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2022年5月17日 (火)

ONKYO倒産 <成功者は変化に対応できない>

オンキヨー、自己破産を申請 ITmedia (2022/05/13)

★企業に限らず、危機を察知したときに変われる軽さを持つためには過去にとらわれないことが重要。

ONKYOが倒産したようだ。
かつてのオーディオメーカは軒並み生き残りに苦労していたけど、経営者や社員の意識の変化より市場の変化の方が速くなったということだろう。
かつての、有名オーディオメーカ、山水、DENON、ONKYO、TRIOで生き残っているのはDENONとトリオ(JVC・KENWOOD)になった。

後知恵だけど、
SONYがWALKMANを発売したときは追従できると思っていたのだろう。
その後、Rioがシリコン・オーディオプレーヤを発売したときに、危機感を感じたのだろうか?
再生時間が短いとか、音声の圧縮技術が使われているとか、従来の技術に優位性を感じていたとすれば、典型的なイノベーションのジレンマだ。

NHKのサイトに
「どうなる?瀬戸際の“ONKYO” 」(2021/3/3)(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210303/k10012892081000.html)という記事がある。
1年くらい前の記事だけど、その記事の中で、早稲田大学ビジネススクール 長内厚教授は

「20世紀の日本のエレクトロニクスメーカーは、ほとんどの会社が技術で差をつけてきた。このため、性能が高い商品を開発すれば、あとはなんとでもなるという発想になってしまっていた。オンキヨーは、いい商品を作ればいつかは客はわかってくれるだろうという、いわば『作りっぱなし』になっていた。売るというプロセスをあまり重要視してこなかったことが問題で、日本の製造業の典型的な失敗例と言える」

とコメントされている。
日本の製造業にかぎらず、成功者は自分が変化の激流の中にいることがわからないのだと思う。

オーディオテクニカは
ONKYOに比べて小さなメーカだけど生き残っていて、ヘッドフォン売り場で存在感を示している。
アンプやスピーカーの市場は縮小したけれど、ヘッドフォンの市場は拡大したという要因はあるけれど、ヘッドフォンの他に寿司ロボットを作っているらしい。知らなかった。

【あの有名企業の異分野進出】音響メーカーのオーディオテクニカが「寿司」で成功した理由 (2021/1/9) (https://next.rikunabi.com/journal/20150109/)

CDが発売されたときに、主力だったレコードプレーヤのカートリッジの市場がなくなる危機感から、異業種に進出したらしい。

企業に限らず、
人も危機を察知したときに変われる軽さが必要だ。
そのためには過去にとらわれないことだと思う。


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