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2022年3月23日 (水)

非同期コミュニケーション

「リモートワーク禁止」を独断する管理職、組織としてどう対処すべきか 沢渡 あまね 日経XTECH (2021/12/24)

Slackを使おうとせず、電話によるコミュニケーションしかできない新部長が、ついにはリモートワークを禁止したというお話。
なんとも、トホホな管理職だが、結構生き残っていたりする。

文字によるコミニュケーションvs音声によるコミュニケーションと捉えがちだが、重要なポイントは、非同期コミュニケーションvs同期コミュニケーションだろう。

非同期コミュニケーションvs同期コミュニケーション

音声による同期コミュニケーション(電話)しかできない人はいるし、そのコミニュケーション方法しか認めない組織もある。
昔は、電話によるコミュニケーションが効率が良かった、文字による非同期コミュニケーションは手紙か電報だったから。
E-mailが普及すると、電話より効率が良くなった。 20年以上前のことだ。
更に、最近はE-mailよりSlackなどの チャットの方が効率が良くなった。

モデムでBBSに繋いでいたころからパソコンを使っているけれど、非同期コミュニケーションが苦手な人がたくさんいた。
E-mailが普及して使わざるを得なくなったとき、彼らはE-mailをファイルを送るための手段として使い、本文には「詳細は電話します」と書いていた。

「今度メシでもいこうよ」や噂話が重要な人は、電話でなければならないのだろう。
そして、「今度メシでもいこうよ」や噂話のネットワークを駆使している人が多いと、非同期コミュニケーションは推奨されない風土になる。

長く、
ICT部門で働いていた。
思い返してみると、ネットワーク環境を導入したときに、コミュニケーションの本質を考える管理職がいなかったのだろう。
だから、それまでの電話(同期・音声)と文書(非同期・紙)によるコミュニケーションを、変える提案ができなかった。いや、変えることすら思いつかなかったのかもしれない。
だから、主なコミュニケーション方法は電話で、非同期コミュニケーションはE-mailで文書を添付する方法になったのだろう。

リモートワーク
には非同期コミュニケーションが不可欠だ。
リモートワークに必要なネットワーク環境やコンピュータは金を払えば買える。
しかし、非同期コミュニケーションができない人は、どうにもならない。

リモートワークができなかったり、定着しない職場は、環境ではなく、非同期コミュニケーションができないことではないだろうか。


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