ビリギャル <自らの意思で学ぶこと>
学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話 坪田信貴 KADOKAWA
2013年にこの本が話題になったときに、塾講師の受験戦争を勝ち抜くためのメッソド自慢かと思ってスルーした。
当時の話題も「偏差値30」や「慶応大学」、「塾講師の教育メソッド」がフォーカスされていたように記憶している。
学んだ結果の成功体験は重要だ。その点で入試はわかりやすく、合格/不合格、合格した学校は非常にわかりやすい成功体験だ。
しかし、キモは主人公が「自らの意思で学ぶこと」を得たことではないだろうか。
慶応大学で学ぶことで得たことは重要だ。
慶応大学というラベルは昭和、平成ではかなり長い間効力があったけれど、効力の有効期間は短くなっているようだ。
主人公の小林さやか氏のTwitterによると
確かに死ぬ気で頑張ったけど、慶應行ったら底辺から這い上がってきた人なんていっぱいいたし、社会出たら慶應卒なんてごろごろいるし、結局私がやったことって所詮暗記しまくっただけだし、ビリギャルがヒットしたときは(当時もう既に25歳)どうした世の中?なんでわたし?状態だった
— 小林さやか (@sayaka03150915) June 11, 2022
らしい。
その小林さやか氏は2022年秋からコロンビア大の大学院に留学されるらしい。
元ビリギャル・小林さやか「米国名門大学院進学」決めた理由とは? 東洋経済Online (2022/04/24)
自己実現のために自分の意志で学んでおられるわけだ。
つまり、小林さやか氏にとっては慶応大を卒業して10年後には、慶応大のラベルより、「自らの意思で学ぶことを得た」ことのほうが有効なのだろう。
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