ビジネス力養成講義 プログラミング/システム <世界が変えられる>
実況!ビジネス力養成講義 プログラミング/システム 岡嶋裕史 日経BP
書きたかったのは最後の一節だろうか。
後ろ向きな撤退戦を戦うのは飽きました。ぼくが生まれた頃はいまより貧しかったですけど、みんなもうちょっと楽しそうでした。誇れる技術があって、自分の技術で社会を変えると本気で思って仕事をしていました。いま、世界は複雑になって、手仕事で世界と関わるのは尻込みします。
でも心配ありません。ぼくらには新しい、いい武器があります。プログラミングを介して、情報システムを駆使して、世界を変えるような大仕事を始めましょう。
非IT系の人にはこの本くらい、噛み砕いて説明しなければ通じないのだと思う。
でも、噛み砕いた文章をこれだけの分量書く根気が無いなあ。
技術者に向けた本ではないからだろうか、マネジメント層にこそプログラミングの知識が必要ととおっしゃる。
しかし、これまで紙とハンコと気合と根性に頼ってきた古いマネジメント層には難しいだろう。
だから、これから新しい価値を生み出そうとしているマネジメント層を対象としているのではないだろうか。
そのために教育は重要だ、岡嶋裕史氏は教育者だけあって、プログラミング教育についても多くの頁を割いてある。
私も色々実験してみたのですが、モチベーションがさほどでもない一般的な小学生にScratchを一から教えるとなると、S/T比(教員1人あたり学生数)は7~8にしないとクラス運営が怪しくなります。S/T比7~8なんて、どんなお金持ち私学もやっていません。現場はかなりつらいことになっています。
岡嶋裕史氏は生徒と教師の比を7~8にしないとクラス運営が怪しくなるとおっしゃる。
この感覚は実際に教えた人でないとわからないだろう。
1人で30人の児童・生徒を相手にするのは困難だ。
講義して、ハンズオンをやって、疑問に答えるのは1人ではできない。
悔しいのは、全く理解されなかったときではなくて、もう少しで理解できそうな状態になっている児童・生徒を見守れないことだ。
教育の現場には、全員がプログラマーになるわけではないとおっしゃる先生が少なからずいらっしゃる。
プログラマーでなくてもプログラミングの知識は必要なのだ。
教師がプログラミングの知識を得れたら教育が変えられる。
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