釣り合っているのか、あとどれくらいで釣り合うのか分からなくなる。

物語の中で手紙屋氏は「ピンチ」について、

自分が手に入れたいものに対して、反対の皿に載せているものが違っていたり、足りていなかったりするにもかかわらず、それが手に入ってしまうことが、人生の中では何度かある。それこそが『本当のピンチ』なんです。
そういうことが一度あると、その後も人生においてそれを期待することになるかもしれません。

とおっしゃる。
本当の「ピンチ」は「待ちぼうけ」状態になることだとおっしゃる。

「ピンチ」と「チャンス」について考えてみた。
たしかに、「待ちぼうけ」状態になるのはピンチだ。

明らかに、載せているものが少ない場合は、釣り合っていないのに欲しいものを手に入れたことがわかるだろう。
しかし、少なからず何かを載せている場合には、釣り合って手に入れたのか、釣り合っていないのに手に入れたのかは、分からないと思う。

更に、欲しいものの価値は時代と共に変化する。
普及して供給が増えたり、需要が減ると価値が下がるから、自分が載せるものも少なく釣り合う。

例えば、昔はコンピュータは高価だったし、プログラミング言語を習得しなければ使えなかったから、載せるものはかなり多かった。
ところが今は、コンピュータは安価になり、専門的な知識がなくても使えるようになった。

つまり、自分が載せるものを増やさなくても、欲しいものが手に入ることはよくあることだ。
逆に、自分が載せるものを減らしていないのに、今まで得られていたものが得られなくなることもある。

天秤のたとえ正しい。
自分が何を載せるかは重要だ。一方でどれだけ載せるかは簡単には判断できない。

だから、欲しいものが得られた時に、釣り合っているかどうかより、その後どうするかの方が重要だと思う。

経験では、得たものを、他に欲しいものの天秤に乗せると好循環が生まれるようだ。


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2022年2月10日 (木)

おっさんの掟

おっさんの掟 「大阪のおばちゃん」が見た日本ラグビー協会「失敗の本質」 谷口真由美 小学館

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サンデーモーニングのコメンテーターで見かける谷口真由美氏がラグビー協会のゴタゴタに巻き揉まれたお話。

谷口真由美の「オッサン」は

オッサン」に、年齢や見た目は関係ありません。「独善的で上から目線、とにかく偉そうで、間違っても謝ることもせず、人の話を聞かない男性」を指します

らしい。
さらに「令和のおっさん」も定義しておられる。

  • 上司や目上の人間の前では平身低頭。
  • 口癖は「みんながそう言っている」「昔からそうだよ」「それが常識だ」という3つの思考停止ワード
  • とにかく保守的。
  • そのくせ「アレオレ詐欺」の常習犯。

〇おっさんの言動

「おっさん」の言動の原則は「オレの想定範囲で」だ。
だから、話を聞く時には、頭に「自分の想定範囲で」を、最後に「後は知らん!」補って聞くと良い。

「好きなようにやっていいよ」は
「(オレの想定範囲で)好きなようにやっていいよ(後は知らん!)」
だ。
「責任はオレがとる!」は
「(オレの想定範囲で)責任はオレがとる!(後は知らん)」
だったりする。

「オレの想定範囲」は明言されないから、「オレの想定範囲」が忖度できる人は「おっさん」の支援を受けて出世(序列の階段をのぼること)ができる。
「オレの想定範囲」を超えてしまうと「後は知らん」となって、干されたり村から追放される。

「おっさん村」では忖度できない人、忖度したくない人には住み難い。

〇おっさん村とマイノリティ

「おっさん村」でマイノリティは権利を与えられなかったり、いわれなく権利を侵害される。
これが、〇〇ハラスメントだ。
「おっさん」はマイノリティを排除することで「おっさん村」を守っている。

マイノリティを排除するのは世界中のどこの社会にもあることだが、それを認識している人は少なからずいて、自分の中にある矛盾と葛藤しているものだ。
しかし、「おっさん」は葛藤しない。

ハラスメントを指摘された「おっさん」の反応は、「そんなつもりはなかった」だ。
悪気はない、本当にマイノリティの存在を考えたことが無いのだから。

東京五輪のゴタゴタも「おっさん村」の常識で仕切ろうとしたのが原因だろう。
「おっさん」たちが〇〇ハラスメントと取られる発言で退場させられたことは記憶に新しい。

マイノリティは「おっさん」を追放できるようになってきたのかもしれない。

ただし、マイノリティが力を持ったわけではないと思う。
力を持っているのは「モラル警察」と、なんでも批判するマスコミとネット民だ。

一回の失言で一発退場はやりすぎではないかと言う「おっさん」は多い。
「おっさんが」敵視しているのは、「モラル警察」や、なんでも批判するマスコミとネット民だ。
そして「おっさん」にはマイノリティは見えていない。

〇自分はどうか

還暦を過ぎて思う。居心地の悪い「おっさん村」で40年も過ごしてきた。居心地が悪いなりに「おっさん村」から恩恵を受けて、それなりに適応したから、「ひねたおっさん」になっているのではないかと思う。

年寄りというマイノリティに属すようになってきたので、「おっさん村」にいるメリットは少なくなってきた。
心がけて、脱おっさん化しよう。クソジジイ化しないように気を付けよう。


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2022年2月 7日 (月)

教育村とセキュリティ村

Twitterに、GIGAスクール端末のパスワードを記入して担任に提出を求められたという投稿があった。
R3年度初めにGIGAスクール端末が整備されたころに、同じような投稿がたくさんあった。

★パスワードを学校が管理すること

多くは、学校や教育委員会はけしからんという論調だ。
多くは正論や理想論で正しい。
しかし、現場では理想論で運用できない事情がある。

20年くらいIT関係、情報セキュリティ関係仕事をして、ICT支援員をやった経験では、現在の、先生や児童・生徒のスキルやリテラシーでは記憶したパスワードだけで運用するのは難しいと思う。

〇パスワード入力補助
小学校低学年ではパスワード入力の補助が必要だ。
ローマ字を習うのは3年生だ。キーはひらがなで伝えることができるが、記号や大文字を使った「強いパスワード」を入力するのは難しい。
しかも、パスワードを入力する際にカナロックやIMEの設定に注意しなければならない。大人でもハマることがある。

〇パスワードの記憶
自分のパスワードを覚えていられない可能性は高い。
子供に限ったことではない大人でもそうだ。
年度の初めに初期パスワードを書いたカードを渡しても、持っている生徒・児童は少ない。几帳面な性格な子は筆箱にしまっていたりするのだが、カードをもらったことさえ忘れている子は多い。

授業の初めに、ログインできない児童・生徒がいたら、先生がログインを手伝わなければならないが、ログインできない児童・生徒がたくさんいたら授業どころではなくなる。

ログインを手伝うときにはパスワードを聞き出す可能性は高いし、生徒・児童が忘れていたら、先生が、初期パスワードを確認したり、リセットできなければならない。

だから、学校がパスワードを管理するのは理想的ではないが合理性はあると思う。

★教育村とセキュリティ村

パスワードが管理できない大人はたくさんいる。
パスワードの必要性、重要性が説明できない大人も多い。
多くの会社や組織では、セキュリティに明るい人は少ないし、セキュリティの重要性を理解していない人が多く、セキュリティに金をかけない。
それは、先生も教育委員会の人達も同じだ、彼ら・彼女らはセキュリティの専門家ではないのだから。

セキュリティはゼロリスクを目指すものではない。
セキュリティの専門家ではない、生徒・児童、保護者、教師、教育委員会の人達が教育の現場で必要かつ実現可能な対策をとるには、専門家の助言と、それぞれの立場でリスクを負う人が必要だ。

政府が基準を示すだけでは解決しないだろう。
また、セキュリティ村の人が、「これだから教育村はダメなんだよ!」と言うことでも解決しないだろう。

セキュリティ村も人材が不足していることは知っている。
教育村のセキュリティの仕事は少ないし、儲けにならないことも理解できる。
それでも、セキュリティ村の人たちは教育村のセキュリティレベル向上に貢献できるのではないか。

今の労働市場は、歳をとっているだけで労働者としての能力や価値を否定されるのだが、
セキュリティ村出身の年寄りでも教育村で能力を発揮できると思う。


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