子供とネットワーク社会での問題解決 2題
子供とネットワーク社会での問題解決 2題
◯保護者、教育者
子供のネットに関する問題に直面した人の話を聞くことがあった。
思ったのは、先生や親など大人は解決のセオリーを持っていないことだ。
今の大人は、ネットのに関する問題の解決方法を教えてもらったことがない。
普段から、情報を集めて考えている人でなければ、直ちに有効な解決策を示すことはできないだろう。
大人達が持っているのは、現実社会での問題解決に関する知恵だ。
一方で、ネット社会に関する情報は子供の方が多く持っていることが多い。
しかも、大人はネット上にある子供の社会が見えにくくなっている。
だから、子供は問題を解決してもらう側、大人は問題を解決する側という従来の枠組みでは問題は解決できない。
大人、特に教育者や保護者は、自分に問題解決能力がないことを認めるのは辛いことかもしれないが、
子供と大人(保護者、教育者、専門家)が協力すれば問題は解決できると思う。
◯セキュリティ村の人
最近は中学生にもなると、ネットワーク犯罪について問題意識を持っているようだ。
彼ら・彼女らはにとってネットは生まれたときからあるし、ほとんどスマホを持っているから、現実社会の他にネット社会で生活している。
ネットワーク犯罪は、ネット社会に距離をおいてい別の世界のことと感じている年寄より、はるかに現実的な問題なのだろう。
そこで、専門家に質問しようということになる。
問題はセキュリティ村の専門家だ。
セキュリティ村の専門家は、子供相手だからなのか、上から目線になってないだろうか。
セキュリティ村の専門家といっても、情報セキュリティやネットワークセキュリティに関わり始めてから、長くても20年、せいぜい10年そこそこだろう。
少なくとも、専門家が中学生のころにはネットワーク犯罪があることすら知らなかったはずだ。
現実社会では、セキュリティ村の専門家と中学生とを比べて少なくとも10年以上の人生経験がある。
しかし、ネットワーク社会ではそれほどの差はないだろう。
中学生は既にネットワーク社会の住人だしかも、時代の先端を生きている。
いくらセキュリティ村の専門家といっても、「教えてやるよ」的な上から目線では対応を誤るのではないだろうか。
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