おっさんの掟
おっさんの掟 「大阪のおばちゃん」が見た日本ラグビー協会「失敗の本質」 谷口真由美 小学館
サンデーモーニングのコメンテーターで見かける谷口真由美氏がラグビー協会のゴタゴタに巻き揉まれたお話。
谷口真由美の「オッサン」は
オッサン」に、年齢や見た目は関係ありません。「独善的で上から目線、とにかく偉そうで、間違っても謝ることもせず、人の話を聞かない男性」を指します
らしい。
さらに「令和のおっさん」も定義しておられる。
- 上司や目上の人間の前では平身低頭。
- 口癖は「みんながそう言っている」「昔からそうだよ」「それが常識だ」という3つの思考停止ワード
- とにかく保守的。
- そのくせ「アレオレ詐欺」の常習犯。
〇おっさんの言動
「おっさん」の言動の原則は「オレの想定範囲で」だ。
だから、話を聞く時には、頭に「自分の想定範囲で」を、最後に「後は知らん!」補って聞くと良い。
「好きなようにやっていいよ」は
「(オレの想定範囲で)好きなようにやっていいよ(後は知らん!)」
だ。
「責任はオレがとる!」は
「(オレの想定範囲で)責任はオレがとる!(後は知らん)」
だったりする。
「オレの想定範囲」は明言されないから、「オレの想定範囲」が忖度できる人は「おっさん」の支援を受けて出世(序列の階段をのぼること)ができる。
「オレの想定範囲」を超えてしまうと「後は知らん」となって、干されたり村から追放される。
「おっさん村」では忖度できない人、忖度したくない人には住み難い。
〇おっさん村とマイノリティ
「おっさん村」でマイノリティは権利を与えられなかったり、いわれなく権利を侵害される。
これが、〇〇ハラスメントだ。
「おっさん」はマイノリティを排除することで「おっさん村」を守っている。
マイノリティを排除するのは世界中のどこの社会にもあることだが、それを認識している人は少なからずいて、自分の中にある矛盾と葛藤しているものだ。
しかし、「おっさん」は葛藤しない。
ハラスメントを指摘された「おっさん」の反応は、「そんなつもりはなかった」だ。
悪気はない、本当にマイノリティの存在を考えたことが無いのだから。
東京五輪のゴタゴタも「おっさん村」の常識で仕切ろうとしたのが原因だろう。
「おっさん」たちが〇〇ハラスメントと取られる発言で退場させられたことは記憶に新しい。
マイノリティは「おっさん」を追放できるようになってきたのかもしれない。
ただし、マイノリティが力を持ったわけではないと思う。
力を持っているのは「モラル警察」と、なんでも批判するマスコミとネット民だ。
一回の失言で一発退場はやりすぎではないかと言う「おっさん」は多い。
「おっさんが」敵視しているのは、「モラル警察」や、なんでも批判するマスコミとネット民だ。
そして「おっさん」にはマイノリティは見えていない。
〇自分はどうか
還暦を過ぎて思う。居心地の悪い「おっさん村」で40年も過ごしてきた。居心地が悪いなりに「おっさん村」から恩恵を受けて、それなりに適応したから、「ひねたおっさん」になっているのではないかと思う。
年寄りというマイノリティに属すようになってきたので、「おっさん村」にいるメリットは少なくなってきた。
心がけて、脱おっさん化しよう。クソジジイ化しないように気を付けよう。
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